箇条書きを上手く使う分かり易い文章の書き方とポイント。

分かり易い文章、読み易い文章を書くポイントは幾つかありますが、
その中で誰もがすぐにでも実用できるであろう方法(書き方)の1つが、

「箇条書きを文章内に用いる」

という方法です。

ただ、文章内に箇条書きを用いていく方法は、
幾つかの最低限のポイントを押さえた上でなければ、
逆に分かりにくい文章になってしまう恐れがあります。

そこで、今回のライティング講義は、

「文章内に箇条書きを用いていく場合のポイントと注意点」

というテーマでお届けしていきたいと思います。

箇条書きを上手く使う分かり易い文章の書き方とポイント。


まず、文章内に箇条書きを用いていく場合に注意するべき事は以下の3点です。

・箇条書きの項目数は出来るだけ数を絞り込む
・1つ1つの箇条書きの文章量をできるだけ短くする
・並列的な情報を一律した文章で箇条書きにする

この文章内で早速こうして「箇条書き」を用いましたが、
当然、上記で示したポイントを全て押さえたものになっています。

1つ1つ詳細事項を解説していきます。

箇条書きの項目数をあまり多くし過ぎないようにする

まず1つ目の注意点は「箇条書きの項目数」ですが、
これは出来る限り数(項目数)を絞り込むようにしてください。

そもそも「箇条書き」は大事な要点をまとめて伝える用途が基本のため、
あまりにその項目数が多過ぎると、逆に要点が分かりにくくなるからです。

また「箇条書き」は、通常の文章における「メッセージ」とは異なり、
あくまでも「情報の一方的な羅列」となってしまいます。

本来、文章は読み手側の「心理」や「疑問」などを捉えながら、
それらに沿った内容の文章を構成していくようにする必要があるものの、

「箇条書きで一方通行な情報をひたすら羅列していく」

という構成では読み手の心理や疑問などを無視する事になってしまいます。

それなりの「情報」を提示していけば、読み手側としても、
そこに何かしらの心理に伴う疑問などを抱いていくはずですから、
文章は適度にその答えを示していくような構成になっていなければいけません。

あまりに多過ぎる箇条書きは、それが出来なくなってしまうという事です。

ただ、出来るだけ数を絞るというと言っても1つの箇条書き?では、
そもそも、その情報を「箇条書き」にする意味がなくなってしまいます。

よって、最低限の箇条書きの数として2つや3つの箇条書きのであれば、
まず、読み手側に「多い」という感覚を与える事はないはずです。

ただ、4つ、5つの箇条書きは内容次第では「多い」という印象になるため、
その場合は2つ目の注意点として挙げた「文章量」が重要になってきます。

よって6つ以上になってくると、これは箇条書きとしては多いと思いますので、
どうしても箇条書きとして「6つのほどの要点」を伝える必要がある場合は、

・箇条書きにして示す題目や視点を変えて別々の箇条書きで示す
・箇条書きにして示す複数の情報をまとめ出来るだけ数を絞り込む
・箇条書きではなく通常の文章で1つ1つを伝えていく


このいずれかの方法を取るべきだと思います。

***

また、日常的な「会話」で何かの情報や説明を受ける場合でも、
その要点だけをひたすら一方的に羅列されるような話し方をされた場合、
2つ、3つ、多くて4つ、5つあたりまでは頭の中に入るかもしれませんが
それ以上になってくると、やはり情報を頭で整理できなくなると思います。

そのような説明が「分かり易い」とはまず思わないはずですから、
それは文章においても「同じ」という事です。

1つ1つの箇条書きの文章量をできるだけ短くする

これも理由は先立って解説した「多過ぎる箇条書き」とほぼ同じであり、
箇条書きは、一方的な「情報の羅列」という形になる事から、
その1文1文があまりに長すぎる形になってしまうと、
やはり「分かりにくい」という印象を与えてしまいます。

基本的に「箇条書き」を示した場合においては、
私がこの記事で行っているように、その1つ1つに対して、
補足を加えていく構成が望ましいため、

「追って補足を加える前提」

であれば、先立つ箇条書きに多くの情報を詰め込む必要はありません。

まさしく「要点のみ」を手短な一文で示せば問題はないため、
箇条書きの一文は「一行の文章」にまとめるのが望ましいと思います。

並列的な情報を一律した文章で箇条書きにする

基本的に「箇条書き」にあたる形で示していく情報は、
その箇条書きの前提となるものに対して並列的な情報を示すべきであり、

・並列的ではない情報
・一律されていない文章


などが混じると、それが「違和感」の原因となります。

例えば「文章の書き方」をテーマとする書籍を紹介する記事で、

「この本で何を学べるのか」

という前提で示した箇条書きが以下のようなものだったとします。

・正しい文法に沿った文章の書き方が分かる
・長い文章を苦痛なく書けるコツが分かる
・筆者の経歴に共感できる
・何を書けば迷う事がなくなる方法とは


まず、最初の2つは「学べる事」が率直に示していますが、
3つ目の「筆者の経歴に共感できる」という箇条書きの一文は、
何を学べるのか、という前提とはズレた内容になっています。

また4つ目は、この一文だけが「問いかけ」となっているため、
先立つ箇条書きの文章に対して、明らかに「違和感」があると思います。

よって、ここで例を挙げた箇条書きは、

・正しい文法に沿った文章の書き方が分かる
・長い文章を苦痛なく書けるコツが分かる
・何を書けば迷う事がなくなる方法が分かる


または、

・正しい文法に沿った文章の書き方とは
・長い文章を苦痛なく書けるコツとは
・何を書けば迷う事がなくなる方法とは


このような形であくまでも「並列的な情報のみ」を、
一律した文章で示す形が望ましいという事です。

箇条書きを上手く使う分かり易い文章の書き方とポイント。まとめ


以上の通り、文章内に「箇条書き」を用いていく場合は、

・箇条書きの項目数は出来るだけ数を絞り込む
・1つ1つの箇条書きの文章量をできるだけ短くする
・並列的な情報を一律した文章で箇条書きにする

この3つのポイントを押さえた上で、
あまりに多過ぎる箇条書きや長文過ぎる箇条書きは、
出来るだけ「数」と「文章量」を押さえるようにしてください。

是非、参考にして頂ければと思います。

K.Uzaki

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カテゴリー:文章講座

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