希少性の法則を示す心理学実験とマーケティング事例。
人は何処でも手に入るものは価値が低く、
数が少ないものは価値が高いと考える傾向にあります。
その商品やサービスの本質的な価値よりも、
客観的な「希少性」のみを重視し、
漠然とした判断で希少性の高い方の商品を
その本質的な点でも「価値がある」と判断してしまうわけです。
「少ないからこそ他人もその商品を欲しがるはず」
「故にそういった商品は高額で当然である」
「そうであるからこそ希少価値が高くなっているのだ」
と自分自身の中で商品の価値と希少性を
無意識的に結び付けて決め付ける傾向にあるとされています。
希少性の法則とその心理学実験。
希少性の法則を立証する心理学実験として有名なのは瓶の中にクッキーを入れそれを被験者に食べてもらい、
その「味」を評価してもらうという実験がありました。
瓶の中には2個のクッキーが入ったものと
10個のクッキーが入ったものを用意し、
それぞれを食べ比べてもらい感想を述べさせたというものです。
ただその中身のクッキーはいずれも同じものでした。
結果としてクッキーを食べた被験者の大半が
残り2個の瓶に入ったクッキーの方を「おいしい」と回答。
その味覚さえ、この「希少性の法則」によって
実際に左右されたというわけです。
希少性の法則とそのマーケティング事例。
希少性の法則を示す実際のマーケティグ事例として、逆にこの希少性の法則で失敗をしたと思われる企業が存在します。
誰もが知るあの「コカ・コーラ」です。
コカ・コーラでは一時ペプシコーラに売上が圧迫され、
それを挽回する方針としてメイン商品である、
コカコーラの味をリニューアルする事を決定しました。
当然、リニューアルに際しては何度もブラインドテストが行われ
これまでの味とリニューアルした新味とで味を比較させ、
圧倒的にリニューアルしたものの方が「おいしい」とする
「ニューコーク」の支持を獲得した上で、
満を持して実際にコーラの味はリニューアルされました。
ただリニューアルコーラ「ニューコーク」は
多くの消費者から批判の声を浴びるようになります。
物凄い量のクレームの電話が殺到し、
結果としてコカコーラ側は元のコカコーラを
「クラシックコーラ」として復活させる事になりました。
これが数十年前に起きたアメリカでの
コカコーラの「味変え失敗」の一件です。
この一件を受けてコカコーラ社は、
もとのコカコーラの味の「ブランド力」を見誤ったとして、
味覚にも「ブランド」による影響があったのだと、
自社の商品とブランド力に対し更に自信を強めたと言いますが
この一件はそもそものブラインドテスト段階と
ニューコーク発売後の「旧コカコーラ」販売終了時における、
「希少性の法則」を見過ごしていた為に起きた一件と見る事も出来ます。
ブラインドテストの際そこに参加したモニターは、
まだ多くの人が味わっていない「ニューコーク」の希少性に
味覚的な面でも「価値」を感じてしまったのではないでしょうか。
そしてニューコーク発売後は
もう販売されなくなってしまった旧コカコーラに対し、
多くの消費者はまた「希少性の価値」を感じる事となり、
もう飲めなくなってしまったコーラの味を求めたとも考えられます。
まさに2つの意味で「希少性の法則」が作用し、
コカコーラ社はコカコーラのリニューアルに失敗したと言えます。
既存の商品に対して新たな商品等を打ち出す際などは
色々な観点からこの「希少性の価値」を考慮するべきなのかもしれません。
広告戦略、マーケティング戦略の上では是非注意を払ってみてください。
K.Uzaki
>コンテンツ一覧へ
タグ
決定回避の法則と現状維持の法則のマーケティング活用と事例
人は選択肢が多くなるとそこから1つを選択出来なくなる傾向にあります。
これを行動心理学用語で「決定回避の法則」。
同時にその状態からいつもと同じ生活や、
同じ暮らしを維持できるものを選択する傾向にあり、
これを「現状維持の法則」と呼んでいます。
