行動心理学「ザイオンス効果」マーケティング活用。

単純接触効果とも呼ばれるザイオンス効果。

これは何か特定のものを繰り返し目にしていったり、
繰り返しそれを見聞きしていくと、
その対象物に対しての印象が良くなっていくという心理現象の事です。

ザイオンス効果のマーケティング活用事例


そしてこれはネットビジネスに限らず
多くの大手企業が大金を投じて活用している
マーケティング手法の対象原理でもあります。

それは他でも無い「テレビCM」ですね。

テレビCMの効果は商品の信頼度や知名度アップなど、
様々な効果を期待して多くの企業が打ち出しているものですが
その中にこの「ザイオンス効果」への期待や
実際の成果は極めて大きいものになっていると思います。

よくよく考えてみてください。

例えばよくテレビCMを打っているマクドナルドやセブンイレブン。

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マクドナルトにせよ、セブンイレブンにせよ、
これらのお店を「知らない」なんて人はもういません。

少なくともこれ以上大金を叩いてテレビCMを打っても
知名度のアップには費用に見合うほとの
知名度アップには繋がらない事は目に見えて明らかです。

また信頼度という面でも今更テレビCMが無くなったからといって
マクドナルドやセブンイレブンへの信頼度が下がるでしょうか。

これも投じている費用ほどのプラスは出ていないと思います。

にも関わらず何故、こういった大手の企業さんは
テレビCMをバンバン打ち込んでいくのか。

新商品を売り込みたいから?

まあそれもあるかもしれませんが
これもそこまでテレビCMの効果のみによって
爆発的に新商品が売れていくようになるとは言えません。

もっとわかりやすい商品名を挙げるならコカコーラでしょう。


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コカコーラもはや絶大の知名度がある商品ですし、
今更なコカコーラという飲み物の信頼が揺らぐ事もありません。

コカコーラ社としても全くもって新商品という訳でも無い。

にも関わらずテレビCMはバンバン放送されています。

これは他でもなく「ザイオンス効果」を狙っているわけです。


大手企業が大金を投入して効果を狙うザイオンス効果


何度も繰り返し目に触れさせておくことで
コカコーラという商品を身近なものに感じさせておくわけですね。

そうする事で自動販売機の前、コンビニ、スーパーなど
あらゆる場面で多くの人が自然とコーラを手に取ってしまうわけです。

もしもコカコーラ以上に長く更なる頻度で
他の類似商品がテレビCMなどを含めて露出されていたなら
おそらくコカコーラの売上は今よりは下がります。

その最も目につく商品の方に売れ行きが流れるからです。

それは決して味によるものではありません。

人間の購買心理なんてそんなものだという事です。

だからこそコカコーラほどの大企業でも
お金を惜しまずコカコーラのテレビCMを打ち続けているわけですね。

それだけの費用対効果があるからこそそうしているわけです。

ザイオンス効果。

マーケティングという分野において
その効果はボディブローのようにジワジワと効いてきます。


ザイオンス効果活用の注意点


ただ私達がマーケティングの範囲で
これを利用していこうという場合は注意すべき点もあります。

それは前提としてそのマーケティング戦略が
“ウザい”と感じさせないものになっているという点です。

その広告戦略などが「ウザい」と思われるようでは
ザイオンス効果は全く期待できず、
むしろやればやるだけ顧客の心は離れていきます。

メール広告によるスパム配信などはまさにウザイの極みですよね。

あれでは全くザイオンス効果は生み出せません。

もっと自然にウザさを感じさせず露出を増やし
自然と見聞きさせていくマーケティング戦略。

ザイオンス効果を生み出すにはその工夫が必要になります。

少なくともマイナス方向になるような戦略はNG。

それだけは肝に銘じておいてください。

K.Uzaki

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2014年1月4日 | コメントは受け付けていません。 |

カテゴリー:行動心理学

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