行動心理学「ブーメラン効果」マーケティング活用。

ネットビジネス、リアルビジネス、日常生活を問わず、
人を自分の思った方向に向けようとすると、
思わぬ形で相手の強い抵抗や反発を招く事があります。

こういった自分の説得方向とは別の方向に相手が向いてしまう心理効果を
行動心理学用語で「ブーメラン効果」と呼んでいます。

ブーメラン効果

ブーメラン効果の原理と行動心理学事例

これは基本として人は自分の行動を
自分自身の意思のみで自由に決定出来ると認識している為、
その意思決定を他人によって制限されてしまう事に
生理現象的に抵抗を覚えてしまうというものです。

結果として受けては説得方向とは真逆の方向を向いてしまうわけですね。

これは例えもともとの考えがその説得方向と同じものだったとしても、
本来であればそこを後押しされるような説得であるにも関わらず、
その最終的な意思決定を他人にされてしまうかのような状況になると
その時点で真逆の立場を取ってしまう事もあるくらいです。

「そろそろ宿題でもやろうかな。」

と思っている矢先、「宿題やったの?早くやりなさい!」と言われ、
何かやる気がしなくなった経験などはありませんか?

これはまさにブーメラン効果によるものと言えます。


ブーメラン効果のマーケティング活用

本来、このブーメラン効果はマーケティングに「活用」するものでは無く、
むしろその心理効果には「注意」を払う必要があります。

いかにブーメラン効果を起こさせない説得を試みるか。

これがポイントになるわけです。

その為に最も有効な方法はやはり答えを相手に出させ、
あくまでも相手側から意図する答えを引き出していくような
そんな自然な説得を行う事が出来れば、
少なくともこの心理効果に説得を阻まれる事は無くなります。

このブーメラン効果によって、
物事の伝え方、言い方1つで相手の心理は
180度変わってしまうという事です。

まさに「北風と太陽」理論ですね。

次なるアクションやその答えを押し付けるのでは無く、
その答えを相手の中から引き出していくような形を取っていくわけです。

これが自然に出来るようになると
相手を説得したり説き伏せられる可能性は飛躍的に高まるはずです。

是非心掛けてみてください。

K.Uzaki

>コンテンツ一覧へ

タグ

2014年1月19日 | コメントは受け付けていません。 |

カテゴリー:行動心理学

第一印象と心理学の法則。

人は誰もが人と知り合ったりした際に「第一印象」というものを抱きます。

第一印象と心理学
そしてその第一印象はその後のその人との人間関係においても
長期的に影響を及ぼし続けるものと言っても過言ではありません。

仮に第一印象が極度に悪いとその印象を払拭する事は困難になり、
また第一印象がいいとその後、多少イメージとの相違があっても
そこまで印象が悪くなっていったりはしない傾向にあったります。

第一印象で一目惚れなどをした場合、
その後その人の事について知る全ての事を受け入れてしまうとか、
心理学の見識上もそういう事が法則的なものと捉えられている訳です。

第一印象と心理学

ただ、実はその第一印象を受ける度合いには「個人差」があり、
第一印象をどこまで重視するかやどこまでその印象を引き鶴かは
まさにその人の性格的な部分によっても左右されると言われています。

第一印象によって作られる考えの事を心理学用語で「初頭効果」とよびます。

対して何度か会っているうちに作られていく印象を「新近効果」というのですが

他人への洞察力や人間観察力が鋭い人ほど初頭効果の方が強く表れてしまい、
逆に洞察力や観察力のない人ほど初頭効果は薄く新近効果が強く表れていきます。

観察力の鋭い人は第一印象で相手の特徴や性格を見抜こうとする為、
そこで自分なりに見抜いた相手の人物像をそう簡単に覆しません。

逆に言えば洞察力や観察力が鋭そうな人は、
最初の「自分の印象」をそうそう覆してはくれないという事です。

仕事が出来る人や社会的地位がある人ほど
そういった自分の人間観察力に自信をもっていますので
こういう人達とはまさに第一印象が全ての傾向にあると思った方がいいです。

