喪失と獲得―進化心理学から見た心と体。レビュー

宇崎です。

コピーライティングに役立つ書籍の紹介レビューです。

今回は「進化心理学」の書籍になります。

喪失と獲得―進化心理学から見た心と体。

喪失と獲得―進化心理学から見た心と体。レビュー

コピーライティングに活用しやすい心理学としては、
どちらかと言うと「社会心理学」や「行動心理学」が直接的なもので、
このブログや私の教材で紹介しているテクニックの根源には
やはり社会心理学、行動心理学がその基盤にあります。

ただそんな社会心理学や行動心理学の根源には、
人間の進化に伴い培われていったとされる
この「喪失と獲得」で扱う「進化心理学」が存在し、
これこそが人間心理学の根本にあるものだと思います。

私はこの「喪失と獲得」で初めて、
進化心理学というものを勉強したのですが、
一冊の心理学書としても非常に楽しめる内容でした。

決して「理解しやすい」と言える内容ではありませんが
ある程度の心理学の基礎知識があれば、
そこそこのレベルでしっかりと理解出来る内容かと思います。

「喪失と獲得」というタイトルは、
人間の「進化」によて「喪失されたもの」と、
それとは逆に「獲得されたもの」が存在するという意図で、
人の進化、心の進化というものの本質に迫っています。

不安、期待、恐怖、悲しみ、喜びなどのあらゆる感情は、
人間だけが特質して持ち合わせている感情ですが、
これらの感情を持っているからこそ、
人は不幸と幸福の合間に置かれる自分自信に一喜一憂します。

その上でどこの国よりも豊であるはずの、
この日本という国の国民の幸福度(幸福を感じている度合い)が
各先進国一低く、また各先進国の国民よりも低いのは何故なのか。

また、自殺率が極めて高いのは何故なのか。

こんなテーマも必然的に見えてくる興味深い一冊です。

これこそがまさに「喪失と獲得」による産物なのかもしれません。


喪失と獲得―進化心理学から見た心と体。内容

この「喪失と獲得」の内容は本当に“濃厚”なので
その内容を批評するレベルのこの一記事では、
各目次立ての一項目分さえも簡単にはまとめられません。

断片的な批評や結論だけを述べてしまうと、
あらぬ誤解を招いてしまいかねない
本当に深いテーマばかりを扱っているからです。

一応、テーマが分かり易い目次立てのみをザッと挙げておきます。

・人間の自己人格と自己意識
・信念と認識
・感覚と知覚の違い
・進化の理由と過去
・物事の見方を変える意識論
・表現の理由
・喪失し、獲得する進化
・プラシーボ反応
・暴挙と憎悪


こちらの「目次立て」を見るだけでも、
心理学の分野にそれなりの知識と興味を持っている人は
読まずにはいられない衝動に駆られるのではないでしょうか。

人間の「心の進化」という分野から、
物事の考え方や心の動きの本質が何となく見えてくる
そんな一冊ですね。

ただ答えがあってないような分野の一冊なので、
答えや結論を求めて読むと、
読み進める事にモヤモヤ感が残っていくかもしれません。

そういう観点でも自分なりにその内容を解釈し、
俯瞰的に読んでいけるような知識は最低限必要な内容ですね。

何冊かの心理学書を読んでいって、
入門書レベルの本に物足りなさを感じ始めた頃にでも
是非、手を伸ばして欲しい一冊です。

K.Uzaki

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2014年7月13日 | コメントは受け付けていません。 |

カテゴリー:書籍レビュー

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