無料オプトインページの書き方とセールスライティングの違い
コピーライティングというスキルを平たく定義するなら、
「心理と行動を掻き立てる事ができる文章の書き方」
であり、文章で人を行動させるためのスキルと言い変えていいと思います。
故に、実際に有効なコピーライティングのスキルを身に付ける事で、
文章を通じて、様々なビジネスを展開していく事が可能になるわけです。
その中のスキルの「使い道」の1つとして最も分かり易いのは、
「商品を売り込むための文章を書く事」
であり、そこに特化したスキルが「セールスライティング」にあたります。
ただ、多くの人の「コピーライティング」の解釈は
コピーライティング = セールスライティング |
このようなものになっている傾向にあるものの、
この解釈は上記の前提において言えば正しいとは言えません。
その上で、今回の講義はあくまでも「コピーライティングの講義」として、
「無料オプトインオファーにおけるランディングページの書き方」
について、解説していきたいと思います。
無料オプトインページの書き方とセールスライティングの違い。
ここで言う「無料オプトインオファー(オプトインページ)」は、
「顧客リスト(見込み客のメールアドレスなど)」
を収集するための「無料プレゼントのオファーページ」や、
メルマガへの登録を促すランディングページ(LP)などが該当します。
基本的には「無料」のオファーを案内するためのページになるため、
訪問者に「行動(登録)」を促すページにはなりますが、
「金銭のお支払いを促す必要性は無いページ」
という事になります。
よって、これは「コピーライティング」のスキルの範疇にあるものですが、
決して「セールスライティング」のスキルの範疇にあるものではないわけです。
ですが、多くの「コピーライティグを学んでいる方」は、
コピーライティング = セールスライティング |
このような前提でコピーライティングのスキルを解釈しているため、
変にセールスのためのスキルやテクニックを「無料」のオプトインオファーを担う、
オプトインページ(ランディングページ)に実用している傾向にあります。
もちろん、それらには共通するポイントもありますが、
・オプトイン行動(メールアドレスの登録)を引き出せば良いだけのオファー
・消費行動(金銭の支払い)を引き出さなければならないオファー
この2つでは、文章の作り方や視点などが大きく変わってきます。
当然、その「行動」を引き出すためのハードルという点で言えば、
消費行動を引き出すハードルよりも、金銭の支払いなどが伴わない、
オプトイン行動を引き出すハードルの方が低い事は言うまでもありません。
少なくとも、それが「セールス」を担うページであるなら、
「そのオファーを受け入れるリスクの解消」
といったところに視点を向けて、そのオファーに伴う「代金」に対して、
その代金以上の「リターン」をしっかりと認識させていく必要があります。
リスクに対するリターン(支払う金銭に対する対価)の言及が不可欠という事です。
ですが、そこに金銭的な「リスク」が全く伴わないのであれば、
少なくとも、そのオファーにおいて言及していく内容においては、
・行動を起こす(メールアドレスを登録する)事によるリターンの追及
・行動を起こさない(登録をしない)事による実質的な損失の追及
といった視点で、メリット(利得)のみを言及していく事ができます。
とは言え「メールアドレスを入力する」というオプトイン行動を引き出すには、
・その行動を起こさせるだけの「興味」と「関心」 ・その行動を起こすに至るだけの「行動意欲」 |
これらを訪問者から実際に「引き出し」そして「高める」必要があります。
つまり、オプトインオファーを担うページの役割は、
そのオプトイン行動に至る「興味」「関心」を引き出し、
その行動意欲を高めていく事にあるということです。
「興味」「関心」と共に「行動意欲」をひたすら高める。
そして、その「興味」「関心」「行動意欲」は、
・そのオプトイン行動を起こす事で得られるメリット
・そのオプトイン行動を起こす事で得られるベネフィット
これらを明確に認識させ、そしてイメージさせる事で引き出せるものになります。
メリット:直接的な利得(自分にどんな得や有益な事があるか) ベネフィット:将来的な利得のイメージ(その利得でどうなれるのか) |
それぞれの定義は上記の通りで
「メリットはベネフィットの手前にあるもの」
「ベネフィットはメリットの先にあるもの」
双方の関係性はこのような認識で問題ありません。
無料のオプトインオファーを担うページ(LP)では、
このメリットとベネフィットを明確にしけば良いという事です。
よって、そのオプトインオファーが無料プレゼントを担うようなものなら、
そのプレゼントを手にするメリットやベネfットを言及していけば問題ありません。
また、それが単純に「メールマガジンへの登録を促すオファー」なのであれば、
そのメールマガジンを読む事で学べる事などを「メリット」とした上で、
それらによって得られる将来的な利得を「ベネフィット」として示していきます。
もちろん、これは「セールス」を前提とするオファーでも共通する点ですが、
そのオファーが「セールス」を前提としている場合においては、
「そのオファーを受け入れるリスク(代金)に対するリターン」
という視点で、それらを追及していう必要がある事に対して、
無料のオプトインオファーでは、とくにそのような視点は必要ありません。
故に、無料のオプトインオファーでは、
「高いレベルで引き出した興味がそのまま行動(登録)に結び付く」
という事もありえるため「セールス」を担うオファーページほど、
・提示したメリットに対する根拠や証明 ・ベネフィットを実現できる可能性の裏付け |
といったものが絶対的に必要となるわけではありません。
もちろん、このようなものがあれば尚、登録率は高められますが、
このようなものを明確に示す事ができていなくても、
「オプトイン行動に結び付くレベルの圧倒的な興味」
を引き出す事ができれば、実際に行動(登録)は引き出せます。
逆に「セールス」を担うオファーページであれば、
上記のようなものの提示は必要不可欠になるという事です。
無料オプトインページの書き方とセールスライティングの違い。まとめ
無料のオプトインオファーにおいてもセールスを担うオファーにおいても、
そのオファーにおけるメリットやベネフィットを提示する事に変わりはないものの、
・リスクに対するリターンを追及する視点の必要性 ・確固たる根拠や証明、裏付けを示す必要性 |
これらの視点や、その必要性などに大きな違いがあります。
つまり、無料のオプトインオファーは「興味」を掻き立てる事に重点を置き、
それが実際に上手くいっていれば十分に「成約(登録)」を勝ち取れます。
セールスを担うオファーは「興味」を掻き立てるだけではく、
・不安やリスクを解消していく事
・提案したリターンやベネフィットの実現を確信させる事
これらが必要不可欠となる点で、これらをクリアできる情報を示していく上でも、
どうしても「文章量」や「情報料」がそれなりになっていく事になるはずです。
ですが、無料のオプトインオファーは上記のような点を、
そこまで重要視していく必要はないため、文章量という点では、
オプトインページ(LP) < セールスを担うページ(セールスレター) |
このようになるはずであり、これはそれぞれの特性上、必然的であるため、
無理にオプトインを担うページの文章量を増やす必要は無いという事です。
実際に私が公開している、
・セールスオファーを担っているセールスレター
・オプトインオファーを担っているランディングページ
この2つのオファーぺージをそれぞれ以下に示しておきますので、
今回の講義内容を含めて、参考にして頂ければと思います。
・有料教材「The Million Writing」のセールスを担っている販売ページ ・無料メールマガジンへの登録を促しているランディングページ |
以上、無料オプトインページの書き方とセールスライティングの違いについてでした。
K.Uzaki
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