逆に他人への関心に無頓着な人は第一印象をさほど自分の中に留めません。

つまり他人と合う度にその際の印象に目を向けていきます。

そういう意味ではそういった観察力や洞察力が鋭くない方が
結果的に多くの人と柔軟に付き合っていく事が出来る傾向にあるのです。

ただそういう人ほど他人にも騙されやすく、
その場その場の相手の印象次第で人を信じてしまう傾向にあります。

どちらがいいとは一概には言えませんが
やはり多少なりと他人を洞察して
その印象を決めていく能力は必要と言えるのではないでしょうか。


「第一印象の心理学」に学ぶビジネスの法則

この「第一印象の心理学」に学ぶビジネスの法則を立てるとするなら

自分の洞察力自信をもっていそうな社会的地位のある人や経営者など、
そういった人へはとにかく第一印象を重視した付き合い方や
商品のプレゼンテーションなどを行った方がいいという事になります。

仮に最初の段階で手ごたえを感じられなければ
もはや芽は出ないと判断して早々に諦めた方がいいかもしれません。

逆に逆にそういったところに自信を持てていないような
第一印象を重視しない傾向にある人達に対しては
その時その時、一回一回の現場が勝負になってくるという事であり、
仮にそこでうまくいかなくてもまた次の印象をよくしていけば
まだ芽を出せる可能性はあると判断して対応していっていいと思います。

営業、人間関係、様々な分野で是非参考にしてみてください。

K.Uzaki

>コンテンツ一覧へ

タグ

2014年1月15日 | コメントは受け付けていません。 |

カテゴリー:行動心理学

行動心理学「ハロー効果」マーケティング活用。

人は物事を判断する際、何か特徴的なものがそこにあると、
その判断基準がその特徴的なものに引っ張られてしまい、
良くも悪くもその評価が歪められてしまう傾向にあります。

この心理作用が「ハロー効果」です。

ハロー効果と行動心理学の事例

例えば好感度が高い芸能人が出演しているテレビCM。

好感度の高い芸能人


それがただのCMだとわかっていても、
そこでCMされている商品に対しても好感を持ってしまったり、
逆に嫌いな芸能人が出ているCMの商品が嫌になったりと、
こういった心理効果も立派なハロー効果です。


ポジティブハロー効果とネガティブハロー効果

良い方向性のハロー効果はポジティブハロー効果、
悪い方向性のものをネガティブハロー効果と呼んでいますが
人を見た目で判断してしまったり、
学歴や出身地、血液型などでイメージを持つのも
ある意味で言えばハロー効果に近い現象と言えます。

このハロー効果は詐欺的な商法を行っている人ほど
極めて巧妙にこの効果を演出して人を騙そうとしてきます。


まあ詐欺とは違いますがネットワークビジネスなども

「この商品は芸能人の誰々が付けている」

だとか、

「うちの本社はどこどこの一等地にある」

とか、そういう情報でハロー効果を引き出そうとしてきますね。

でもそういう情報は実際のところ
商品の良し悪しやビジネスの魅力とは無関係なわけです。

何よりこういう手法は詐欺師も同様に使ってくる常套手段だと思います。


ハロー効果のマーケティング活用

ただこういった心理効果があるものだと理解していても
その感情を抑える事が出来ないのが人間というものです。

それだけこのハロー効果は潜在的な心理作用と言えますね。

マーケティングにも多いに活用できる心理効果です。

ネットビジネスに限らず自分自身の評価や価値を高めたい時は
多いにこの手法を利用していけばいいと思います。

ただ「嘘」はバレますからご注意ください。

その時のネガティブハロー効果への反動は大きいですよ(笑)

K.Uzaki

>コンテンツ一覧へ

タグ

2014年1月13日 | コメントは受け付けていません。 |

カテゴリー:行動心理学

行動心理学「カリギュラ効果」マーケティング活用。

カリギュラ効果はダメと言われると興味を持ってしまうという
まさに誰もが日常的に感じることがあるであろう心理現象の事です。

カリギュラ効果の行動心理学事例

雑誌などの袋とじなどはまさにこの心理現象を利用していますね。

雑誌の袋とじ

何かどうしても見たくなって買ってしまう。

本来、人は面倒な手間を避けないはずであるにも関わらず
あえて面倒な袋とじを空ける為にその本を買ってしまうわけです。

これはまさに「見る事が出来ない」という心理と
でもほんの少しのアクションでそれを見られるという心理とが合さり、
結果としてその本をレジに持っていくという行動に繋がっていくんですね。