つまり複雑な選択肢や複数の選択肢に「迷い」が生じた際、
基本的に人は物事を新たに選択する事を回避して
今と同じ日常をそのまま送っていく事を選択しようとするわけです。
そこにはまさに決定回避の法則と現状維持の法則、
この2つの法則が作用していると言えます。
決定回避の法則と現状維持の法則のマーケティング活用と事例
新しいモノやサービスを売り込んでいきたい側にとって、決定回避の法則と現状維持の法則は、
常にそれを作用させない工夫が必要であると言えます。
複雑すぎる選択肢や複数過ぎる選択肢を与えない事。
そして「現状維持」という選択肢の危険性を与える事が重要です。
「このままではいけない。」
まずはそう思わせる事も重要であり、
情報商材のセールスレターなどでもそういった
「現状維持の危険」を強調するものは非常に多いと思います。
そして極力、最後に起こすべきアクションの選択肢をシンプルにする。
それが重要という事ですね。
あまりに多くのプランや提案を積み上げ、
それらを選択させるようなやり方は反応を下げてしまうという事です。
マーケティング戦略を考える際や
コピーを作成する際などは是非この辺りに注意を払ってみてください。
K.Uzaki
>コンテンツ一覧へ
タグ
2014年2月22日 | コメントは受け付けていません。 |
カテゴリー:行動心理学
心理学「返報性の原理」ビジネス活用と事例
人は他人から何らかの「施し」を受けた際、
潜在的にそのお返しをしなければならないという感情を抱きます。
これを心理学では「返報性の原理」と呼んでいます。
返報性の原理を利用したビジネスの活用事例
この返報性の原理は今や多くのビジネスで活用されています。スーパーなどで見られる「試食コーナー」など、
道行く人などに「無料」で何かを提供しているものは
ほぼ全てこの「返報性の原理」を利用する為、
それ以上の「見返り」を見越して行われているものと見て間違いありません。
最近私が目にした具体的な事例ですと、
ディズニーの英語教材セットなるものがあるのですが
代官山のイベントスペースでミッキーとの写真撮影サービスに加え、
無料サンプルDVDの配布などを積極的にやっていました。
また裏社会の人間もよくこの返報性の原理を利用してきます。
返報性の原理と裏社会
一昔前などは賭博場などを開催する際、付き合いのある堅気の人間には決まって、
菓子折りを届けさせるという手がよく使われていたようです。
更に彼等の手口は徹底されていて、
もしその菓子折りを届けた相手が賭博場に顔を出さなかった場合、
次はもっと豪華な菓子折りを次はもっと上の立場の人間に届けさせ、
それでもまた顔を出さなければ更に高価な菓子折りを
今度は幹部の人間が数名で届けに行くという手を使っていたらしいです。
もはやここまでやると半分は脅迫にも感じられますが
やっている事はそれなりの人間をよこして
豪華な菓子折りを渡しているだけですから
受け取っている側は一度くらいは顔を出さなければと思ってしまいます。
何にせよこうして施していった恩はしっかりと実を結ぶわけです。
返報性の原理の活用
もともとの商売が低い単価のものである場合は、この返報性の原理を利用していく事は割に合わなくなるケースもありますが
単価の高い商品やサービスなどを提供している場合は
この原理は多いに利用していくべきものだと思います。
極端な客単価が30万、40万というビジネスモデルで
その粗利が20~30万円というなら、
10万円分相当くらいの施しを相手に与えていけば
かなりの返報性の原理を相手与える事が出来ます。
とくにその金銭的価値を計りにくい施しを与えていけば
「これだけの施しを受けたのだから…」
と誰もが普通に考えてしまうものです。
これこそがまさに返報性の原理と言えるわけです。
客単価の高い商売を行っているような場合は是非活用してみてください。
K.Uzaki
>コンテンツ一覧へ
タグ
2014年2月21日 | コメントは受け付けていません。 |
