ストーリーテリングの手法とコピーライティング。その効果と有効性。

宇崎です。

文章を書くスキルの中には、
ストーリーテリングという「物語」を書くスキルがあります。

これはコピーライティングにも十分に使えるスキルで、
実際にこのスキルを活用しているセールスレターも多いです。

例えば私の「The Million Writing」のセールスレターも
少なからずストーリーテリングの要素を取り入れていますし、
それによって引き上げられている反応も間違いなくあると思います。

そんなわけで今日はこのストーリーテリングというものについて、
その有効性やこれを用いた洗脳法の効果などを踏まえて、
コピーライティングスキルの幅を広げるという観点で
その具体的なテクニックなどをお話ししていきたいと思います。

ストーリーテリングの手法とコピーライティング。

まずストーリーテリングは、伝えたい物事や主張を、
自身の体験談やその他のエピソード、物語等を通じて伝える事で、
会話ベースであればこれは意外と誰もが普段から行っている事と思います。

またブログやメルマガをやっているような人であれば、
とくにストーリーテリングという事を意識せずとも、
何気なくそういった体験談やエピソードを交え、
情報発信しているような事もあるのではないでしょうか。

ちなみに「The Million Writing」のセールスレターで
私が意図的に用いたストーリーテリングの要素は、
私が師匠と出会った時のエピソード話やその時の会話など、
これを軸にコピーライティングの重要性等を語っているところです。

よろしければそこを意識して読んでみてください。

The Million Writingのセールスレター

仮にこの部分をただ漠然と

「私には物凄く稼いでいる師匠がいます。
 その師匠が稼いでいる秘密はコピーライティングです。」


と伝えているだけだったなら、
当然ですがこのセールスレターの反応は格段に低くなっていたはずです。

勿論、実際にストーリー性の無い書き方をするとすれば、
それはそれでもう少し内容を膨らませた書き方をしますが、
それでも反応が下がっていた可能性は否めません。

それだけストーリーを用いて物事を伝えるという手法には、
読み手を引き込み「反応させる力」があるという事です。

何故か。

それはそういったストーリー調で物事を説明されると、
人は感覚的にその話を「イメージ」してしまうからです。

ただ漠然とした物事、客観的な物事を耳にするよりも、
それをストーリー仕立てで聞かされた方が、
その話しには必然的に「具体性」が生まれます。

そんな頭の中で描かれた具体性は、
その物事を信じるか否かの判断において、
より具体的なイメージを描く事が出来た物事にほど、
人はその事を純粋に信じ込んでしまう傾向にあるわけです。


ストーリーテリングの手法と具体例。

コピーライティングにおけるストーリーテリングの手法は本来、
短い文章では説得力に欠けてしまうものなのですが、
ここであえて長々とした例を挙げても仕方がありません。