最近はテレビでもCM前に「ピー」などの効果音や
モザイクなどをかけて次の場面への興味を引くような手法が取られています。

これもこのカリギュラ効果を狙ってのものと言えます。


カリギュラ効果のマーケティング活用

見てはいけないと言われればそれを見たくなり、
聞いてはいけないと言われれば聞きたくなる。

コピーライティングにおいてもこのカリギュラ効果は
「押し」と「引き」のテクニックの中に取り入れていく事で、
絶妙な効果を生み出していく事が出来ます。

あえてハードルを上げてアクションを起こさせる。

そのアクションからコミットメントの原理も働き、

カリギュラ効果→アクション→コミットメント→成約

という形で商品の成約にまで持っていく事も可能になるわけです。

情報商材の販売やアフィリエイトでも
あえて商品のデメリットとなりそうな部分を全面に押し出して、

“これはこういうノウハウなので●●な人は買わないでください”

というような条件を押し付けると、
●●な人に該当しない人は自然とその文章に反応します。

実際にターゲットにしたい人を名指しにして「買ってください」というより
あえてそれ以外のターゲットを指して「買わないでください」というわけです。

読み手の反応としては確実に後者の方が高くなります。

それはこの「カリギュラ効果」が働く為でもあり、
また対象とならない人を除外しておく事で
そのコピーから「誠意のある販売者」と思われる為でもあります。

同じ意味合いを持つ言葉でもその方向性を変えるだけで
様々な面から読み手の反応は大きく変わってくるという事ですね。

是非、参考にしてみてください。

K.Uzaki

>コンテンツ一覧へ

タグ

2014年1月11日 | コメントは受け付けていません。 |

カテゴリー:行動心理学

行動心理学「ディドロ効果」マーケティング活用。

普段の服装や持っているもの対して、
いつもより高級なものや高価なものなどを手にしていった際、
人はその新しく持った高級なものの方に
元々の持ち物の水準を合わせたくなる心理効果を潜在的に持っています。

高級ブランド品

洋服、アクセサリー、インテリア、人脈などなど、

この心理現象は至るところで現れるわけです。

高級品やブランド品ほどリピーターになる人が多いのは
この心理作用が働いているせいと考えていいかもしれません。

ディドロ効果のマーケティング活用事例

主には「形のあるもの」に対しての心理効果に思えますが
実はこの心理効果も既にネットビジネスに応用されていたります。

アバターやソーシャルゲーム、カードゲームのアイテムなどですね。

最初は無料のサービスやアイテムだけで遊んでいたのに、
何かの拍子で有料のアイテムなどを手にしてしまうと
どんどんそっちの方向でお金を使うようになってしまうわけです。

ただモノの価値は金額だけで表されるものではありません。

その人にとって「価値が高いもの」と判断されるものが手に入れば、
それまで使っていた「価値の劣るもの」の水準を上げたくなるという事です。


ディドロ効果の行動心理学事例

例えば私の師匠はわりと高級な腕時計を何本(何十本?)も持っていて、
一千万円以上の時計というのも普通に何本か持っていたりします。

ロレックス、シャネル、フランクミュラー、カルティエと
最初はミーハーに一通り購入していったそうなのですが
結局最後はパテックフィリップの時計に行き着いたのだとか。

パテックフィリップ

時計の歴史とか、色々な事を調べると
やはりパテックフィリップの時計は頭1つ抜き出ているみたいなんですね。

少なくとも師匠はそう感じたらしいのです。

するとパテックフィリップの時計は
300~600万円ほどのものを何本か購入しただけなのですが
その前に購入していた1000万円以上の時計など、
そういうものの価値が自分の中で下がってしまったらしく

「もうパテックフィリップ以外の時計は全部要らないや。」

くらいのテンションになってしまったらしいです(笑)

これはまさにこのディドロ効果の末期症状ですね。

水準を合わせるどころかそれ以外のものの価値を感じられなくなって
所有する時計をその水準以上のものにしたくなってしまったという話です。

ただ時計好きがここに行き着くケースは多いみたいです。

「パテック以外の時計なんて、幾ら高いものでもオモチャみたいなもんだよ。」

くらいの事を言っている人もいるくらいだとか…。

私にはよくわからない世界ですが。。。

他の時計ブランド好きな方。

これはあくまでも第3者の意見ですので
私の方に苦情等は入れないようにお願いしますー(笑)