カテゴリー:行動心理学
一貫性の原理、フット・イン・ザ・ドア・テクニックとローボール・テクニック
人は自分の行動や発言、考え方などに対して、
ある程度一貫したものを貫き通したいという考えが潜在的に存在し、
それを妨げるようなものに対しては「抵抗」を覚え、
逆にその考えに沿ったものであれば容易にそれを受け入れる傾向にあります。
これを心理学用語では「一貫性の原理」と呼んでいるのですが
この心理は「一貫性を保つ事」こそが社会生活において、
他人からの評価を高めるという意識が無意識的に働いていると考えられ、
この心理は他人を評価する際も同様の原理を生み出します。
つまり人は主張、行動に一貫性のある人を高く評価する傾向にあり、
そうではない人を評価しない傾向にあるという事です。
これはもはや理屈抜きに当然の事のように思えますが
その「理屈抜きの当然の事」と思える事こそが
こういった潜在的な心理作用の原理になっていると言えます。
一貫性の原理を利用したフット・イン・ザ・ドア・テクニック
一貫性の原理を利用した交渉、マーケティング手法の1つにフット・イン・ザ・ドア・テクニックというものがあります。
これは交渉相手や顧客に対しまずは敷居の低い要求を出して
その要求を受け入れてもらうところから交渉をスタートさせるというものです。
スーパーの試食コーナーで「試食だけでもどうぞ」と
ひとまずは「試食だけ」という要求を呑ませていくような手法。
訪問販売員が「ドアだけでも開けてください」と促すような手法など、
これらはまさにフット・イン・ザ・ドア・テクニックの事例と言えます。
※試食に関しては「返報性の原理」も働くと言われています。
一貫性の原理を利用したローボール・テクニック
また同じく一貫性の原理を利用した交渉、マーケティング手法としてローボール・テクニックというものも存在します。
ローボール・テクニックはあえて悪い条件を隠した状態で
ひとまずは相手に意思決定を下してもらい、
そこからそういった条件を提示していくという手法です。
勿論これは人を騙すようなやり方では無く
ひとまずの意思決定をしてもらった段階でより詳しい条件を話すとして
その条件を聞いて決定を取り消しても構わないとしても、
一度意思決定を下した交渉相手や顧客には一貫性の原理が働く為、
後々悪い条件が提案されてもその意思決定を覆さないという手法になります。
この一貫性の原理やフット・イン・ザ・ドア・テクニック、
ローボール・テクニックはネット上のマーケティング等にも多いに活用できる
心理的作用も非常に強い潜在的なものとなっていますので、
是非あなたのビジネスにも有効に活用してみてください。
K.Uzaki
>コンテンツ一覧へ
タグ
2014年2月19日 | コメントは受け付けていません。 |
カテゴリー:行動心理学
「権威への服従 」心理学実験ミニグラム効果のマーケティング活用
人は「権威」に弱く、権威者や専門家の言う事は
ほぼ無条件に信じ込んでしまうという特性を持っています。
これを行動、社会心理学では「権威への服従」、
その作用を「ミルグラム効果」とも呼んでいるのですが、
この心理効果は当の本人は全く意識していない段階で、
まさしく潜在的に作用しているものになります。
権威への服従、身近な事例
例えば病気などで病院に行った際に出された薬をあえて自分でその作用や効能などを調べて使用するでしょうか。
状況や場合によってはそうする事もあるかもしれませんが
大半の人は大抵の場合、とくに何も考えずその薬を服用しているはずです。
勿論、それが問題のある行為と言っているわけではありません。
ただ誰もがとくに「権威に服従している」という意識さえなく、
「日本の病院がそんな変な薬を出すわけが無い」
と無意識的に信じ込んでいる事がわかります。
権威への服従効果を実証したミルグラム実験
この権威への服従効果を実証したという心理学実験があります。実験の内容は被験者を「教師役」と「生徒役」に分け、
