メールマガジンの長さ、文字数、文章量についての講義

宇崎です。

前回の講義では「ブログの文字数」というテーマで、
ブログにおける記事の長さ、文章量についての講義を、
SEO対策、読者の反応、両方の視点を前提に解説しました。

>ブログ記事の文字数、文章の長さとSEO対策、反応の関係

今回は前回のブログの文字数、文章量についての講義に対して、
メールマガジンの長さ、文章量をテーマに講義してみたいと思います。

メールマガジンの長さ、文字数、文章量についての講義


まず、メールマガジンにおける「文章」というものには、
前回講義させて頂いた「ブログ」にあったような、

「検索エンジン対策(SEO対策)を意識する視点」

にあたるものが実質的に全く持って必要ありません。

ブログの記事はウェブ上にそれを公開する事が前提であり、
そこに検索エンジンからのアクセスを集めるという目的があれば、
必然的にそのには検索エンジンを対策する視点が必要になります。

キーワードにしても、その文章量にしても、
少なからず検索エンジンを意識する必要があるという事です。

勿論、前回の講義もその視点を前提に講義させて頂いたわけですが
少なくとも、メールマガジンにはそのような、
検索エンジンからの集客を意識するような視点は全く必要ありません。

基本的には、メールマガジンにおける文章は、
自身のメルマガ読者へとダイレクトに届けていくものだからです。

つまり、その「捉えるべき視点」という部分においては、
メールマガジンの文章はあくまでもその「読者の反応」のみを意識し、
読者の反応が最も高められるものにする事が重要という事になります。

その上でDRM(ダイレクトレスポンスマーケティング)を前提として、
読者を集め、そこにメールマガジンを発信していくという場合、
1通1通のメルマガの目的は主に以下2つのいずれかになるはずです。

1:ブランディング(読者との信頼関係の構築)
2:セールス(読者に対して商品等の売り込み)


このいずれかの目的を果たす上での読者の反応こそが、
メールマガジンにおいて重要なポイントになるという事ですから、

「その反応を最も高められるメルマガの長さ(文章量)はどれくらいか」

というのが、今日の講義における「主題」として挙げる事が出来ます。

ただ、ここまでその「主題となるポイント」を絞り込めれば、
実はその「答え」に近いものは、既に前回の講義でほぼ出ているんです。


メールマガジンの「目的」を捉えた最適な文章量の答え


それこそ、先程挙げたメルマガにおける「目的」は、

・ブランディング = 読者への価値ある情報の提供
・セールス = 読者への価値ある商品の提案


と置き換える事が出来ます。

つまり、それぞれの「反応」を左右するものは、

「いかにその内容に価値を感じさせる事が出来るか」

であり、それが出来ればそこに少なからず「反応」が生まれるわけです。

要するに、そのメルマガにおいて「価値の提供」「価値の提案」が出来るか。

そして、その「価値」を読み手側が感じ取れるかどうかが重要なんですね。

ただ、これは実際に自分に置き換えて考えてみれば分かると思いますが、

「誰かの話」

を聞いて、その話に対して「価値」を感じるかどうかは、
結局のところ、その話の「内容」が全てであり、
決してその「話の長さ」がそれを左右するものではないと思います。

これはブログの記事もメールマガジンのメールも同じであり、
その内容に価値を感じるかどうかといポイントに、
そのメール本文(文章)の長さは実質的に「無関係」なわけです。

その「内容」に価値を感じる事が出来れば、
その文章が手短な文章であろうと、長い文章であろうと、
価値を感じられる文章は「読んで良かった」と思うでしょうし、
詰まらない文章は途中で読む事を辞めてしまうと思います。

ただ、これも前回の講義でお伝えしたポイントですが、
何かの情報や何かの主張を文章で示し、
その文章で読み手を納得させ、価値を感じてもらうには、
やはり相応の説得力のある論理的な文章を展開する必要があります。

そしてそのような論理的な文章は必然的に、
それなりの長さの文書量になっていく可能性が高く、

「物事を説得できる論理的な文章ほど相応の文章量が伴う」

という事です。

勿論、その記事において伝えるべき情報や主張が、
手短な文章でも十分に納得させられるものであり、
そこに価値を感じてもらえるものであるなら、
それを無理に「長い文章」にする必要はとくにありません。

ですが、短い文章で読者を納得させようとするほど、
その文章はより洗練されたものにする必要がありますので、
長い文章で読者を納得させようとするより、
確実にその難易度は高いものになるはずです。

やはり何かの情報や主張を読者に伝えて納得させていくには、
1つ1つの主張に対して、根拠や事例を挙げていった上で、
それなりの情報を読者に与えていく必要がある為、
やはりその文章はそれなりに「長いもの」になっていくはずなのです。

ですが、これはそのポイントを押さえる上での「長さ」なのであって、
1つのメールマガジンにあれこれと多くの情報を詰め込み、
異常な程の文章量、情報量を詰め込む事は決して得策ではありません。