K.Uzaki

>コンテンツ一覧へ

タグ

2014年1月9日 | コメントは受け付けていません。 |

カテゴリー:行動心理学

行動心理学「ヴェブレン効果」マーケティング活用。

「ヴェブレン効果」は商品やサービスの価格に応じて、
顧客側の期待、効果の意識が高まるという心理現象の事を言います。

ヴェブレン効果の行動心理学事例

商品を手にする前の段階では、


高額な商品=良い商品

安い商品=粗悪な商品



と考えてしまい、実際に商品を手にした後も


高額な商品=価格に見合う価値があった

安い商品=やはりそれなりの価値しかなかった



と、その効果や意識的な価値さえ価格に比例させてしまうわけです。

これを聞くと、モノを売っている側としては
モノを売る際は「利益」「顧客満足度」いずれに目を向けても、

「出来る限り高額な値段設定にした方がいい」

という結論に至ってしまいます。

価格を下げて良心的な金額で商品を売る
そのメリットが無いという話になってしまうわけです。


ヴェブレン効果のマーケティング活用事例

高級ブランド品がありえない金額で飛ぶように売れるのは
まさにこの心理作用が働いているからだと言えますし、
この情報業界の高額商品が飛ぶように売れていくのも
また同じような事が言えると思います。

高級ブランド品

実際にその情報商材に書いてあった内容が
その辺の本屋さんに並んでいる本と同じ内容だったとしても
数千円の書籍で同じ情報を提供していくより、
数万円の情報商材で情報を提供していく方が
情報を購入する際の期待値も購入後の満足度も遥かに高まるという事です。

それだけのこの心理効果は詐欺的な商法や商品にもよく用いられています。

消費者側の立場で商品の価格や中身を判断する際は
購入前の期待値、購入後の満足度、共に
価格は度外視して判断していくべきだと思います。

ただ商品を売る側、提供していく側に立っていく際は
このヴェブレン効果はそのマーケティングに多いに活用できます。

とくに中身の見えない情報商材関連の商品に関して言えば。
このウェブレン効果はまさに絶大な効果を発揮します。

但し悪用は厳禁。

間違っても詐欺的な商品や商法には利用しないようにしましょう。

K Uzaki

>コンテンツ一覧へ

タグ

2014年1月7日 | コメントは受け付けていません。 |

カテゴリー:行動心理学

行動心理学「アンダードッグ効果」マーケティング活用。

行動心理学の中に「アンダードッグ効果」というものがあります。

アンダードッグ効果の行動心理学事例

弱い立場にある人や追い込まれている人を見ると、
その人を応援したくなる心理状態になるというものです。

アンダードッグ効果
まあ、心理的には確かにあるかもしれませんが
これは全く逆の心理作用が働く事があると思います。

弱い人間にこそ鞭を振りたくなるという心理作用です。

勿論、私がそういう人間だというわけではありませんよ(笑)

ただ誰もが必ずしも弱い立場の人を応援したくなるものでは無いという事です。

なのでこの「アンダードッグ効果」を
マーケティングなどに活用する際は若干注意が必要です。

このアンダードッグ効果を真に受けて、
弱い人間を装ったり追い込まれている状況などを演出すると
それが逆効果に働いてしまう可能性もあるからです。


アンダードッグ効果のマーケティング活用事例

ただこの心理作用を活用していく上では、
ちょっと方向性を変えるだけでそれを確実なものにする事が出来ます。

それは弱い立場や追い込まれている状況を演出するのではなく
「一生懸命さ」や「真剣さ」をアピールする事です。


一生懸命な人や真剣な人を馬鹿に出来るような人はなかなかいません。

そういう人を応援してしまったり、
そういう人のお願いを聞いてしまうのも立派なアンダードッグ効果です。

それもその一生懸命さや真剣さが自分の為では無く
お客さんの為だと思わせられれば、これはもう「勝った」も同然です。

例えその結果が著しくなくても、
例えその商品やサービスが完璧なものじゃなくても
人はその人や商品やサービスを受け入れてくれるものです。


アンダードッグ効果を簡単に利用する方法

昔、こんな事を言っている大人はいませんでしたか?

