メルマガとライン(メールマガジンとLINE)のマーケティング比較
文章を用いたコミュニケーションの手段やツールは、
時代の流れと共に、どんどん変わっている状況にあります。
私の世代(30代)ですと、その始まりは「ポケベル」でしょうか。
そして、携帯電話が普及した事で「メール」が一般的となり、
メールもポケベルと同様に最初はカタカナだけだったものが、
ひらがな、漢字、絵文字・・・と進化してきました。
やがてPCの普及率が上昇すると共に、
・ヤフーメール
・Gmail
といったウェブメールを利用する人も増えるようになり、
今はスマートフォンの普及でLINE(ライン)が主流になってきています。
そんな「文章」を用いたコミュニケーションツールの変化と共に、
それらを用いたマーケティングの手段も変わっていくのが必然と言えます。
では、今の時代、もしくは「これから」はメルマガの有効性が薄れ、
LINE(ライン)を使ったマーケティングが有効となるのでしょうか。
今回は、その辺りのマーケティング事情を考察していきたいと思います。
メルマガとLINE(ライン)のマーケティング比較
現在、スマートフォンの利用者における友人や知人とのやりとりに関しては、
完全にメールによるやりとりよりもラインによるやりとりが主流かと思います。
ですが、根本的にメールが使われなくなっているのかと言えば、
少なくとも、現時点ではそこまでの状況ではありません。
そもそもLINE(ライン)はスマートフォンのアプリとなっているため、
まだスマートフォンを利用していないガラケーユーザーは当然、
文章による連絡手段にはメールを利用しているはずです。
例えば私の師匠は今も「ガラケー」を利用しているので、
師匠との文章でのやりとりは今も全てメールで行っていますし、
スマートフォンを使っている知人でもメールのやりとりが基本な方もいます。
どちらかと言えば年配の方に、そのような方が多い傾向にありますが、
「LINE(ライン)をやっていない(やれない)」
という人が、現実として、現時点でも一定数はいるわけです。
ですが「メールをやっていない(やれない)」という人は基本的にいないため、
LINE(ライン)がコミュニケーション手段の主流になっているとは言え、
必ずしもをLINE(ライン)使ったマーケティングが優位とは言えないという事です。
その上で、メルマガとラインのマーケティング利用を比較する場合においては、
・集客~オプトイン段階の比重と利便性 ・情報提供段階の比重と利便性 |
この2つを視点とした上で判断するべきかと思います。
メルマガ vs ライン:集客~オプトイン段階の比重と利便性
まず、集客時点、およびオプトイン時点においての比重と利便性は
・スマホユーザーの集客~オプトインを重視するか
・PCユーザーの集客~オプトインを重視するか
この視点が1つのポイントになると思います。
先ほども言及した通りラインは基本的にはスマホユーザーのみが対象となり、
メルマガは「PC」「スマホ」の両方で受け取り、観覧ができる点で、
「スマホユーザーをより多くリスト化したいならラインが優位」
「PCユーザーをより多くリスト化したいならメルマガが優位」
という事になります。
例えば私のこのメディア(ブログ・メルマガ)の運営方針としては、
基本的にスマートフォンの訪問者はさほど意識していないため、
ラインによるオプトインや情報提供などもは今はとくに行っていません。
実際に私のブログへのアクセス比率を確認しても、
スマートフォン端末からのアクセスは全体の2~3割程度で、
日々のアクセスの大多数はPCからという状況となっています。
とくに私がこうして運営しているブログは、
「学び(コピーライティングの学び)」
を前提としていますし、新規の訪問者さんはともかくておして、
リピーターとして訪問される方も、そのような前提で訪問してくださいます。
やはり、何かを「学ぶ前提」および「学ぶ意識」に至っている方は、
しっかりと机に向かった形でPCを介してサイトにアクセスしてくるわけです。
もちろん、そのような場合でもスマートフォンを利用される方もいると思いますが、
やはり、スマートフォンでウェブを観覧しているようなユーザーの大半は、
・暇つぶし
・娯楽
といった前提意識が基本なため「アクセスの質」はそこまで高くありません。
よって、私のような「学び」を前提としているようなメディアは、
仮に最初はスマートフォンを介して目にする形となっても、
「このサイトで本格的にコピーライティングを学びたい」
と思った時点で、そのような人は、自宅や会社のパソコンなどから改めてアクセスし、
机に置かれたパソコンに向かって集中してサイトを観覧されているはずです。
