接続詞、接続助詞、指示代名詞の有効な使い方。
宇崎です。
文章(コピー)において意識しなければならないのは、
その目的を果たすために必要な物事を伝えていくことです。
然るべき、その目的を果たす事が出来てこそ意味があり、
目的を果たせないコピーには何の価値もありません。
故に文章(コピー)は、その目的を果たすための文章を、
1つ1つ積み重ねていきながら構成していきます。
あくまでも1つの目的に向かって必要な事を伝えるため、
そのための文章を繋げていくものであるという事です。
1つのコピーを構成する文章は、
その全てが1つの目的に向かっていくものであり、
それを前提に全ての文章が繋がっていなければなりません。
よって、その「文章の繋がり」が読み取れない文章は、
どこか話が途中で飛んでしまっているような印象、
途切れてしまっているような印象を与えてしまいます。
当然、それは反応の低下を招いてしまうわけです。
そして、そのような「文章の繋がり」は、
書き手側はそれを意識して書いているつもりでも、
読み手側がそれを認識できなければ意味がありあせん。
ですが、世に出回っている文章(コピー)の多くが、
その「文章の繋がり」を認識できない文章、
認識しにくい文章になってしまっている傾向にあります。
そんな「文章の繋がり」を鮮明にしていく上で有効なのが、
今回の講義タイトルで掲げた以下、3つの品詞です。
・接続詞 ・接続助詞 ・指示代名詞 |
今回はこの3つの品詞を有効に活用した、
1文1文の繋がりが鮮明な文章の書き方を
それぞれ、例文を挙げて講義していきたいと思います。
接続詞によって繋がりを鮮明にした文章例
例えば以下のような文章は「文章の繋がり」が不鮮明であるため、
その「繋がり」が読み取りにくく、分かりにくいと思います。
ネットビジネスは文章の反応が結果を左右します。 ネットビジネスにおいてコピーライティングは、 極めて重要度の高いスキルだと思います。 |
上記の例文を構成している2つの文章は、
いずれもネットビジネスについてを言及していますが、
それぞれの文章の「繋がり」はやや不鮮明です。
読み手側の見方(読み取り方)によっては、
「2つの見解を並列的に述べた文章」
のようにも見えてしまう文章となっているからです。
では、同じ文章に「接続詞」を加えてみます。
ネットビジネスは文章の反応が結果を左右します。 よって、ネットビジネスにおいてコピーライティングは、 極めて重要度の高いスキルだと思います。 |
このように『よって』という接続詞を加えた事で、
・要因:ネットビジネスは文章の反応が結果を左右する
・結論:(よって)ネットビジネスにおいてコピーライティングは、
極めて重要度の高いスキルである
というように2つの文章の繋がり、関連性が、
要因と結論という形で鮮明になった事が分かります。
その「繋がり」がやや曖昧だった文章の「関連性」が、
接続詞を加える事で鮮明になったということです。
また、この2つの文章は「接続詞」を交えて、
このような形で構成する事も出来ます。
ネットビジネスにおいてコピーライティングは、 極めて重要度の高いスキルだと思います。 何故ならネットビジネスは文章の反応が結果を左右するからです。 |
順序を入れ替えて語尾を若干変えていますが、
このように『何故なら』という接続詞を加える事で、
・結論:ネットビジネスにおいてコピーライティングは、
極めて重要度の高いスキルである
・根拠:ネットビジネスは文章の反応が結果を左右するから
という形で、それぞれの関係性を鮮明にする事も出来ます。
このように文章の「繋がり」や「関連性」を鮮明にする事で、
その文章はより分かり易く、読み易いものになるわけです。
逆にその繋がりや関連性が分かりにくい文章は、
話が飛んでいる、途切れているという印象を与えてしまいます。
読み手側にそのような印象を与えないためにも、
文章は全ての文章の繋がりや関連性を鮮明なものにしてください。
その上で、接続詞はその繋がり、関連性を鮮明に出来る点で、
有効に用いる事ができる品詞であるということです。
接続詞の使用については以下も併せて参考にしてください。 >接続詞の正しい使い方と文章構成の原則 |
接続助詞によって繋がりを鮮明にした文章例
次は先ほど用いた例文に「接続助詞」を用いてみます。
ネットビジネスは文章の反応が結果を左右しますので、 ネットビジネスにおいてコピーライティングは、 極めて重要度の高いスキルだと思います。 |
接続助詞は、
「ますので」「ですので」「ですが」「ますが」
などの文によって2つの文章を接続できる品詞であり、
これによって文章を1つにまとめる事が出来ます。
このように2つの文章が1つの文章にまとめられれば、
その繋がりがより鮮明なものになる事は言うまでもありません。
これも文章の繋がりを鮮明にする有効な方法の1つです。
尚、接続助詞の活用には幾つかの注意点もありますので、 その注意点については以下の講義も併せて参考にしてください。 >接続助詞の正しい使い方と注意点 |
指示代名詞によって繋がりを鮮明にした文章例
同じく、先ほど用いた例文に次は「指示代名詞」を用いてみます。
ネットビジネスは文章の反応が結果を左右します。 そのような特性があるからこそ、 ネットビジネスにおいてコピーライティングは、 極めて重要度の高いスキルだと思います。 |
指示代名詞は「指示語」とも呼ばれる、
「その」「この」「あの」「それ」「これ」「あれ」
などの総称ですが、この指示代名詞を用いる事で、
その指示代名詞の対象が先立つ文章に向けられるため、
それが文章そのものの繋がり、関連性の認識に結び付きます。
上記の例文のように『そのような』という指示代名詞が示される事で、
その一文が先立つ一文を指示(対象)する形で構成されている事を、
読み手側がそのまま鮮明に認識できる形になるということです。
接続詞、接続助詞、指示代名詞の有効な使い方。まとめ
以上、接続詞、接続助詞、指示代名詞を用いた、
1文1文の繋がり、関連性が鮮明な文章の書き方を
それぞれ、例文を挙げて講義させて頂きました。
実際にコピーを構成していく文章においては、
その1つ1つの繋がりを鮮明にするべきであり、
その「繋がり」や「関連性」が分かりにくい文章は、
話が飛んでいる、途切れているという印象を与えてしまいます。
そのような印象を与えてしまうごとに、
文章の反応は低下してしまう事になりますので、
その繋がりや関連性は読み手側がしっかりと認識できるように、
それらが鮮明に分かる文章を構成していくようにしてください。
そのような1つ1つの文章の繋がり、関連性は、
書き手側は自分の中でその全てが紐付けられていますが、
読み手側にはその「紐付けの前提」がありません。
だからこそ「文章」からその繋がり、関連性を
そのまま鮮明に読み取れるようにする必要があるのです。
そのような読み手目線が不十分なコピー(文章)が、
ウェブ上には非常に多く見られる傾向にありますので、
「文章の繋がり、関連性が読み取れるようになっているか」
を常に客観的に捉えていくようにする事をお勧めします。
その繋がり、関連性を鮮明にする上で有効なのが、
ここでお伝えしました3つの品詞であるという事です。
是非、参考にしてください。
K.Uzaki
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カテゴリー:文法・品詞