ストーリーテリング書籍。神話の法則―ライターズ・ジャーニー(クリストファー・ボグラー)レビュー
宇崎です。
コピーライティングに役立つ書籍の紹介レビューです。
ストーリーテリング書籍としては有名どころですが、
その入門書的な位置づけとしてはやはりこちらになると思います。
神話の法則―ライターズ・ジャーニー
神話の法則―ライターズ・ジャーニー(クリストファー・ボグラー)
ストーリーテリングはコピーライティングにも十分に使えるスキルで、
私の「The Million Writing」のセールスレターも
少なからずストーリーテリングの要素を取り入れています。
「ストーリーテリングって何ですか?」
という人はこちらストーリーテリング講座を参照ください。
・ストーリーテリングの手法とコピーライティング。その効果と有効性
そのストーリーテリング書籍としてそこそこ知名度も高く、
わりと有名なのがこの「神話の法則―ライターズ・ジャーニー」です。
ただこうして紹介しておいて何なのですが、
コピーライティングスキル向上の為という目的で読むなら
この本はある程度、コピーライティング関連の書籍や
私の「The Million Writing」などで勉強した後に読んだ方がいいです。
たぶん、この書籍の内容のどこをコピーライティングに活かせばいいか。
コピーライティングの基礎が出来ていないと全く見えてきません。
イコール読んでいて「これって為になってるのかな?」と
普通に疑問を感じてしまうと思います。
というのも実は当の私がそういう道を辿ってきたからわけです。
師匠にコピーライティングの教えを受け始めた頃、
師匠の家にあった「読み終わった書籍棚」の中にこれがあり、
「神話の法則」というネーミングに惹かれて、
かなりの初期段階で目を通したのでした。
ただやはり先ほども言ったように、
コピーライティングスキルの向上という目的で読んでいたので、
どうもこれが役に立つのかどうかがピンと来ませんでした。
その後、ある程度の基礎知識等を付けた後、
改めて読み返してその見方が変わったという一冊です。
そういった観点を抜きにして一冊の本として読むなら、
まあ、楽しめる人は楽しめるのではないかと思います。
ただ書籍の構成はあまり上手とは言えません。
神話の法則と言って物語の法則を語っているわけに
この書籍自体の構成はあまり上手いとは言えない気がします。
何というか、不要な補足解説や理論構成が多いです。
ハッキリ言ってもっと分かり易い内容にしたものを
この半分くらいのページ数でも構成出来たのではないか・・・。
むしろ大人の都合でページ数が無理に割り増しされてるのでは?と思うくらい
私的には「神話の法則」はちょっと無駄の多い一冊だと思っています。
そのせいかビジネス書、ノウハウ書というよりは、
若干、筆者の主観的な観点の多い哲学書みたいな内容になってます。
要するに必要用に「難解さ」を感じられる無駄な部分が多いわけです。
まあ、これは私の個人的な感想ですが、
師匠も同じようなニュアンスの評価をしていましたし、
アマゾンの評価を見ても同様の意見がチラホラ見られます。
あと、そのストーリー作り(神話の法則)が、
かなり「アメリカちっく」なところも多いですね。
日本人の感覚とはちょっと違う気がするところも多かったです。
まあ、これもあくまで個人的な感想ですが。
ですがストーリーテリングというものの見方、捉え方は
この一冊を読む事で間違いなく一歩、二歩と先に進む事が出来ます。
それだけは間違いありません。
勿論、それはきちんと正しい意味で内容を理解出来ての前提ですが。
これを読むと映画や漫画の見方もちょっと変わります。
そういう意味での発見もある一冊ですので興味があればどうぞ。
それでは。
K.Uzaki
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