生徒役には問題が出題され、それを間違うと
教師役の被験者が「電気ショック」のボタンを押し、
生徒役の被験者に罰を与えていくというもの。
ただ各被験者達に対しては
“学習における罰の効果を測定する実験”と伝えられました。
勿論、本当に電気ショックを与えたわけではありません。
ただ教師役の被験者には本当に電気ショックを与えると伝え、
生徒役の被験者には電気ショックを受けた演技を
出来る限り本気で演じてもらうよう伝えられました。
その電気ショックは回数を追うごとに強くなるよう伝えられ、
演技する側も回数を追うごとに強い痛みや
最後には無反応になっていく演技を行っていくよう指示され、
教師役の被験者側には電気ショックを与えるように命じる
白衣を着た博士らしき男を立たせて実際に行動を指示。
結果としては生徒役の被験者が苦しみ悶え、
無反応になってしまうような状態までスイッチを押し続けた
教師役の被験者が40人中25人(62%)。
半分以上の教師役被験者がスイッチを押し続けたわけです。
このような「実験」という名目やその権威者らしき男の指示が無ければ、
まずこんな結果は出ていないとされる点から
この心理学実験は人がいかに権威へ服従してしまうか、
その心理効果を明らかなものにしたと賞賛を得たそうです。
権威への服従が生んだ歴史的事件
権威への服従が生んだ歴史的事件としてはヒトラー時代のナチスが行ったユダヤ人への迫害行為などが挙げられます。
その実行犯となったナチス戦犯達はもとより、
ユダヤ人の絶滅収容所で実際に絶滅行為を行っていたのは
当然ですがヒトラー本人ではありません。
ヒトラーはあくまで独裁者としてその行為を「命じていただけ」です。
にも関わらず大半のナチス軍人はユダヤ人の絶滅行為を実行し続けました。
これも一種の「権威への服従」から生み出された歴史的事件であり、
人は自主的にであれば本来行うはずもないような残虐な行為でも、
権威の後押しがあれば時に平然とやってしまうという事がわかります。
権威への服従、ミルグラム効果のマーケティング活用
時に国家の軍事行為にもある意味で「利用」されているこの権威への服従、ミルグラム効果ですが、
これは既に多くのマーケティング等にも利用されています。
健康食品などのカタログに医学界の権威者のコメントを掲載したり、
深夜のテレビショッピングなどで
専門家らしき人のコメント映像などが入るのは
まさにメーカー側が意図的に権威の力を利用して、
その商品の信頼度や信用度を上げようとしているのです。
また情報商材のセールスレターなどでも
美容や健康関連の情報商材であれば、
販売者等の写真が普通の私服で掲載されているよりも
白衣を着た写真を掲載している方が確実に反応が上がります。
ただ写真で白衣を着ているというだけで、
「白衣=専門家」というような見方をされ、
そこに権威のようなものを感じてしまうのです。
デパート等の警備員が警察のような服装をしているのも
まさにこのミルグラム効果を狙ったものと言えますね。
このように「権威の力」はほんのちょっとした工夫で
いとも簡単に引き出せてしまうという事です。
もし何か利用できそうな要素があれば、
ご自身のマーケティングにもこのような工夫を取り入れてみてください。
また逆に「権威の力」を利用した詐欺的な商法にはくれぐれもご注意を。
K.Uzaki
>コンテンツ一覧へ
タグ
心理学「ウィンザー効果」マーケティング活用
人は特定の情報に対しその「本人」「当人」となる人から
直接、直にその情報を耳にしていくよりも
第3者を介した「噂」「聞いた話」として耳にした情報の方が
より信憑性を感じてその情報を信じる傾向にあります。
これを心理学用語では「ウィンザー効果」と呼ばれているのですが
そもそも何故そのような心理作用が起きるのかという点には、
もう1つ別の心理効果も作用していると言われています。
ウィンザー効果の原理
