心理学「ツァイガルニク効果」マーケティング活用
無事、達出来た物事とそうでは無い物事。
人は潜在的に後者の方の記録や印象を強く留める傾向にあります。
成就した恋愛やこちらから終わりを告げた恋愛より、
成就できなかった恋愛や一方的に終わりを告げられた恋愛などの方が
人の心や脳に深く残っている傾向にあるのはこの為で
こういった心理現象の事を心理学ではツァイガルニク効果と呼んでいます。
ツァイガルニク効果のマーケティング活用
この心理効果を緩やかに活用しているのが最近のテレビです。「続きはCMの後」
「続きはWEBで」
などはまさに人間心理におけるツァイガルニク効果を刺激し、
“その続きを見る事が出来ていない自分”というものへの印象を強めます。
相手に自分のメッセージや商品についての印象を
より深く残していきたい場合はあえて全ての情報を与える事はせずに、
その続きを自らのアクションで「見せる」という工夫が
相乗して相手のコミットメント効果を生み出す事に繋がるわけです。
ツァイガルニク効果による人間形成
またこのツァイガルニク効果によって年を重ねるごとに人の記憶は、「成し遂げられなかった物事」で埋められていき、
どんどん新しい物事にチャレンジする意欲を失っていく事になります。
ツァイガルニク効果によるチャレンジ精神の低下。
これは間違いなく全ての人に対して起こり得る事です。
ただ世の中には「何をやってもうまくいく。」という人がいます
こういう人は年齢を重ねてもこの傾向が強く、
またそういう人はどんどん新しい事にもチャレンジしていきます。
成功者がより成功者となっていくのは
お金がお金を生むというところもありますが
それよりもこういった精神性やチャレンジ精神、
そういったものによるものも大きいと思うわけです。
若い時から挫折や失敗によって物事を投げ出さず、
それを最後には達成していったという人ほど、
ツァイガルニク効果による物事への恐怖心などが薄いという事。
人生において失敗や挫折はどんな物事にもつきものですが
そこでその物事を投げ出してしまうか
それでも諦めずにチャレンジしていくかが非常に大きいという事です。
物事を諦めればその度にツァイガルニク効果による
諦めた物事への印象が脳内に残り、
自分自身の中にどんどん「負け癖」が付いていきます。
その積み重ねが「何をやってもダメな人」を作っていくわけです。
何かを始めたらそれを達成するまで絶対に諦めない。
その努力と達成の積み重ねが「何をやってもうまくいく」という人を作り、
まさに「勝ち癖」がついている成功者を生み出していくわけですね。
どんな人でも挫折や失敗は経験しています。
重要なのはそこで諦めず達成するまで努力を続けるという事。
是非、肝に銘じておいてください。
K.Uzaki
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カテゴリー:行動心理学