結果として私のこのブログやメルマガは
「学びたい意欲を持っている人を集客している」
「学びたい意欲を持っている人を読者にしている」
「学びたい意欲を持っている人がリピーターになっている」
というところから、大半のアクセスもPCからとなっているわけです。
よって、もし何らかの「娯楽」をコンセプトにしているようなサイトであれば
スマートフォンユーザーの集客やリスト化こそが重要になると思います。
そういった方向性のサイトやビジネスを展開されているなら、
スマートフォンユーザーを重視する形で情報提供等を行うべきですから、
「メルマガよりもラインによるリスト化と情報提供を行う事に優位性がある」
という事になると思います。
ですが、とくにそうではない私のようなブログのコンセプトなのであれば、
強いてスマートフォンユーザーを重視するような情報提供体制は、
少なくとも、今の時点では、不要なのではないか、というのが私の考えです。
メルマガ vs ライン:情報提供段階の比重と利便性
こちらも結局は先ほどと同じところに行き着くのですが、
やはりスマートフォンでの観覧が基本となるLINE(ライン)では、
画面の大きさの観点やLINE(ライン)のレイアウトの観点で
そこまでの長文を送る事や読んでもらう事には適さないと思います。
もちろん、それはスマホでメルマガを読んでもらう場合も同じですが、
先ほどもお伝えしたように、そのメルマガが「学び」にあるなら、
やはり、読む側も同じようにPCからの観覧が基本となるはずであり、
「机に向かって真剣に読み進めて欲しい情報」
であるほど、やはりPCでの観覧が望ましい形になるはずです。
逆にそこまでの長文や「学び」といった前提が無いメルマガ情報であれば、
気軽に読んでもらえるLINE(ライン)の方に優位性があると思います。
その上で、LINE(ライン)マーケティングのメリットとしては、
『メルマガよりも開封率が高い格段に高い』
『開封率、観覧率はほぼ100%になる』
といったところを挙げているサイトも見かけますが
このようなラインマーケティングのメリットを主張しているのは
その関連サービスを提供している業者などがほとんどです。
、
確かに開封率、観覧率の高さは事実かもしれませんが、
これはラインの「仕組み上」の必然的な結果なのが実情で、
・購読率(しっかり読まれているかどうか)
・反応率(URLなどがクリックされているかどうか)
などが必ずしも高くなるわけではありません。
ただ、実際に重要なのは、上記のような数字であり、
また、これらは結局のところ送り手側次第、
もしくはマーケティングの経過次第となるところです。
メルマガであれ、ラインであれ、そこに登録(オプトイン)した側が、
「この人が発信する情報をどうしても読みたい」
と思っていれば、どちらで情報を送ろうと読まれますし反応も高くなります。
逆に、その意識レベルが低ければどちらで送っても反応は高くなりません。
それこそ「スパム」のような無差別広告のようなものを送るなら、
今は断然、LINE(ライン)の方が良くも悪くも反応を取れるはずですが、
このご時世でそのようなマーケティング展開はまずNGです。
となれば、結局のところ、
「送った情報がしっかりと読んでもらえるかどうか」
「そこから反応を取れるかどうか」
などは、送り手側次第、そのブランディング前提次第となりますので、
強いて、開封率、観覧率を判断の基準にする必要はないと思います。
ラインだろうとメルマガだろうと、あなたの発信する情報を読みたい。
そんなブランディング戦略、マーケティング戦略を展開するべきだと思いますから、
その前提の上であれば、メディアはどちらでも問題はないという事です。
メルマガ vs ライン:集客~オプトイン段階の比重と利便性。総括
よって、基本的には自分の提供する情報やサービスを踏まえて、
・スマホユーザーの集客~オプトイン~情報提供を重視するか ・PCユーザーの集客~オプトイン~情報提供を重視するか |
この視点を前提とした上で、適した方を選ぶべきところだと思います。
もちろん、今後においては、また状況が変わる可能性もありますが、
・スマートフォンユーザーの主な通信連絡手段
・PCユーザーの主な通信連絡手段
今現在は、確実にこれらが分かれている状況にありますので、
これらが分かれているうちは上記のような視点を前提に
自分自身の展開するビジネスに適した方を選べば良いという事です。
是非、参考にしていただければと思います。
K.Uzaki
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カテゴリー:メールマガジン