ウィンザー効果によってもたらされた情報は、“既にその第3者がその情報を知っている”という事実から、
既に他の人にもその情報が知れ渡っていると想定する為、
まさに「同調現象」や「バンドワゴン効果」にも見られる集団心理が働き、
その情報を信じようとする心理が強く湧き上がってきます。
まさにこのウィンザー効果が多いに活用されているのが
情報商材業界やアフィリエイト業界ではないでしょうか。
ウィンザー効果のマーケティング活用
情報商材にせよ、物販にせよ、アフィリエイターはまさにその商品に対しては第3者という立場になりますので
その販売者や販売業者が直にそのメリットを伝えるよりも
アフィリエイターという立場でそのメリットを伝えていく方が
それが「アフィリエイト活動の一環」と分かっていても
その情報を目にした人には少なからず
このウィンザー効果が作用していく事になります。
その結果としてインターネット業界は
このウィンザー効果がウィンザー効果を呼び、
商品の流通やアフィリエイト市場の拡大が担われていったわけです。
古典的なネットワークビジネスなどによる
クチコミ系のマーケティング手法にも同じ事が言えますね。
何か売り込みたい商品があるという場合
あえてその商品とは一線を置いた第3者の立場を取り、
その商品のメリットを伝えていく立場を取った方が
その信憑性や効果は大きく発揮されていくという事です。
ソーシャルメディアの普及などによって、
このウィンザー効果を利用したマーケティング手法は
今後も更に大きな影響を及ぼしていくかもしれませんね。
マーケティング戦略を考える際は是非活用してみてください。
K.Uzaki
>コンテンツ一覧へ
タグ
2014年2月9日 | コメントは受け付けていません。 |
カテゴリー:行動心理学
行動心理学「バーナム効果」マーケティング活用
「あなた、もしかして少し悩んでいる事がありますね?」
「夜、将来の事を考えて不安を感じる事はありませんか?」
「一人か二人、忘れらないというか強く印象に残っている異性がいますね。」
こういった突き詰めればまず誰でもあてはまるような事を
あたかも自分がそれに該当するかのような言われ方をする事で、
相手が自分の考えや心を読み取ってくれたかのように感じてしまう。
人間にはそういう心理効果が潜在的に備わっています。
これを行動心理学用語では「バーナム効果」と呼んでいます。
バーナム効果のマーケティング活用
マーケティングとはちょっと違いますがこのバーナム効果が多いに利用されているビジネスがあります。
「占い」ですね。
胡散臭い占い師はもとより有名な占い師ほど
この「バーナム効果」の引き出し方が巧妙でうまかったりします。
また対人的な占いだけではなく携帯サイトや書籍などの
動物占いや星座占いなどにも実はこの作用は働いています。
「あ、この本に書いている事当たってる!」
と思ってしまう事があるのは
まさにこのバーナム効果が働いているからなのです。
占いの記事や本を書く筆者があえて意図的に
誰にでもあてはまりそうな事をそれらしく書いて、
読み手をそのように心理誘導し、納得させているわけですね。
もはや都市伝説的に囁かれる血液型占いも
B型=自己中心的、A型=几帳面、O型=社交的など
誰でも自己中心的なところもあれば
几帳面な一面もあれば社交的な一面もあるものです。
ただ「そういう定説がある」としてそれを聞くと、
あたかもそれが当たっているように感じてしまい、
今やこの血液型による性格傾向を本気で信じてる人も多いです。
「え?だって、あれは実際に当たってるじゃん!」
と思っている人もいそうですが
私はあれこそまさに「バーナム効果」が
世間的に浸透していった結果の典型的な事例だと思っています。
バーナム効果のコピーライティング活用
血液型占いにもわかるようにバーナム効果の効果絶大です。これをコピーライティングに利用しない手はありません。
ある程度ターゲットが明確になっていれば、
そのターゲットの誰もに当てはまりそうな事を
