主語と述語の構成を意識して分かり易い文章を書く原則。

宇崎です。

今日のライティング講座は文章における基本中の基本。

「主語」「述語」

について講義してみたいと思います。

この「主語」と「述語」の構成を意識するだけでも、
文章は格段に分かり易く、読み易い文章になりますので、

「自分の文章が主語、述語を適切に構成できているか」

の確認も含め、是非、最後まで読み進めてみてください。
(意外にこれが出来ていない人が多いのが現実なので。)

主語と述語の構成を意識して分かり易い文章を書く原則。


まず、主語、述語のそれぞれの意味、定義としては、

主語:述語に対して、それが表す動作、作用を持つものを表した語
述語:主語の表すものの動作・作用・性質などを述べた語

堅苦しく説明すると、こういうものが情報として出てきますが、
これらを見て1つ言える事はこの「主語」と「述語」は、
それぞれが一体となっているものであるという事です。

主語の意味を説明するには述語という概念を持ち出す必要があり、
述語の意味を説明するには主語という概念を持ち出す必要がある。

要するに、これらは分けて捉えるものではなく、
あくまでも一体となったものと捉えるべきなんです。

ただ、これは実際の文章を見て捉えた方が分かり易く、

私は学校に行く
花が綺麗に咲いた

この文章で言えば「私は」「花が」が主語にあたり、
それに対する述語は「行く」「咲いた」にあたりますが、
これは実際に多くの人が当たり前に認識できるものだと思います。

その上で、分かり易く、読み易い文章を作成していく上で
可能な限り意識していくべき主語、述語のポイントは

・主語が分かり易い文章にする事
・主語に対しての述語が分かり易い文章にする事


主にはこの2つに集約されると言っても過言ではありません。

追って各ポイントをそれぞれ言及していきます。


主語が分かり易い文章にする。


これは書いてそのままの意味なのですが、
基本的に文章における「主語」は頭にくるべきものであり、

「誰が」「何が」(私は、あなたが、その犬は)

などは、やはり文の冒頭に持ってくるようにした方が、
文章そのものが分かり易いものになります。

主語を後付けするような文章を構成してしまうほど、
その主張、文章の主体が分かり難いものになってしまうため、
文章そのものが分かり難くなってしまうからです。

また、一般的に主語は文章の流れによっては省略する傾向にあり、
その意味が通じるなら省略しても良いものなのですが
ブログやメルマガなどの文章において言えば、

「主語の省略は基本的にはしないようにする」

というのも1つの鉄則として押さえておいた方がいいと思います。

そもそもの「主語の省略」が適切に成立するのは、

・前後の文章の内容をしっかりを理解されている事
・前後の文章がしっかりと読まれている事


が大前提となりますので、ブログやメルマガなどの文章は、
まずそこまでの意識では読まれない可能性を想定するべきだからです。

100人中100人というようなレベルで
そこまでの高い意識で文章を読ませていくというのは、
まず、ブログ、メルマガなどでは不可能に近い事ですので、
ブログ、メルマガなどの文章を構成していく際は、

・前後の文章の内容をしっかりを理解されていない可能性
・前後の文章がしっかりと読まれていない可能性


などを考慮し、原則として主語は省略しない方が良いという事です。

この「主語を省略しない文章を書く」という点については、
別途、言及しているブログ講座がありますので併せて参考にしてください。

>ブログ、メルマガを構成する文章は主語を省略してはならない

主語に対しての述語が分かり易い文章にする。


また、主語が分かり易い文章にする事を大前提として、
その主語に対しての述語も分かり易く構成する必要があります。

・主語として示したものが何をしたのか、何なのか。
・誰が何をしたのか、それが何なのか。
(その「主語」に対しての「述語」がどれなのか)