「ダメでもいいから、とりあえず一生懸命やれ。」

これはある意味、的を得たアドバイスです。

一生懸命やれば結果が付いてくるというのもありますが
それ以上に一生懸命な人間はそれだけで人に認められるからです。

マーケティングにおいてもそれは一緒です。

一生懸命さ、真剣さをどう伝えるか。

これをうまく出来ればビジネスはもっとうまくいきます。

是非意識してみてください。(というか一生懸命やりましょう(笑))

K Uzaki

>コンテンツ一覧へ

タグ

2014年1月6日 | コメントは受け付けていません。 |

カテゴリー:行動心理学

行動心理学「スノップ効果」と「バンドワゴン効果」マーケティング活用。

先日の記事でもご紹介した特定の商品やサービスに対して、
その購入者や利用者が多いと認識するほど、
顧客の満足度や安心感が高まっていくバンドワゴン効果。

この心理現象に対して人は潜在的に

「他の人とは違ったものが欲しい」

と思う心理現象も持っています。

これを「スノップ効果」と言います。

スノップ効果の行動心理学事例

希少性の高い限定商品などを欲しいと思うような心理的欲求も
このスノップ効果から現れるものになります。


スノップ効果


ただ一見するとこの「バンドワゴン効果」と
それに対する「スノップ効果」は全く真逆の心理作用であり

「結局のところどっちの心理現象が強いのか。」

と、マーケティングを仕掛ける側の人は考えます。

ただその答えとしてはどちらの心理作用も利用すべき、です。

そもそも一見相反するかのように見える
この2つの心理現象はその利用方法によっては、
実は全く相反するものにはならないからです。


スノップ効果、バンドワゴン効果のマーケティング活用事例

例えば・・・


1000名限定のこちらの商品、
わずか2日間で980セットが完売!
このサイトの訪れた人の8割が購入していっています!



この一文、いかがでしょうか。

スノップ効果による「希少性」を与えつつ、
バンドワゴン効果による心理効果もしっかりと押さえています。

または、


前回100セット完売後1万件の申し込みが殺到した
こちらの商品をわずか10セット限定入荷!



こちらも同様にバンドワゴン効果を作用させつつ、
スノップ効果による希少性を明確に与えています。

つまり重要な事は

“その商品を求めている人や欲しがっている人が多い”

という点を強調しつつ、

“しかしその商品を手に出来る人はごくわずかである”

という希少性を与えていけば、
見事に2つの心理作用を同時に刺激していけるわけです。

多くの人が欲しがっているが手に入りにくい商品。

マーケティング上、こういうものを演出出来れば
必然的にその商品への関心や欲求は高まります。

スノップ効果とバンドワゴン効果の並行利用。

マーケティングを仕掛ける際は是非活用してみてください。

K Uzaki

>コンテンツ一覧へ


タグ

2014年1月5日 | コメントは受け付けていません。 |

カテゴリー:行動心理学

行動心理学「ザイオンス効果」マーケティング活用。

単純接触効果とも呼ばれるザイオンス効果。

これは何か特定のものを繰り返し目にしていったり、
繰り返しそれを見聞きしていくと、
その対象物に対しての印象が良くなっていくという心理現象の事です。

ザイオンス効果のマーケティング活用事例


そしてこれはネットビジネスに限らず
多くの大手企業が大金を投じて活用している
マーケティング手法の対象原理でもあります。

それは他でも無い「テレビCM」ですね。

テレビCMの効果は商品の信頼度や知名度アップなど、
様々な効果を期待して多くの企業が打ち出しているものですが
その中にこの「ザイオンス効果」への期待や
実際の成果は極めて大きいものになっていると思います。

よくよく考えてみてください。

例えばよくテレビCMを打っているマクドナルドやセブンイレブン。

58_1.jpg
P4024820_thumb.jpg

マクドナルトにせよ、セブンイレブンにせよ、
これらのお店を「知らない」なんて人はもういません。

少なくともこれ以上大金を叩いてテレビCMを打っても
知名度のアップには費用に見合うほとの
知名度アップには繋がらない事は目に見えて明らかです。

また信頼度という面でも今更テレビCMが無くなったからといって
マクドナルドやセブンイレブンへの信頼度が下がるでしょうか。

これも投じている費用ほどのプラスは出ていないと思います。

にも関わらず何故、こういった大手の企業さんは
テレビCMをバンバン打ち込んでいくのか。

新商品を売り込みたいから?