その人の事を理解しているかのような書き方をすることで、
読み手は「この人は自分の事を理解してくれている」と思い共感してくれます。
共感こそが信用を生みだし、信用が成約を生み出していくわけです。
「バーナム効果」の意図的活用。
コピーやメッセージを書いていく際は是非取り入れてみてください。
K.Uzaki
>コンテンツ一覧へ
タグ
2014年1月29日 | コメントは受け付けていません。 |
カテゴリー:行動心理学
行動心理学「保有効果」マーケティング活用
人は新たに何かを手にした時、
その「何か」に対しての価値を手にする前と以後では、
手にした後の方がその評価や価値を高める傾向にあります。
よってその「何か」を手放す際の抵抗感は
その「何か」を手にする前よりの欲求よりも高くなるわけです。
「保有効果」のマーケティング活用1
「返金保証」を大々的に謳っている商品などはこの心理効果を予め見越した上で行っている場合も多く、
その商品がよほどの粗悪品である場合を除いては
人はそれなりの価値を感じられるものを手にした場合、
まずその商品を手放そうとは思いません。
これはこの「保有効果」が働くからです。
ただ裏を返すとこの心理効果は
人の「新しいものへの欲求」を妨げる原因にもなっています。
何故なら、新しい何かを手にしていく欲求やメリットよりも、
今、手にしている何かを手放していく事への抵抗やデメリットの方が
大抵の場合、その人の心理に大きく働いているからです。
新たな商品やサービスに手を出していく事よりも
今手にしているものを現状維持したい気持ちの方が強いという事。
マーケティング等を仕掛けていく時は基本として人間心理に対し、
このような作用が働いている事を見越していく必要があります。
「保有効果」のマーケティング活用2
よってこの「保有効果」は既存の顧客を囲い込み、継続的なリピーターを作り出していく際は
あえてこの心理効果を存分に引き出していく事が有効になります。
もともとその商品やサービスを継続的に利用する事に対し、
メリットを感じているような顧客を相手にするのですから、
その感覚を更に後押ししていくようなサービスや提案を出していくと、
彼等の保有意識は更に強いものになっていくからです。
新規顧客の獲得にはこの心理効果は妨げとなりますが、
一度顧客を手にしていった際にこの心理効果は見方に変わります。
新規顧客を手にしていく事の苦労に対し、
いかにリピーターを維持する事が重要になってくるか。
ビジネスの本質の一端が垣間見える心理作業と言えるのではないでしょうか。
携帯電話会社、保険会社などは日々この心理作用と奮闘しているわけです。
それだけに是非彼等のマーケティング手法を見習ってみてください。
K.Uzaki
>コンテンツ一覧へ
タグ
2014年1月27日 | コメントは受け付けていません。 |
カテゴリー:行動心理学
心理学「ツァイガルニク効果」マーケティング活用
無事、達出来た物事とそうでは無い物事。
人は潜在的に後者の方の記録や印象を強く留める傾向にあります。
成就した恋愛やこちらから終わりを告げた恋愛より、
成就できなかった恋愛や一方的に終わりを告げられた恋愛などの方が
人の心や脳に深く残っている傾向にあるのはこの為で
こういった心理現象の事を心理学ではツァイガルニク効果と呼んでいます。
ツァイガルニク効果のマーケティング活用
この心理効果を緩やかに活用しているのが最近のテレビです。「続きはCMの後」
「続きはWEBで」
などはまさに人間心理におけるツァイガルニク効果を刺激し、
“その続きを見る事が出来ていない自分”というものへの印象を強めます。
相手に自分のメッセージや商品についての印象を
より深く残していきたい場合はあえて全ての情報を与える事はせずに、
その続きを自らのアクションで「見せる」という工夫が
相乗して相手のコミットメント効果を生み出す事に繋がるわけです。
ツァイガルニク効果による人間形成
