「注意を引く事」と「興味を引く事」の違い。

宇崎です。

以前、こちらのブログ講座の方で、

「興味と疑問の境界線」

というテーマでコピーライティングの講義をさせて頂きました。

>コピーライティングにおける「興味」と「疑問」の境界線

こちらでは、その標題の通り、
私達コピーライターが書いていく「コピー」に対して、
読み手側がそこに抱く「興味」と「疑問」の違いと、
その境界線をどう捉えていくべきか。

そしてその「興味」と「疑問」の違いを捉えた上で、
どうコピーを書いていくべきかという事を講義しました。

今日は、そんな以前の講義内容に付随するものとして、

「コピーライティングにおける興味と注意の違い」

及び、

「興味を引く事と、注意を引く事の違い」

について、講義してみたいと思います。

「注意を引く事」と「興味を引く事」の違い。


冒頭で挙げた「興味と疑問についての講義」でもお伝えした点として、

「興味」

という心理、及びその「興味を引く」という心理プロセスは、
コピーライティングにおいて大きなベクトルを占めるものであり、
どのようなコピーも、まずこの「興味」を引き出せない事には、
そこに掲げる目的を果たしていく事はできません。

興味を引く事が出来て、初めてその「コピー」や「文章」を介し、
こちらが提案するメッセージを読んでもらえるからです。

ただ、この「興味」に近い意味合いで捉えられるものとして、

「注意(注意を引く)」

という心理、及びその心理プロセスがあり、
辞書で引けば、それぞれの意味合いの違いは明白であるものの、
多くのコピーライターやコピーは、これを混同している傾向にあります。

要するに、多くのコピーライター、及びそのコピーが、
注意を引く事と興味を引く事を「意識的」に捉え、
その心理プロセスの違いを有効に活かせていないという事です。

少なくとも、コピーライティングというスキルを捉える上では
この「興味」と「注意」は全く持って異なるものであり、
当然、それぞれを引き出すコピーも全く性質が異なるものになります。

そして、その違いを最も的確、且つ端的に捉えるなら、

「注意は衝動的に引き出せるもの」
「興味は意識的に引き出せるもの」

これがその大前提と言える重要な境界線であり、
注意を引き出すコピーは「衝動的な反応」を意識し、
興味を引き出すコピーは「意識的な反応」を意識して、
それぞれの心理プロセスに適したコピーを作らなければならないのです。

また、基本的に「注意」という心理プロセスは、
あくまでも「興味」という心理プロセスの手前になるものであり、
1つのコピーにおいて興味が注意の先に来る事はまずありません。

『まずは衝動的な注意を引き、そこから意識的な興味を引く。』

これが人間心理の原則を捉えた「然るべき心理の流れ」であり、
この心理の流れを前提にコピーを作成していってこそ、
実際にそのコピーは「高い反応を見込めるようになる」という事です。


衝動的な「注意」を引き、意識的な「興味」を引く。


ここでポイントになってくるのが、

「衝動的な注意を引く事が出来るコピー」
「意識的な興味を引く事が出来るコピー」


これらの違いですが「衝動」は、
言わば直観的な印象や感覚から来るもので、
そこにはさほど「深い思考」や「論理」というものが伴いません。

「理屈を抜きにして、そこに目を向けてしまう状態」
「ほぼ反射的に、そこに注目してしまう状態」


これが「注意」という心理を引き出せれた状態です。

対して「興味」は、その直感の先にあるものとして、

「ある程度、そこに示された情報を論理的に解釈し、
 その情報から捉えられるメリットなどを感じ取れた状態」


において、そこで初めて引き出せるものであると言えます。

つまり「注意」は、そこのコピーで示されている情報における、

「インパクト」

によって与える事が出来るものである事に対し、
そこからの「興味」は、そこに書かれている情報からの

「イメージ」

によって引き出せるものであるという事です。

注意はインパクトによって与えられるものであり、
興味はそこからのイメージによって引き出せるもの。

この違いを前提に捉えた上で言えるポイントとして、
衝動的な注意を引く為のコピーは、

・直感的な印象を重視してコピーを構成する
・インパクトを与えられるフレーズを並べる


といったポイントを押さえていく事が有効であり、
意識的な興味を引く為のコピーは、

・ある程度、論理的に捉える事が出来るコピーを構成する
・その上で、読み手側の利得・メリット等をイメージさせる


といったポイントを押さえてこそ、構成出来るものになります。

言い方を変えれば「インパクトを重視しただけのコピー」では、
注意を引く事は出来ても興味は引き出せないという事であり、
メリット等を論理的にイメージさせる事を重視したコピーでは、
興味に先立つ「注意」は引き出し難いという事です。

インパクトを重視したフレーズだけを並べただけのコピーでは、
ひとまずそこに注意を引き、目を引く事が出来るかもしれませんが、
読み手を意欲的にする肝心な「興味」を引き出していく事は出来ません。

かと言って、メリット等を論理的にイメージさせるコピーのみでは、
そのコピーそのものに対して「衝動的な注目」を集める事が出来ない為、
既にある程度の「読む意識」を持っている見込み客でなければ、
根本的にそのコピーそのものを「読んでもらえない可能性」があります。

よって、ある程度でも、

「自分のコピーやメッセージを読んでくれる意識の高い見込み客」

のみを対象とするようなメルマガ読者限定のオファーや、
既に教育を経ているようなターゲットのみを想定するコピーであれば、
強いてそこに「注意を引く為のコピー」は示していく必要はありません。

ですが、決してそうではないケースとして、

「そこまでの意識を持っていないフラットな見込み客」

を対象にするようなオファーにおけるコピーに関しては、
まずはそのコピーそのものに注目を集める必要がある為、

『まずは衝動的な注意を引き、そこから意識的な興味を引く。』

という構成を前提としたコピーが有効になるという事です。

ただ、この業界でよく見かけるコピーの多くは、
インパクトを重視するようなコピーばかりが並んでいるものや、
その逆のコピーばかりが並んでいるものなど、
かなり「偏ったコピー」が多い傾向にあるというのが現実です。

少なくともコピーライターとしては、コピーを作る段階で

「このコピーは注意を引く為のフレーズなのか」
「このコピーは興味を引く為のフレーズなのか」


を、ある程度でも意識して構成していくべきだと思いますので
もし、その辺りの意識が曖昧であった節があるようなら、
この「線引き」をしっかりと捉えていくようにした方がいいと思います。

今日はそんな「コピーライター」がしっかり捉えていく必要がある、
注意を引くコピーと興味を引くコピーの「違い」についての講義でした。

K.Uzaki

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2016年8月21日 | コメントは受け付けていません。 |

カテゴリー:ライティングの原則

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