これらが明快で分かり易い文章を構成していく必要があり、
それを率直に認識できる文章にしていく必要があるという事です。

仮に主語が明確でも、それに対しての述語が分かり難い文章は、
やはり何を言いたいのかが分かり難い文章になってしまうからです。

とは言え、文章を書いていく際に主語を省略してしまう事はあっても、
述語の方を省略してしまうような事は、基本的には無いと思います。

いざ書き進めていく文章における主な「趣旨」にあたるものは、
大抵の場合、この「述語」の方にあるはずだからです。

よって、主語に対しての述語を構成する上で注意するべき点は、

「主語と述語を離し過ぎない事(可能な限り近づける事)」

であり、これを徹底できるだけでも文章は格段に分かり易くなります。

その「分かり易さ」のポイントはあくまでも主語に対しての述語、
その関係をいかに分かり易く認識させるかにありますので、
実際に「主語」と「述語」が1つの文章上で離れてしまうほど、
その文章は回りくどい印象を与えてしまい、分かり難くなってしまうんです。

故に、文章上における主語と述語は「可能な限り」近づけてください。

ただ、これはあくまでも「自然な範囲」において、
可能な限り離さないようにする、近づけるという事であって、
とにかく主語と述語を近づければ良いという事ではありません。

例えば以下の文章。

A君は文章だけで商品を成約できてしまう、アフィリエイトなどのビジネスには欠かせないコピーライティングというスキルを、3日間、不眠不休で努力して身に付けました。

この文章の主語は『A君は』であり、
その主語に対しての述語は『身に付けました』ですが、
その間に多くの情報が詰め込まれているため、
主語に対しての述語が文章中で離れてしまっています。

そのため、最後の『身に付けた』の一文を目にするまで、
この文章で言わんとする事の意味が分かり難い、
やや「回りくどい文章」になってしまっているのです。

かと言って、主語と述語を強引に近づけてしまうと・・・

A君は身に付けました。

文章だけで商品を成約できてしまう、アフィリエイトなどのビジネスには欠かせないコピーライティングというスキルをたった3日で、、、。

ただ、その3日間は不眠不休で努力しました。

これはこれでアリの文章のようにも見えますが、
やはり、最初の一文は趣旨そのものが分かり難く、

「何を身に付けたの?」

という漠然とした疑問が生まれてしまう文章になっています。

仮にこのような文章を構成するのであれば、
その漠然とした疑問を「興味」へ結び付けられるように、

A君はたった3日でとんでもないスキルを身に付けました。

それは「コピーライティング」という文章だけで商品を成約してしまうアフィリエイトなどのビジネスには欠かせないスキルであり、彼はそのスキルを3日間、不眠不休で努力し、手に入れたのです。

このような構成にすれば、先立つ一文が「興味付け」になり、
続く文章を読み進める「意欲」へ結び付けられるようになります。

ただ、この文章で強調して伝えたいポイントよっては、

A君はたった3日でコピーライティングというスキルを身に付けました。

文章だけで商品を成約できてしまう、アフィリエイトなどのビジネスには欠かせないスキル。

それこそが、彼が3日間、不眠不休で努力して身に付けたコピーライティングというスキルなのです。

A君は文章だけで商品を成約できてしまうコピーライティングというスキルを身に付けました。

それは、アフィリエイトなどのビジネスには欠かせないスキルと言っても過言ではありません。

そんなスキルを、3日間、不眠不休で努力し、身に付けたのです。

このような構成でも、主語と述語を近づける事が出来ます。

前者は3日間という期間を強調する構成であり、
後者はスキルそのものの価値をまず強調する構成ですが
いずれも先立つ1文構成の回りくどい例文の方と比較すれば、
遥かに読み易く、分かり易い文章になっているはずです。

先立って示した「興味付け」を前提とする例文も含めて、
主語と述語は「とにかく近づける」というのではなく、

・疑問を生んでしまう場合は興味付けを併せて意識する
・強調して伝えたい事は述語と共に構成する


このようなポイントを意識した上で、
主語に対しての述語が分かり易い文章を作るようにしてください。


主語と述語の構成原則。まとめ


以上、今回のライティング講座は「主語」「述語」の講義として、

・主語が分かり易い文章にする事
 ⇒ 主語を文章の冒頭で構成し、省略しない

・主語に対しての述語が分かり易い文章にする事
 ⇒ 主語と述語を自然な範囲で近づける

この2つのポイントを例文などと併せて言及させて頂きました。

実際にこの「主語」と「述語」の構成を意識するだけでも、
文章は格段に分かり易く、読み易い文章になるはずです。

是非、参考にしてみてください。

K.Uzaki

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カテゴリー:文法・品詞

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