メリットとベネフィットの違いとは。
宇崎です。
商品の宣伝や売り込みを担う「コピー」を書いていく際は、
その商品の「魅力」をそこに落とし込んでいく必要があります。
見込み客となる人達にその商品をアピールしていくわけです。
そして、商品のアピールを担うコピーにおいては、
・その商品で得られるメリット
・その商品で得られるベネフィット
こういったものを示していく事になるのですが、
これらを混同して捉えている人も少なくありません。
メリットを示すべき時にベネフィットを示していたり、
ベネフィットを示すべき時にメリットを示していたりと、
その違いや役割を誤って捉えている人が多い傾向にあるんです。
そこで今回のライティング講座ではメリットとベネフィット、
それぞれの違いやその然るべき役割について講義していきます。
メリットとベネフィットの違いとは。
商品やサービスにおけるメリットとベネフィットは、
それぞれを然るべきタイミングで然るべき示し方をしてこそ
そのアピールを見込み客の「反応」に繋げていく事が出来ます。
故に、それぞれの違いをしっかりと理解しておく必要があり、
それぞれに適した形でアピールしていく必要があるんです。
メリットとベネフィット、それぞれの「定義」としては、
メリット:その商品、サービスによって享受できる利得 |
ベネフィット:利得の先にある将来的な展望・結果 |
このように言い分ける事が出来ると思います。
メリットは商品やサービスそのものにおける利得にあたるもの。
ベネフィットは、その利得によってもたらされる結果にあたり、
あくまでも「メリットの先にあるもの」という事です。
よって、ベネフィットはメリットの先にある「結果」であり、
メリットはベネフィットの「要因」といったように、
それぞれの関係性を位置付ける事が出来ます。
言い方を変えるとメリットとベネフィットは、
要因に対しての結果、結果に対しての要因として、
それぞれが結び付くものになっていなければなりません。
商品やサービスにおけるメリットとベネフィットは
決して、それぞれを切り離して考えてはいけないんです。
ベネフィットはあくまでも先々の「結果」にあたるものであり、
そのベネフィットをもたらす事ができる「要因」を示して
それを実現できるイメージを引き出す必要があります。
そのようなイメージを引き出す事が出来てこそ、
見込み客は高い反応を示していく事になるわけです。
ただ、世の中に見られるコピーの中には、
・メリットに対してのベネフィットが示されていないコピー
・ベネフィットだけが漠然と示されているだけのコピー、
・それぞれが何の関係性も無く示されているコピー
このようなコピーも多く見られる傾向にあり、
当然、このようなコピーは著しく反応を下げています。
そこにベネフィットが何も示されていなければ、
見込み客がどうなれるのかの展望も見えてきませんし、
ベネフィットをもたらす「要因」が示されていなければ
その展望を実現できるイメージを引き出す事も出来ないからです。
よって、メリットとベネフィットにあたるものは基本的に、
要因に対しての結果、結果に対しての要因という関係性を踏まえて、
コピー内でそれぞれを併せて示していく必要があります。
読み手側の中でメリットとベネフィットを結び付けられてこそ、
そのコピーは高い反応を引き出せるものになるという事です。
「メリットとベネフィット」=「要因と結果」
また、世の中に見受けられるコピーの中には、
実質的にはメリットに相当しないようなズレたポイントを、
あたかもメリットとしてアピールしているものも少なくありません。
メリット:その商品、サービスによって享受できる利得 |
こちらが先ほども示した「メリット」の定義になりますが、
ここで言うところの「利得」にあたるものは、
「見込み客が実現したい展望や結果の要因となるもの」
であり、これこそが他でもない「メリット」に相当します。
つまり、見込み客が求める「ベネフィット」に対して、
そのベネフィットを実現するための要因となるものこそが、
その商品やサービスにおける「メリット」に他ならないわけです。
よって、その商品やサービスにおけるメリットにあたるものは、
見込み客がどのような展望を求めているのかを捉えた上で、
それらを実現できる要因となるものを整理する必要があります。
見込み客が求める展望(ベネフィット)の実現に結び付かないもの、
その要因とならないものはメリットには相当しないという事です。
見込み客はあくまでも自分の悩みや願望を満たす事を望んでいますので
その可能性を感じられる商品やサービスにこそ興味を示します。
逆に、その可能性に結び付かない商品やサービスには、
当然ですが、興味を示すような事もありません。
そして、多くの見込み客となる人達が求めているものは、
あくまでも自分の悩みや願望が満たされる「結果」なんです。
結果 = ベネフィットの実現
その実現をもたらす要因となるものが示されていてこそ、
読み手側はそれを実現できるイメージを描く事が出来ます。
そしてそのようなイメージを描く事が出来るコピーにこそ、
見込み客は「関心」を示し、そして「反応」するんです。
故に商品やサービスのアピールを担うコピーを作成する上では、
あくまでも見込み客が求める展望や結果を前提に捉えた上で、
その展望を実現できる要因をメリットとしてアピールしてください。
そのメリットがベネフィットの実現を担う要因である事を示し、
読み手側から、その「イメージ」を引き出していく事ができれば、
そのコピーは高い反応を取れるという事です。
メリットとベネフィットの違いとは。まとめ。
以上、商品やサービスにおけるメリットとベネフィットは、
メリット:その商品、サービスによって享受できる利得 |
ベネフィット:利得の先にある将来的な展望・結果 |
このようなメリット(要因)に対しての
ベネフィット(結果)という関係性だけではなく、
ベネフィット:見込み客が求める結果・展望 |
メリット:ベネフィットを実現できる要因 |
このように、見込み客が求めるベネフィット(結果)に対して、
そのベネフィットを実現できるメリット(要因)という関係性を
それぞれを併せて捉えていくようにしてください。
・要因(メリット)の先にある結果(ベネフィット)
・結果(ベネフィット)をもたらす要因(メリット)
このようにメリットとベネフィットは、それぞれの関係性を、
それぞれ「相関的」に捉えて伝えていく必要があるという事です。
その上で、それぞれの関係性がしっかりと伝わるように、
コピーに落とし込んでいく事を心掛けるようにしてください。
もしも、あなたが現在、手掛けているコピーが、
・メリットに対してのベネフィットが示されていないコピー
・ベネフィットだけが漠然と示されているだけのコピー、
・それぞれが何の関係性も無く示されているコピー
このようなコピーになってしまっているようなら、
まずは、メリットとベネフィットの関係性を見直して、
それぞれを結び付けられるコピーを構成する事をお勧めします。
以上、メリットとベネフィットの違いについての講義でした。
K.Uzaki
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カテゴリー:ライティングの原則