まあそれもあるかもしれませんが
これもそこまでテレビCMの効果のみによって
爆発的に新商品が売れていくようになるとは言えません。

もっとわかりやすい商品名を挙げるならコカコーラでしょう。


cola190.jpg

コカコーラもはや絶大の知名度がある商品ですし、
今更なコカコーラという飲み物の信頼が揺らぐ事もありません。

コカコーラ社としても全くもって新商品という訳でも無い。

にも関わらずテレビCMはバンバン放送されています。

これは他でもなく「ザイオンス効果」を狙っているわけです。


大手企業が大金を投入して効果を狙うザイオンス効果


何度も繰り返し目に触れさせておくことで
コカコーラという商品を身近なものに感じさせておくわけですね。

そうする事で自動販売機の前、コンビニ、スーパーなど
あらゆる場面で多くの人が自然とコーラを手に取ってしまうわけです。

もしもコカコーラ以上に長く更なる頻度で
他の類似商品がテレビCMなどを含めて露出されていたなら
おそらくコカコーラの売上は今よりは下がります。

その最も目につく商品の方に売れ行きが流れるからです。

それは決して味によるものではありません。

人間の購買心理なんてそんなものだという事です。

だからこそコカコーラほどの大企業でも
お金を惜しまずコカコーラのテレビCMを打ち続けているわけですね。

それだけの費用対効果があるからこそそうしているわけです。

ザイオンス効果。

マーケティングという分野において
その効果はボディブローのようにジワジワと効いてきます。


ザイオンス効果活用の注意点


ただ私達がマーケティングの範囲で
これを利用していこうという場合は注意すべき点もあります。

それは前提としてそのマーケティング戦略が
“ウザい”と感じさせないものになっているという点です。

その広告戦略などが「ウザい」と思われるようでは
ザイオンス効果は全く期待できず、
むしろやればやるだけ顧客の心は離れていきます。

メール広告によるスパム配信などはまさにウザイの極みですよね。

あれでは全くザイオンス効果は生み出せません。

もっと自然にウザさを感じさせず露出を増やし
自然と見聞きさせていくマーケティング戦略。

ザイオンス効果を生み出すにはその工夫が必要になります。

少なくともマイナス方向になるような戦略はNG。

それだけは肝に銘じておいてください。

K.Uzaki

>コンテンツ一覧へ

タグ

2014年1月4日 | コメントは受け付けていません。 |

カテゴリー:行動心理学

行動心理学「バンドワゴン効果」マーケティング活用。

バンドワゴン効果は行動心理学原理の1つで、
特定の商品やサービスに対して、
その購入者や利用者が多いと認識するほど、
顧客の満足度や安心感が高まっていくという心理現象の事です。

バンドワゴン効果のマーケティング活用事例


「既に多くの人がその商品やサービスを使っている」

そう認識させる事で、顧客のその商品への安心感は
必然的に高まりを見せてしまうというわけです。

情報商材のセールスレターなどに数多く掲載されている、
「購入者・利用者の声」などはまさにこの効果を再現していますし

“大手ASPインフォトップで売上第1位”

というような見出しを大きく公開しているのも
この「バンドワゴン効果」を狙っての
意図的なマーケティング手法の一貫と言っていいと思います。

売れている=多くの人が利用している=安心できる

こういう心理の流れを自然に作り出してしまうわけですね。


バンドワゴン効果の行動心理学事例


あとはコンビニやデパートのトイレに貼り出されているこんな貼り紙。

img_1020084_29651971_0.jpg


“いつも綺麗にご利用いただきありがとうございます。”

これはまさにバンドワゴン効果を狙ったものに他なりません。

「みんな綺麗に使っているんだな。」

と思わせる事で実際に綺麗にトイレを使う人が増えるという作用です。

ここに

“トイレを汚す人が多いので綺麗に使ってください。”

という貼り紙を貼ると、トイレを綺麗に使わない人が続出します。

これは実際に行われた心理学実験でも同じ公園内に

“公園にゴミを捨てる人が多いので捨てないでください”

という看板と

“いつもゴミを持ち帰って下さる皆さんに感謝します。”

という看板を掲げた際、
前者の看板の周りではゴミを捨てる人が増えた事に対し、
後者の看板の周りではゴミは
ほとんど捨てられなかったという結果が出ているそうです。

「バンドワゴン効果」

知らず知らずのうちに様々なところで利用され、
知らず知らずのうちに私達もその心理を利用されているという事です。

コピーライターやマーケッターという立場にある人は
こういう原理を利用する側の立場にならなければいけませんね。

是非有効に活用してみてください。

K.Uzaki

>コンテンツ一覧へ

タグ

2014年1月3日 | コメントは受け付けていません。 |

カテゴリー:行動心理学

このページの先頭へ