ですので、かなり分かり易過ぎる例を挙げますが、
そこは自分なりにイメージを膨らませて捉えてみてください。

例えば情報業界のセールスレターでよく見られる、

「私はアフィリエイトで○○円稼ぎました!」

という販売者が自ら語る成功話。

根本的にそれを信じるか信じないかという観点で、
2つの文章を読み比べてみてください。


「私はインターネットを利用して
 ASPと呼ばれるサイトから取得出来る広告をブログなどに貼る
 アフィリエイトというビジネスで月に30万円を稼いでいます。」



「私は高校卒業後3年サラリーマンを続け、
 21歳の頃にで出会ったアフィリエイトというビジネスで
 ようやく今は月に30万円くらいを稼ぐようになっています。」



前者は漠然とした方法論を語っているだけの文章で、
後者は多少なりと自分の体感等を交えている
ストーリーテリングの要素を含めた文章になっています。

かなりの短文ですのでピンと来ない人もいるかもしれませんが、
統計を取れば間違いなく後者の文章の方が、
その実績を「信じる」という人の数は多くなると思います。

どちらも文字数的にはさほど変わらず、
手法的な面では前者の文章の方が具体的な事を言っていますが
人がその物事をイメージしやすいのはやはり後者の文章なわけです。

・高卒で3年サラリーマンをやっていた。
・21歳でアフィリエイトに出会った。
・そして今、アフィリエイトで30万円を稼いでいる。


こういう事を少なからずイメージする事が、
この主張を「信じる」という事に繋がっていくわけです。

このストーリーがより詳細で具体的なものであればあるほど、
人はその物語をイメージしてその物事を信じ込んでいきます。

例えそれが嘘八百の作り話であったり、
その可能性があると分かって話を聞いていても、
極めて「具体的な話」には信憑性を感じてしまうものなのです。

それは具体的な話はイメージに繋がるからであり、
イメージ出来てしまう事を人は信じてしまう傾向にあります。

だからこそストーリーテリングという手法は有効であり、
その物語に引き込まれるほど人はその話を信用してしまいます。

ではどういうストーリーに人は引き込まれるのか。

反応が取れるストーリーテリングの法則という観点で、
その具体的なテクニック等を解説していきたいと思います。


読み手を引き込むストーリーテリングの法則。


まずコピーライティングという観点の上で、
ストーリーテリングの手法を有効に活用していく場合、
そのポイントとしては大きく分けて下記の2つが挙げられます。

・読み手がイメージしやすい内容にする事
・読み手が共感しやすい内容にする事


まずイメージのしやすさは必須事項で、
イメージしにくいストーリーはむしろ無い方が良いです。

ストーリーテリングの有効性=具体的なイメージが湧く事

という図式が前提であると考えれば、
読んでいてそのイメージが湧かないような物語は
ハッキ言って何の意味もありません。

むしろそのようなストーリーは反応を下げます。

イメージが出来ないという事は頭に入ってこないという事ですから、
そんな話を長々と聞かせるほど苦痛な事はありません。

よってイメージしやすい内容である事は必須です。

その上でそのストーリーを介して「反応」を得たいのであれば、
やはりその物語に「共感」を得る事が重要になります。

どんなにそのストーリーを具体的にイメージ出来ても、
それが「共感」出来るもので無ければ、
やはり良い反応を生み出せる可能性は薄くなります。

その「共感」というのはそのストーリーを介した
自分が主張したかった物事に同意や理解を得られるかですので、
私の「The Million Writing」のセールスレターで言えば、
私が師匠と出会った時の話からの

「だからコピーライティングが重要なんですよ。」

という主張に同意や理解を得られたかがポイントになります。

少なくとも、私の教材を購入してくれた人は、
このストーリーから展開された私の主張に同意してくれたわけです。

では具体的にどういうストーリーが共感を得やすいのか。

これは当然ターゲットによって異なってくるものでもありますが、
それを前提にその答えを明確にしておくなら、

ターゲットとなる人の多くが経験しているような物事や
認識している物事に沿った展開になっているか


がポイントになります。

アフィリエイトで稼げていない人達がターゲットであるなら、
そのストーリーがそういう人達の多くが経験している事、
認識している事に沿った展開になっていれば、
その物語は高い確率で共感を得られます。

そういうストーリーが「反応」を生み出せるわけです。


多くの人、ターゲットの経験や認識に沿ったストーリー。

現にこの法則は映画や漫画、楽曲などの、
その「ヒット作」と呼ばれるものにもそのまま当てはまります。

・努力は報われる
・苦労の後は幸せが待っている
・正直者は救われる
・悪は滅びる
・愛や友情は美しい
・世の中はお金じゃない


人間誰しも「そんな事は無い」と言いながら、
心のどこかではこういう認識を信じている節があります。

だからこそ、こういうベタな展開の映画や漫画、
こういう事を歌う曲などは大ヒットを記録するわけです。

ワンピースやドラゴンボールなどの少年ジャンプのヒットマンガや、
タイタニックやアルマゲドンなどのハリウッド映画、
ミスチルやサザンのヒット曲などはまさにその典型例ですね。

いずれもベタベタな展開や歌詞ですが、
やはりそういうものに多くの人は共感するわけです。

ただそれとは逆行するものでもヒット作は存在します。

それはこれとはまた逆の認識や経験をしている人も多くいるからです。

・努力なんて報われない
・苦労だけで終わる人生もある
・正直者は馬鹿を見る
・悪は無くならない
・愛でも友情でも無く世の中はお金


先程とは全て真逆の物事ですが、
これもまた真実と認識している人はたくさんいます。

結局、人の心には理想と現実が同居していますので、
このような両極端な物事でもどちらでも共感は得られます。

共感を得られるストーリーとしてはどちらも成立するわけです。

結局のところ重要なのはどういう人達(ターゲット)に対し、
どういう方向性の共感を得る事が自分の伝えたい物事の理解や、
その先の望む行動などに繋げていけるか、です。

「努力をすれば報われます。だから頑張りましょう!」

という事を伝えてその先にあるものを提案したいのか。

「努力なんて報われません。だからこの方法で近道しましょう!」

という事を伝えてその方法論などを提案したいのか。

自分の伝えたい主張、物事に見合った展開で、
ストーリーテリングを活用していくべきという事ですね。

ただ先ほどもお伝えしたように、
そのイメージが湧いてこないストーリーは無い方がマシです。

そこは大前提ですので、ストーリーテリングを活用する際は、
一度作った文章をフラットな目線で読み返してみてください。

または誰かに読んでもらうというのも1つの手です。

そこだけは細心の注意を払って活用するようにしてください。

K.Uzaki

>コピーライティングにおけるストーリーテリング講座その2

タグ

2014年6月22日 | コメントは受け付けていません。 |

カテゴリー:文章講座

このページの先頭へ