損失回避の法則による「負」の人間心理で行動を促す文章術。
商品やサービスを売り込むためのセールスコピーなどにおいては、
その商品でやサービスで得られる「メリット」などをアピールしていきます。
ただ、人間心理として「強い傾向」にあるのは
「損をしたくない」
という心理のため、どんなに商品やサービスのメリットをアピ―ルしても、
その商品やサービスに申し込む事によって生じる金銭的な支出が、
その時点における「行動(購買行動)」をどうしても妨げてしまいます。
そこで、そのハードルを超えるために「有効」となるのが、
「その商品やサービスを手にしなかった場合のデメリットを伝える」
というテクニックです。
損失回避の法則による「負」の人間心理で行動を促す文章術。
人間心理の傾向としては「得をしたい」という心理よりも、
「損をしたくない」という心理の方が「強い傾向」にあるため、
「その商品やサービスを手にしない事で生じる実質的な損失や弊害」
を、出来るだけ具体的に伝えていく事によって、見込み客側の心理としては、
その損失や弊害を「回避したい」という感情が生まれていく事になります。
自分が売り込みたい商品やサービスを手にする事で得られるメリットは、
その商品を手にしない限り得る事が出来ないものであるため、
それを実質的な「損失」としてイメージさせることが出来れば、
「その商品を買わなければ自分は損をしてしまう」
という心理を繋がるため、そのような心理が「行動」へと結び付いていくわけです。
ただ、その商品やサービスを手にしない事で想定される状況は、
実質的には「現状維持」にあたる状況でしかないため、
見込み客が既に認識しているような状況をそのまま「再認識」させるだけでは、
そこまで高いレベルの「損失回避の心理」を引き出していく事は出来ません。
よって、より強固な「損失回避の心理」を引き出していくためには、
・見込み客が既に自覚・認識している不満や悩みの要因をより深く認識させる ・見込み客が自覚・想定できていないマイナス状況をイメージさせる |
これらのような方向性で、読み手側が既に自覚しているような不満や悩みを、
より「鮮明な形」で再認識させていくようなアプローチから、
その上で想定されるマイナス状況を具体的にイメージしてもらう必要があります。
そして、そのようなイメージを具体的に引き出せる要因としては、
・金銭的な損失
・長期的な損失
などを具体的、且つ、現実的に伝えていく事であり、
これらにリアリティがあるほど損失の回避心理も強いものになります。
「金銭的損失」の認識とイメージ。
多くの人が自分自身の「損失」を認識し、イメージし易いのは、
やはり具体性のある「金銭的な損失」にあたるもので、
これを具体的に示すには、相応の算出根拠も併せて示す必要があります。
その「算出根拠」に信憑性があるほど、その訴求力も強いものになるという事です。
そのような「金銭的損失」の算出根拠となるものとしては、
・その商品を手にしない事で利用せざるを得ないサービスの利用料 ・その商品を手にしない事で考えられる何らかの支出費用 ・その商品を手にしない事で考えられる時間的損失を金銭換算した金額 ・その商品を手にしない事で考えられる労力、時間、苦痛、ストレスなど |
などであり、これらの具体的な数字やを明確に示す事が出来るほど、
見込み客側の「損失」にあたるものの認識やイメージは強固なものになっていきます。
その上で、その「損失」の認識やイメージを、
・商品(及びその特典)によってその損失を避けられるイメージ
・それらを手にしなければ、その損失が降りかかるイメージ
などに結び付けていく事が出来れば、そのイメージが「損失回避の心理」に繋がり、
その商品の購買意欲、購買行動を引き出す要因に結び付いていくというわけです。
「長期的損失」の認識とイメージ。
また、見込み客が既に認識している「悩み」や「不満」などは、
それが今後も継続的に長期化していく事をイメージさせる事によって、
・見込み客が既に自覚・認識している悩みや不満のより強固な再認識
・見込み客が自覚・想定できていない先々のマイナス状況のイメージ
などに結び付いていきます。
当然、これらを「回避したい」という心理も強く作用する事になるため、
それに伴う購買行動を引き出していく事にも結び付いていきます。
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ただ、ここで言及した、
・金銭的な損失
・長期的な損失
これらは「損失回避の心理を購買意欲に結び付ける前提」で示すべきものであり、
上記をただ漠然と認識させ、イメージさせるだけでは何の意味もありません、
あくまでも、
・その商品やサービスによってその損失、弊害を避けられるイメージ ・それらを手にしなければ、その損失、弊害が降りかかってしまうイメージ |
これらのイメージを併せて引き出していく事が出来てこそ、
損失回避の心理をその商品の購買行動に結び付けていく事ができるという事です。
見込み客の「金銭的支出」という購買行動を引き出すテクニックの1つとして、
商品やサービスの売り込みを担うコピー(文章)に有効に活用してみてください。
K.Uzaki
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