なぜ人はニセ科学を信じるのか。奇妙な論理が蔓延するとき レビュー

宇崎です。

コピーライティングに役立つ書籍の紹介レビューです。

今回はこちらの「懐疑論」書籍になります。

なぜ人はニセ科学を信じるのか。奇妙な論理が蔓延するとき。

なぜ人はニセ科学を信じるのか。奇妙な論理が蔓延するとき。レビュー


一応、、、心理学のジャンルに入るんですかね?

要するに科学的に立証されていない分野の
いわゆるオカルト現象や超能力、占いなどに対し、
懐疑主義的な立場でそれらを批判していくという書籍です。

ただその「批判」の立場を、

“何故人はそういったものを信じてしまうのか”

という観点から論証しているのがこの書籍になります。

要するに人が物事を信じてしまうプロセスが、
ニセ科学というものを題材に書かれているわけですね。

私達コピーライターは文章で「信じてもらう」という事を
日頃から強く意識して行っています。

その「人が物事を信じる」というプロセスを
根本と言える深い部分から知っていく上で、
こういう書籍から得られるものも少なからずあると思います。

まあ、かなり斜め上からの情報になりますので、
率直にこういった書籍に書いていある内容を
そのままコピーライティングに活かしていくのは難しいですが、
理屈としては頭の片隅に入れておいても損はありません。

また必然的にこの書籍は少なからず

・進化心理学
・宗教学


などの要素も含んだ内容になっていると思います。

そもそも人がこの書籍で「ニセ科学」とされる
オカルト、超能力、霊魂、占いなどを信じるようになった経緯は、
多くの事が科学で証明されていなかった時代に遡るからです。

結果的にそれは進化心理学の分野に及ぶわけですね。

下記「なぜ人はニセ科学を信じるのか。」の一文です。

人の生命は「偶然」に支配され「不確かさ」に満ちていた。
その不確かさの中でも、人は「確かさ」を求めてきた。

これはまさに真理ではないでしょうか。


なぜ人はニセ科学を信じるのか。奇妙な論理が蔓延するとき。内容


人の生命は「偶然」に支配され「不確かさ」に満ち
その不確かさの中でも、人は「確かさ」を求めてきた。

その論理から人はその「確かさ」を確信したいが為に
根拠の無いいわゆる「ニセ科学」を信じ、
そこに「根拠」を作り出してきたわけです。

故に気弱な人、不安に満ちている人ほど、
その「確かさ」を追い求めて物事を信じやすい傾向があり、
そういう人は全く持って無根拠なモノでも簡単に信じてしまいます。

何故なら信じた方が「楽」だから。

下記は本文の中でも紹介されていた
アレグザンダー・ホープの「人間論」の一節です。

希望は決して費えない
人間が幸福では無い、ただ常に未来に幸あらんと願うだけ。
魂は揺らぎやすく、心休まる場になく
きたるべき平穏と自由を思い馳せる。

人は常に現状を一般または人と比べそれ以下と感じ、
人と比べた、あるいは自身の希望に思いを馳せるという事。

今より常に未来が幸せでありたいと願い続けているが為い
それを満たす言葉には簡単になびいてしまうわけですね。

どこかの悪徳商法にも利用されていそうな手口ですが、
コピーライティングにも多いに活用されている原則かと思います。

「人が物事を信じる」というプロセスを
斜め上からも学んでおきたいという人にはお勧めの一冊です。

K.Uzaki

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カテゴリー:書籍レビュー

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