「伏せ字」「抽象文」を用いたコピーで興味を引くためのポイント
宇崎です。
今日はこのブログでは珍しくかなり「テクニカルな話」をします。
このブログは、コピーライティングをテーマとしているわりに、
あまり細かな「テクニック」にあたるものは紹介してません(笑)
そういった「ライティングテクニック」に分類されるものは、
書店に並んでいるコピーライティング関連の書籍や、
他のライティング系のブログでも得る事ができますからね。
ただ、そういったものにも取り上げられていないようなテクニックも、
実際はたくさんありますので今日はその1つを講義していきたいと思います。
「伏せ字」「抽象文」を用いたコピーで興味を引くためのポイント
ここで言う「伏せ字」というのはセールスレターなどで見かける、
私がダイエットを成功させた秘密の○○○○とは |
といったような「○○」という形で情報を伏せているコピーの事です。
対して「抽象文」というのは
「あるもの」「ある方法」
といった感じのコピーを用いる以下のようなコピーですね。
私がダイエットを成功させた「あるもの」とは 私がダイエットを成功させた「ある方法」とは |
このような「伏せ字」「抽象文」を用いるコピーは、
その「伏せ字」の部分や「抽象化」しているポイントに対し、
いわゆる「興味」を引くために構成するものであると言えます。
『その○○って何だろう?』
『その「あるもの」が気になる!』
『その「ある方法」って何なの!?』
と、このような心理を実際に引き出す事が出来れば、
一応、その「伏せ字」や「抽象文」を用いたコピーは、
コピーとしての「役割」を全うできたと言えるわけです。
ですが、この「伏せ字」や「抽象文」を用いるコピーは、
その伏せたポイント、抽象化したポイントに対して、
実際に「十分な興味」を引く事が出来なければ、
それはコピーとしては、むしろマイナスの効果しか生みません。
基本的にこのような「伏せ字」や「抽象文」といったものは、
そのコピーで提案している情報自体をボンヤリさせてしまうからです。
結局、肝心なポイントをボカす形になるわけですから、
そのコピーで言わんとしている事がイメージしにくくなり、
基本的にイメージしにくいコピーは、それだけで反応を落とします。
コピーというものは、そこに前向きな「イメージ」が生まれてこそ、
そのイメージを実現、再現させたい気持ちが「興味」に繋がるわけです。
それだけに「伏せ字」や「抽象文」を用いるコピーは、
その伏せ字をあてたポイントや抽象化したポイントに対して
『その○○って何だろう?』
『その「あるもの」が気になる!』
『その「ある方法」って何なの!?』
といった確固たる「興味」を引き出す事ができないことには、
ただイメージしにくいだけのマイナスコピーになってしまうんです。
「伏せ字」「抽象文」はそこへ『興味』を集める。
故に、コピーに対して「伏せ字」や「抽象文」を用いる場合は、
そこに興味が「集まる」ようにコピーを構成しなければなりません。
例えば、以下のコピーをそれぞれ見比べてみてください。
朝の○○をツヤツヤにするアロマスチームとは? |
朝のお肌を○○にするアロマスチームとは? |
朝のお肌をツヤツヤにする○○とは? |
あえて3つのコピーで「伏せ字」にするポイントを変えてますが、
全てのコピーを見比べれば「伏せ字」にしているポイントが
それぞれ、どういうフレーズを伏せ字にしているかは一目瞭然です。
ただ、この3つのコピーの中で「伏せ字」の部分に対して、
実際に「興味を引き出せる余地」があるのは1つだけで、
「それを知りたい」
「その〇〇って何だろう?」
「その〇〇を知りたい!」
といった興味を引き出せる「可能性」があるのは3つ目の
朝のお肌をツヤツヤにする○○とは? |
このコピーのみだと思います。
つまり、それ以外のコピーはおそらく興味を引き出せません。
その「○○」にあたるものを、あえて「知る」ことで、
読み手側の「メリット」を認識できるようになっているコピーは
3つ目に挙げたコピーのみとなっているからです。
このコピーで言うところの「メリット」にあたるものは、
「(朝の)お肌をツヤツヤにする」
という部分ですね。
少なくとも、このような「伏せ字」を用いたコピーは、
それを「知る事」による読み手側の「メリット」にあたるものが
そのまま読み手側に認識できるようになっている必要があります。
つまり、そのメリットをもたらす要因となる部分を伏せ字にしてこそ、
「その○○を知りたい!」
といった興味を引き出せる「可能性」を作り出せるわけです。
そのような視点で先ほどのコピーを捉えるなら、
朝の○○をツヤツヤにするアロマスチームとは? |
朝のお肌を○○にするアロマスチームとは? |
この2つのコピーは、むしろ明確に「認識」させる必要がある、
「メリット(お肌をツヤツヤにする)」
が伏せられているコピーになってしまっているため、
その○○を、あえて「知りたい」と思える余地もありません。
そしてこれは「あるもの」「ある方法」などの、
抽象文を用いたコピーでも全く同じ事が言えます。
要するに「伏せ字」や「抽象文」を用いるコピーは、
それを知る「メリット」にあたる部分を読み手側に認識させ、
その要因となるものを「抽象化」「伏せ字」にする事によって、
『その○○を知りたい』
『その「あるもの」が何なのか知りたい』
『その「ある方法」がどういう方法なのかを知りたい』
といった興味を引き出せるコピーにする必要があるという事です。
ここで挙げたような「伏せ字」や「抽象文」を用いたコピーは、
情報商材のセールスレターやブログ記事のタイトルなど、
わりと色々なところで見かける事があるのですが、
ズレたポイントを伏せ字、抽象文にしているものも少なくありません。
どこを伏せ字にするか、どこを抽象化するかで、
その「反応」も大きく変わってきますから、
実際に「伏せ字」や「抽象文」をコピーに用いていく場合は、
ここで挙げたポイントをしっかりと押さえていくようにしてください。
例文の方も併せて、そのまま参考にして頂ければ幸いです。
K.Uzaki
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2017年6月27日 | コメントは受け付けていません。 |
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