第一印象と心理学の法則。
人は誰もが人と知り合ったりした際に「第一印象」というものを抱きます。
そしてその第一印象はその後のその人との人間関係においても
長期的に影響を及ぼし続けるものと言っても過言ではありません。
仮に第一印象が極度に悪いとその印象を払拭する事は困難になり、
また第一印象がいいとその後、多少イメージとの相違があっても
そこまで印象が悪くなっていったりはしない傾向にあったります。
第一印象で一目惚れなどをした場合、
その後その人の事について知る全ての事を受け入れてしまうとか、
心理学の見識上もそういう事が法則的なものと捉えられている訳です。
第一印象と心理学
ただ、実はその第一印象を受ける度合いには「個人差」があり、第一印象をどこまで重視するかやどこまでその印象を引き鶴かは
まさにその人の性格的な部分によっても左右されると言われています。
第一印象によって作られる考えの事を心理学用語で「初頭効果」とよびます。
対して何度か会っているうちに作られていく印象を「新近効果」というのですが
他人への洞察力や人間観察力が鋭い人ほど初頭効果の方が強く表れてしまい、
逆に洞察力や観察力のない人ほど初頭効果は薄く新近効果が強く表れていきます。
観察力の鋭い人は第一印象で相手の特徴や性格を見抜こうとする為、
そこで自分なりに見抜いた相手の人物像をそう簡単に覆しません。
逆に言えば洞察力や観察力が鋭そうな人は、
最初の「自分の印象」をそうそう覆してはくれないという事です。
仕事が出来る人や社会的地位がある人ほど
そういった自分の人間観察力に自信をもっていますので
こういう人達とはまさに第一印象が全ての傾向にあると思った方がいいです。
逆に他人への関心に無頓着な人は第一印象をさほど自分の中に留めません。
つまり他人と合う度にその際の印象に目を向けていきます。
そういう意味ではそういった観察力や洞察力が鋭くない方が
結果的に多くの人と柔軟に付き合っていく事が出来る傾向にあるのです。
ただそういう人ほど他人にも騙されやすく、
その場その場の相手の印象次第で人を信じてしまう傾向にあります。
どちらがいいとは一概には言えませんが
やはり多少なりと他人を洞察して
その印象を決めていく能力は必要と言えるのではないでしょうか。
「第一印象の心理学」に学ぶビジネスの法則
この「第一印象の心理学」に学ぶビジネスの法則を立てるとするなら自分の洞察力自信をもっていそうな社会的地位のある人や経営者など、
そういった人へはとにかく第一印象を重視した付き合い方や
商品のプレゼンテーションなどを行った方がいいという事になります。
仮に最初の段階で手ごたえを感じられなければ
もはや芽は出ないと判断して早々に諦めた方がいいかもしれません。
逆に逆にそういったところに自信を持てていないような
第一印象を重視しない傾向にある人達に対しては
その時その時、一回一回の現場が勝負になってくるという事であり、
仮にそこでうまくいかなくてもまた次の印象をよくしていけば
まだ芽を出せる可能性はあると判断して対応していっていいと思います。
営業、人間関係、様々な分野で是非参考にしてみてください。
K.Uzaki
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カテゴリー:行動心理学