一般的なコピーライティングとネットビジネスにおけるコピーライティングの違い。

先日「ネットビジネスで成果を上げていく為」という観点では、
コピーライティング関連の一般書籍については、
強いてお勧めの本は「無い」というお話しをさせて頂きました。

>コピーライティング関連でお勧めの書籍が「無い」理由

その理由としては、一般のコピーライティング関連の書籍は
洋書を翻訳したものが大半であり、そういったもののほぼ全て

「世間一般的な広告コピーを書く事」

を前提としている事から、
読んで全く為にならないとは言いませんが、
その内容をそのまま真に受け吸収し過ぎてしまうと、

“ネットビジネスに適応性の薄いコピーを書く癖”

が付いてしまい、場合によってはその勉強が、
逆効果になる可能性もあるという事をお伝えしました。

要するにそういった一般書籍で学ぶ事が出来る
コピーライティングのスキルを
ネットビジネスにスキルを活かしていくには、
応用力を持ってその内容を学ぶ必要があるわけです。

そんな前回のブログ講座に対して数件頂いたのが

「一般の広告コピーとネットビジネスの広告コピーは
 いったい何が、どこが大きく違うのですか。」


という趣旨のご質問でした。

今日はその「違い」について講義してみたいと思います。

一般的な広告コピーとネットビジネスにおけるコピーの違い


勿論、これは細かく言えばキリが無いくらいの違いがあります。

ただ「最も大きな違いは何か」という観点で、
1つだけ押さえておくべきポイントがあるとすれば、

“読み手(ターゲット)がコピーを目にする際の意識、心情”

かと思います。

例えば「世間一般の多くの人が目にする広告コピー」としては、

・駅や電車内に貼られている広告ポスター
・テレビCMなどの中で出てくるキャッチコピー
・新聞、雑誌などに掲載されている企業広告や商品広告

こういったものが挙げられると思いますが、
こういった広告や広告コピーを目ににしていく際、
読み手の意識、心情は基本的にはフラットで、
ナチュラル(自然)な見方をしていくものだと思います。

この手の広告やコピーを目にしていく上で、
大きな「先入観」や「マイナス印象」を抱いているような人や
強いて「不信感」を感じながら「疑いの目」で、
そういった広告を目にしていく人はそうはいないという事です。

対してネットビジネス業界における広告はどうでしょうか。

とくに私がこのブログや自分のメルマガなどで発信している
ビジネス系の情報やその教材のセールスレターなど、
その広告やコピーを目にしていく人達は、

「大きな不信感」「猜疑心」

などを持って広告を見ていく場合がほとんどかと思います。

要するに世間一般的な広告コピーと、
ネットビジネスにおける広告コピーとでは、
読み手側がそのコピーを目にしていく段階の
意識、心情が根本的に「異なる」という事です。


その根本的な「違い」は読み手の意識、心情の始発点


故に一般的な広告コピーなどは、
至ってフラット(自然)な目線で広告、
コピーを目にしてもらえる前提となりますので、、
その上で興味や関心を引けばそれで問題ありません。

しかしネットビジネスにおける広告コピーは少々勝手が異なります。

そもそものスタートラインが「0」では無く、
疑われる前提、強い不信感を持たれている前提で、
むしろ「マイナス地点」から興味を引く必要があるのです。

そのような根本的な出発点の違いから、
世間一般的な広告コピーの作成においては、

「反応を取るにはベネフィットを押し出す事が重要です。」

という趣旨の事が書かれている書籍が非常に多く、
そのようなライティング系の書籍を焼きまわしたような
コピーライティング関連の情報商材や教材においても
似たような事をしきりに強調しているものは非常に多いです。

「ベネフィット」は、読み手やターゲットが、
そのオファーや商品などを手にする事でもたらされる
将来像、未来像をイメージさせるポイントの事を言いますが
ネットビジネス業界のコピーライターの多くも、

「コピーにおいて最も重要なのはベネフィットである」

と認識している節があるのです。

確かにターゲットにベネフィットをイメージさせる事は、
最終的には非常に重要なポイントになりますが
頭からベネフィットばかりをゴリ押しするコピーでは、
ネットビジネスの業界ではまずそこまでの反応は取れません。

至ってフラットな意識で見られる一般的な広告であれば
「猜疑心」「不信感」という先入観が薄いだけに
将来像や未来像を示してベネフィットをゴリ押しするコピーでも、
その表現次第ではそれなりに反応を取る事が出来る傾向にあります。

しかし強い猜疑心や不信感を持っている読み手に対しては
そのようなベネフィットを押せば押すほど、

「甘い謳い文句を並べているだけの胡散臭いコピー」

というような見方をされてしまうのが関の山です。

ハナからそのような謳い文句を信じる気がないからです。

仮にそのようなコピーに反応を示す人がいるとすれば、
それはこの手の情報系のコピーに免疫の無い人や
言われた事をそのまま楽観的に受け止めるような、
いわゆる「情弱層」と呼ばれるような人達だけです。

一時期は情報商材業界もそういう人達で溢れかえり、
それこそ「月収○百万」「不労所得」などの、
安易なベネフィットをゴリ押しするコピーに反応して
大金を落としていくような人達も多かったかもしれませんが
今後はそういうレベルの低い客層はどんどん減っていきます。

要するにただ根拠のないベネフィットをゴリ押しする
安易なコピーではどんどん反応は取れなくなるという事です。


ベネフィットよりも強く押し出すべきポイントとは。


ではネットビジネスにおける広告やコピーでは、
どのようなポイントを強く押し出していくべきなのか。

一言で答えに近いものを示すとするなら、

「そのベネフィットに繋がるイメージ、根拠を示すコピー」

これが読み手の「不信感」「猜疑心」を前提とする、
ネットビジネスにおける1つのポイントかと思います。

要するにベネフィットのリアリティ、現実味を、
そこに繋がる具体性や根拠を示す、
もしくはイメージさせる事が重要になわけですね。

たぶん、今日の講義は聞く人のレベルのよっては、
何百万円、何千万円規模の売上を左右する、
それくらい重要な気付きになるポイント、
むしろその「答え」を占めているかと思います。

世間一般的なコピーライティングの書籍や教材などでは
とにかくベネフィットが重要という事を言っていますが
それは「信用される事を前提にした理論」でしかありません。

一昔前までの多くの人がネットビジネスというものに
淡い夢や幻想を当たり前のように抱いていた時代であれば、
そのようなベネフィットのみを押し出すコピーでも
反応を取る事が出来たかもしれませんが、
その風潮はどんどん消えていっている事は明白かと思います。

「一昔前は稼げたのに・・・。」
「何故か自分の書くコピーから商品が売れなくなった。」


そんな事を嘆いている人世代前のコピーライター、
マーケッター達の敗因はまさしく今回講義した
ターゲット意識を見据えられていない事にあります。

そして今後は何百万稼げる、不労所得が手に入ると
安易なベネフィットの押し出すだけのエセコピーライター、
エセマーケッターがどんどん淘汰されていくはずです。

だからこそあなたはそんな彼等の「付け焼刃」を
ただ取ってつけたようなコピーライティングでは無く、
人間心理を突き詰めた本質的なコピーライティングスキルを
是非、しっかりと学び、身に付けていってください。

少なくとも私はそんな本質的なものだけを
このブログ、メルマガ、そして教材で示しているつもりです。

それではまた次回。

K.Uzaki

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カテゴリー:文章講座

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