コピーライティングは「誇大広告の為のスキル」では無い。

宇崎です。

前回の私のメルマガ読者さんから頂いた、

「コピーライティング終焉論」

への反証を行ったこちらの記事ですが、
思いのほか反響が大きく、何件かメールで感想を頂きました。

>読者様から頂いた「コピーライティング終焉論」への反証。

基本、わざわざ感想を送ってくださるような方で、
批判的な事を言ってくる人はほとんどいませんので、
今回頂いたメールも私の主張への共感意見がほとんどでしたが
それらを見て、私がとくに感じた事は、

「同じような懸念や不安を抱いている人が少なからずいた」

という事です。

その中でもコピーライティングのスキルは、
決して「誇大広告の為のスキルでは無い」という主張に、
何か「引っかかっていたものが取れた」というご意見があり、
そこに「迷い」のようなものを感じているような人もいるんだなと、
私的に見えない「生の声」を聴きとれたような気がしました。

そんなわけで、今日はもう少しこの辺りのポイント、

“コピーライティングは「誇大広告の為のスキル」では無い”

というところを掘り下げてみたいと思います。

コピーライティングは「誇大広告の為のスキル」では無い。


「コピーライティングって要するに、文章で“10”のものを
 15、20のものに感じさせるスキルでしょ?」


世の中にこういう捉え方をしている人が
どれくらいいるかは分かりませんが
突き詰めて考えれば確かにそういう面も一理あると思います。

イコールそれって誇大広告では?という考え方ですね。

「広告」でその商品を魅力的に見せて売るという事を
消費者目線で批判的に見れば確かにそうなってしまうと思います。

ただこれは「そもそも論」になってしまう部分ですが、
そのもともとのその商品における「10」という価値観は、
誰がどのようにして決めるものなのでしょうか。

結局その商品の本質的な「価値」は、

「その商品を実際に手に取った消費者側がどう感じるか」

が全てではないかと思います。

要するに広告を目にした段階では15、20の期待値だったものが
いざその商品を手にすると「10」くらいにしか感じられなかった。

これがその広告が「誇大広告」とされる状況なのではないかと思います。

事実「情報商材」にはそういうものが非常に多い傾向にありますね。

情報商材の場合、その「広告」の事をセールスレターと言いますが
セールスレターでは20、30くらいの期待値を感じさせ、
それ相応の値段をふっかけておきながら、
実際の内容は10以下、5以下という事も少なくありません。

それこそ「高額塾」と呼ばれるようなものの大半は、
セールスレター段階で読み手側が感じた「価値」と、
いざコンテンツ等を提供された際に顧客が感じる「価値」とに、
大きな差が生じてトラブルになっている事もよくあります。

まさにこれはコピーライティングというスキルを
誇大広告の作成に使ってしまった典型的な例で、
情報業界のコピーライターはほとんどが

「10のもの広告段階でのみ15、20に感じさせる」

という事くらいしか出来ていません。

情報商材業界は確かにそれが現実かと思います。

ただコピーライティングの本質は実はそのようなものではありません。

本質的なコピーライティングのスキルを身に付け、
そのスキルを駆使して広告(セールスレター)を書いていけば

「広告を読ませる段階はもとより、商品を手にした際も
 10のものを15、20に感じてもらえるコピー」


を書く事が出来るのです。


コピーライティングの本質。


「10の価値しか感じてもらえない商品を
 15、20の商品に感じさせてしまうコピー」


「広告を読ませる段階はもとより商品を手にした際も
 10のものを15、20に感じてもらえるコピー」


この2つは大きく異なり少なくとも後者は誇大広告にはなりえません。

実際に商品を手に取った人がそう「感じない」わけですから。

これは先ほども伝えた事ですが、
そもそもの「商品の本質的な価値」というものは、
あくまでもその商品を手にした消費者が決めるものであり、
そこには「本来は10の価値しかない」という基準は存在しません。

人それぞれの「価値観」があるように、どんな商品でも
その本質的な「価値」を人それぞれという事です。

だからこそ、

「広告段階でのみ10のものを15、20に見せるコピー」

を作るのではなく

「商品を手にした際もその価値を15、20に感じさせるコピー」

を作る。

これがコピーライティングというスキルの「本質」です。

そして実際にそれを「可能」にするスキルでもあります。

それこそ情報商材のセールスレターなどは
読み手をしっかりと「教育」するべき場でもあり、

「その商品の価値を感じられる思考、意識」

にまで読み手を導ける場でもあります。

「その商品の価値をや必要性を気付かせる事」

これも重要なセールスレターの役目であり、
コピーライティングはそれを行う為のスキルでもあるのです。


本質的価値は「魅力的に見せる」のではなく「内側から引き出す。」


多くの人が捉えているコピーライティングの有り方は

“商品を魅力的に見せて売り込む為のスキル”

というものになっているかもしれません。

ですが、その本質は

“その商品の価値を内在的に引き出す為のスキル”

であるという事を忘れてはいけません。

「外から“与える”だけでは無く内側から“引き出す”」

この考え方はコピーの作成において重要な視点の1つだと思います。

今回の講義はそのテーマ的に若干抽象的な話になってしまいましたが、
私のブログやメルマガで提唱しているコピーライティングの講義は
その大半がこの原理原則を軸として展開されています。

「宇崎さん等のコピーライティング講座は何か他と違います」

という感想、ご意見はよく頂きますが、
その「何か」に対して答えの1つとしては、
今回の講義でお伝えした内容はまさにその1つに当たると思います。

「価値はただ一方的に“与える”だけはなく、
 与えた以上に“読み手から価値を引き出すコピー”を書いていく。」


これはコピーライティングにおいては重要な原則の1つです。

あなたが書くコピーをただの「誇大広告」にしない為にも
この視点はしっかりと意識していくようにしてください。

それでは。

K.Uzaki

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