読み手側がある程度の文章、情報を頭で整理して、
それを理解していける「容量」にはある程度の限界があるからです。


文章量、情報量が多すぎるメルマガが反応を下げる理由。


例えばそれが非常に「価値」を感じるような話であっても、
そんな話が2時間、3時間、5時間、10時間と続くと、
やはり聞いている方もそこに「疲れ」や「飽き」を感じてしまいます。

それが本当に自分にとって価値がある話であると感じ、
出来れば集中してその話を最後まで聞いていたいと思ったとしても、
やはり人の集中力には「限界がある」ものだからです。

どんなにそれが「最後まで聞きたい話」であっても、
やはりその話が5時間、10時間と続いてしまうと、
その集中力が途中で途切れてしまうものだと思います。

勿論、それが「メールマガジン」という形であれば、
一度、読むのを辞めて休憩を入れるなりという事も可能ですが、
書籍等に付箋を挟んで置いておくのと違い、

「メールボックスに届いているだけの1通のメール」

をそこまで大事に保管し、それを日を改めて、
また集中力を全開にして読んで貰える可能性はそう高くありません。

その「極めて長文なメルマガ」を一時的に閉じる段階では、

「よし、これは為になるメルマガだから後でまた続きを読もう」

という気持ちがあっても、実際に時間を置いてしまうと、
そこから「読まれない可能性」が、少なからず「ある」わけです。

故にメールマガジンという形における情報の発信において、
その「価値提供」を出来るだけしっかりと成立させていく為には
1通のメールにあまりに多くの情報、文章を詰め込むような事は避け、

「1通のメールにつき1つのテーマ、1つの情報を伝えていく」

という事を徹底していくようにしてください。

つまり、そのメール1通における「主題(伝えたい事)」を定め、
基本的にはその一点をしっかりと伝える事を前提に主張を展開し、
その一点のみを伝えた段階で「次なる展開」は、
あくまでも次のメールマガジンに持ち越していくようにするわけです。

事実、メールマガジンは無理に1通のメールを、
そこまで長文にせずとも、数時間後でも数日後でも、
またいつでもダイレクトにメールを届ける事が出来るのですから、
その利点を活かさない手は無いという事です。


1通のメールで提供するべきは1つのテーマ、1つの情報。


よって「セールス」を目的としていく場合においても、
メールマガジンは何度でもダイレクトに情報を届けられるわけですから、
無理に1つのメールで教育とセールスを両立させる必要もありません。

例えばウェブ上で訪問者を「待つ」スタイルのセールスレターは、
基本的にその場で成約を取っていく必要がある為、
そのセールスレターの中で、読み手の興味を引く事はもとより、

「その商品の価値を認識してもらう為の教育」

に近い事をそのセールスレター上で行う必要がある場合もあり、
故にセールスレターは非常に長いものになってしまう傾向にあります。

例えば、私が書いた「The Million Writing」のセールスレター。

>The Million Writing(ミリオンライティング)

こちらは訪問者の「興味付け」からの展開によって、
まずは「コピーライティングの重要性」を教育していく流れから、
その教育を経て、教材を売り込んでいく流れで構成されています。

ただ、これを事前にしっかりと集めた「読者」に対して、
メールマガジンによって売り込んでいくというのであれば、
1通のメールマガジン」に、このセールスレターの情報全てを
無理に詰め込んでいくような必要は全くありません。

むしろ「教育」の段階と「セールスの段階」を分け、
数通のメールで売り込む流れを作る方が明らかに反応は高まります。

適度な情報量で順を追ってメールによる教育とセールスを行えるからです。

これが「DRM」がセールスにおいて優れている要因でもあり、
読者を教育して商品を売り込んでいく流れそのものでもあるわけです。

そういう意味では「セールスレター」というものは、
DRMの流れを1通の手紙に凝縮しているものでもあるという事ですね。

いずれにしてもメルマガにおける「長さ」「文章量」は、
あくまでもその「内容」を重視していった上で、

「1通のメールで1つのテーマ、情報を提供していく事」

を前提に組み立てていくべきものであり、
その回(メール)を重ねてその目的を果たしていく事が
DRMというマーケティング戦略の本質であるという事です。

1通のメールマガジンにおいては、その「文章量」よりも、
どちらかと言うとその「情報量」を意識していくべきであり、
余りに多くの情報を詰め込み過ぎてしまうと、
必然的にその文章量も膨大なものになってしまいます。

実際にそれを「1つ」に絞り込んだとしても、
1つの物事をしっかりと伝えて理解してもらい、
納得してもらうには相応の文章量が伴うものですからね。

メールマガジンというメディアの特性を最大限に生かし、
ブランディングとセールス(DRM)を成立させていく上では、
しっかりと今日の講義ポイントを押さえていくようにしてみてください。

以上、メールマガジンにおける長さ、文章量についての講義でした。

K.Uzaki

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カテゴリー:メールマガジン

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