またこのツァイガルニク効果によって年を重ねるごとに人の記憶は、「成し遂げられなかった物事」で埋められていき、
どんどん新しい物事にチャレンジする意欲を失っていく事になります。
ツァイガルニク効果によるチャレンジ精神の低下。
これは間違いなく全ての人に対して起こり得る事です。
ただ世の中には「何をやってもうまくいく。」という人がいます
こういう人は年齢を重ねてもこの傾向が強く、
またそういう人はどんどん新しい事にもチャレンジしていきます。
成功者がより成功者となっていくのは
お金がお金を生むというところもありますが
それよりもこういった精神性やチャレンジ精神、
そういったものによるものも大きいと思うわけです。
若い時から挫折や失敗によって物事を投げ出さず、
それを最後には達成していったという人ほど、
ツァイガルニク効果による物事への恐怖心などが薄いという事。
人生において失敗や挫折はどんな物事にもつきものですが
そこでその物事を投げ出してしまうか
それでも諦めずにチャレンジしていくかが非常に大きいという事です。
物事を諦めればその度にツァイガルニク効果による
諦めた物事への印象が脳内に残り、
自分自身の中にどんどん「負け癖」が付いていきます。
その積み重ねが「何をやってもダメな人」を作っていくわけです。
何かを始めたらそれを達成するまで絶対に諦めない。
その努力と達成の積み重ねが「何をやってもうまくいく」という人を作り、
まさに「勝ち癖」がついている成功者を生み出していくわけですね。
どんな人でも挫折や失敗は経験しています。
重要なのはそこで諦めず達成するまで努力を続けるという事。
是非、肝に銘じておいてください。
K.Uzaki
>コンテンツ一覧へ
タグ
2014年1月23日 | コメントは受け付けていません。 |
カテゴリー:行動心理学
ダイレクトレスポンスマーケティングにおける「カクテルパーティー効果」の活用。
どんな騒音の中にいても自分に関係や関連のある情報には
自然と意識が向きその内容が耳の中に入ってくる。
こういう現象の事を「カクテルパーティ効果」と言います。
随分とおしゃれな名前を付けたものだと思いますが
たぶん騒がしいパーティ会場でこの効果に気付いた学者がいたんでしょう。
カクテルパーティー効果の原理
この「カクテルパーティー効果」の原理は、自分の名前や自分が抱えている悩みの話やその解決法など、
自分が潜在的に意識している事には
どんな騒音の中でも反応してしまうというところにあります。
人ゴミの中でも知り合いや家族がいれば気が付くのも
ほぼ同じような原理が働いていると見て問題ありません。
こうして目や耳などの視覚や聴覚は、
脳が潜在的に意識している物事に対して
自然に反応を示してしまうようになっているという事です。
カクテルパーティー効果のマーケティング活用
この原理はコピーライティングや広告、ダイレクトレスポンスマーケティング全般に応用できます。
要するにメッセージにこの3つが揃っていれば、
人は誰でもそこに少なからず反応を示すという事だからです。
・自分のこと
・自分の持っている悩みのこと
・その解決方法
この原理を利用して私のコピーライティングの教材を売り込むなら…
・コピーライティングの重要性に気付いている“あなた”へ
・より高い反応の取れる文章を書けるようになりたいと思いませんか?
・この一冊を読んで頂ければその願望は“容易に”叶えられると思います。
というような感じですね。
「あなた」などのキーワードの反応が高いのは
まさにこの原理が人の脳の中に潜在的に組み込まれているからです。
・ターゲットを特定するコピー
・その悩みを明確にするコピー
・その解決方法を提案するコピー
こういうものは必然的に読み手の反応を高めるという事えす。
非常に活用しやすいテクニックですから是非活用してみてください。
K.Uzaki
>コンテンツ一覧へ
タグ
2014年1月21日 | コメントは受け付けていません。 |
カテゴリー:行動心理学