文章における改行、句読点の位置、入れ方について。
宇崎です。
今日は文章における「改行」「句読点」について。
とくにネット上に公開するブログにおける文章や、
メールマガジンにおける文章において、
改行、句読点をどう入れていくべきかを講義してみたいと思います。
文章構成における改行、句読点について。
読み手側に対して「読みやすい文章」を作成していく上で
「改行」や「句読点」(、)(。)は欠かせないものであり、
それはブログでもメールマガジンでも変わりません。
その基本的な原則として「句読点」については、
文法的な観点で、その使い方は「決まっているもの」であり、
大半の人はその文法に沿った句読点が正しく入っている文章を
日々、日常的に読んでいる傾向にあります。
新聞、雑誌、書籍、などですね。
ですので、その「文法」に沿っていない形で、
不自然に句読点が入っている文章を目にしてしまうと、
やはりそこに「違和感」を感じてしまう傾向にあります。
そのような文章は普段、目にしている文章とは異なるからです。
言わば「正しく句読点が用いられている文章」が、
多くの人にとっての「普通」になっているからであり、
その「感覚」に反した文章には違和感を与えてしまうわけです。
よって、句読点は当然ながら、その文法に沿って、
正しい使い方をして文章に入れていく必要があります。
ただ意外にこの句読点の正しい使い方が出来ていない為に、
文章がわかりにくく、読みにくいものになっているブログ、
メールマガジンというのは、私自身、本当によく見かけます。
おそらくこれは「文法」としても、
あまりにも基本的過ぎるものである為、
意外にその「決まり」を頭で理解していない人が多く、
それが多くの人のブログやメルマガに現れているのだと思います。
と言ってもその決まりは、何ら複雑なものでも何でもありません。
句点(。)については以下の通り。
・一つの文章の終わりに付ける。 |
読点(、)は以下の通りというだけの決まりです。
・主語の終わり(私は、私が、) ・接続詞の後(しかし、そして、) ・文と文を分ける際(~であり、~となった為、) ・並列関係にある語句の間(本、CD、ゲーム) ・修飾語に応じた場所(高級な、ダイヤの指輪・高級なダイヤの、指輪) |
基本的には上記の決まりに沿って句読点を入れ、
文章を作っておけば、それで何の問題もありません。
上記が実質的な句読点の「決まり」の全てです。
その中で強いて注意が必要なのは、
・修飾語に応じた場所に用いる読点
くらいかと思います。
この読点の場所によって「文章の意味」も変わってくる為です。
例:高級な、ダイヤの指輪・高級なダイヤの、指輪
仮にこの文章に読点を付けないと、
「高級な」という修飾語がどこにかかっているのかが分からなくなり、
読み手によってその解釈が変わってくる場合がありますので、
正しく伝わる文章にする上で若干、注意が必要です。
ただ、この句読点にもやや関係するポイントとして、
そこまで明確な「決まり」があるわけでは無いものの、
文章の読み易さ、分かり易さを大きく左右してしまうのが
今回、もう1つ取り上げる「改行」の入れ方、用い方です。
句読点に対する「改行」の適切な入れ方。
ただ、この「改行」における適切な入れ方も、
何ら複雑な要素があるわけでは無く、
そのポイントは実質的に以下の1点に集約されます。
それは「その入れ方に規則性を持たせる事」です。
逆に言えば「不規則な改行を入れない事」であり、
理由は単純に不規則な改行が入った文章は読みにくいからです。
例えばこのブログであれば、
『句点(。)と適度な読点(、)で改行を入れていく』
というのが、その「規則性」に相当するものになっています。
ただ、今、こうしてお読み頂いている、
ブログ等のウェブ上に公開していく記事(文章)であれば、
「句点及び適度な読点で改行を入れていく」
という規則性か、
「句点のみで改行を入れていく」
という規則性かの、どちらかになるのが一般的です。
このいずれかの規則性が普通に「読みやすいから」です。
対して「メールマガジン」における文章に関しては、圧倒的に
『句点(。)と適度な読点(、)で改行を入れていく』
という構成が「読みやすいもの」になります。
理由として、大抵のメルマガ読者は
何らかのメールソフトやフリーメールでメールを確認する為、
そこにあまりに横に長い文章が表示されると、
文章そのものが普通に「読みにくい文章」になってしまうからです。
例としては、こんな感じですね。
![](https://copyrighting-supremeprinciple.net/wordpress/wp-content/uploads/2015/09/kaigyo.gif)
こんな感じで横にズラズラと長い文章のメールが届いたら、
その時点で普通に読む気が失せませんか?
勿論、メールマガジンというメディアの特性として、
その読者の「教育」が徹底的に出来ていれば、
どんな形式の文章であろうと、普通に読んでもらえるかもしれません。
ですが、仮にしっかりと教育が出来ているとしても、
人にはそれぞれの生活リズムがあります。
そんな中、忙しい時にメールが届く事もありますので、
いつ、何時でも、その集中力を全開にして、
届いたメールの文章を読んでくれるとは限らないわけです、
そして何より大抵のメルマガ読者はメールが届いた時、
そのメールに気が付いた時にそのままメールを開き、
そのまま「ザッ」とメールを読み進めていくものだと思います。
その上で改行があまり入っていないような「横に長い文章」は、
ある程度集中して文章を読んでいかなければならない為、
多くの人が「ザッと読む」可能性の高いメールマガジンにおいては、
そういった「横に長い文章」はあまり適切とは言えません。
やはり、メールマガジンの文章は、
適度に改行が入った縦長の文章の方が、
ある程度「感覚的」にも文章を目にしていく事が出来る為、
その観点においても「適している」わけです。
ただ、実際に適度に改行を入れて文章を作っていく場合、
あくまでも改行は「句点」「読点」以外の場所には
まず入れないようにしていく事が1つの鉄則になります。
本来、読点、句点が入らないようなところに改行を入れてしまうと、
読み手側はそこに「区切り」を入れて文章を読んでしまう為、
実質的に「不自然な場所」に読点が入っている文章と変わらない
違和感のある不自然な文章になってしまうからです。
例として、上記4行の文章にあえて、
不規則で不自然な改行を入れて構成してみます。
本来、読点、句点が入らない ようなところに改行を入れてしまうと、 読み手側はそこに「区切り」を入れて文章を読んで しまう為、実質的に「不自然な場所」に読点が入っている文章と変わら ない、違和感のある不自然な文章になってしまうからです。 |
いかがでしょうか。
感覚的には、改行のところで文章を読む上での「区切り」を入れてしまい、
次の一行の文章を読んで、その違和感に気付き、
単純に「読みにくさ」「わかりにくさ」を覚えてしまうと思います。
要するに改行は「句読点」を1つの基準として、
読み手が不自然や違和感を感じないよう、
規則的に入れていくようにするべきという事です。
「句読点」と「改行」の適切な入れ方。まとめ
以上、句読点、改行についてのまとめですが、
句読点はあくまでも「文法」に沿った形で入れていくものであり、
改行はその「句読点」に沿った形で、
一定の規則性を持たせ入れていくようにしてください。
逆に「文法に沿わない句読点」を入れてしまったり、
その「句読点に沿わない不規則な改行」を入れてしまうと、
その文章は非常に読みにくく、違和感を与えるものになります。
よって、この「句読点」「改行」という要素は、
「正しく、適切に用いる事」
を強く意識していくよりは、
「不適切に用いない事」
を1つの鉄則として意識していく事をお勧めします。
是非、参考にしてください。
K.Uzaki
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カテゴリー:文法・品詞