主観的でも客観的でもなく「俯瞰」による視点で文章を書く。

ブログやメルマガ、また、商品のセールスコピーなど、
ウェブライティング、コピーライティングなどの視点においては、
文章やコピーそのものを捉える「視点」が重要となります。

どういう視点で文章を書くのか、という事ですね。

結論から言うと、その際に重要となる「視点」は、
主観的な視点でも、客観的な視点でもなく、

「俯瞰(俯瞰的視点)」

で読み手の心理、心情を捉えて文章を書いていく必要があります。

決して「自分目線」でも、また「他の誰か目線」でもなく、
読み手側の心理や心情を「俯瞰」で捉える必要があるという事です。

主観的でも客観的でもなく「俯瞰」による視点で文章を書く。


主観的、客観的という言葉はよく耳にすると思いますから、
これらの意味合いや、これらの違いは率直に理解できると思います。

ただ「俯瞰」や「俯瞰的」という言葉はあまり使わないかもしれませんし、
それとなく、意味が分かるとしても「客観的」との違いは分かりにくいはずです。

一応、ここでは「客観的」と「俯瞰的」を分けてお伝えしていますが、
人それぞれの解釈や認識によっては、これらがほぼ同じ場合もあるかもしれません。

ですが、一般的に言うとそれぞれの意味合いや定義は、

・主観的:自分自身の視点による物事の見方、捉え方
・客観的:自分以外の第3者による物事の見方、捉え方
・俯瞰的:全体を捉えた視点による物事の見方、捉え方

といったものであり、これらをコピーや文章を目にする視点に置き換えると、

・主観的視点:書き手側の視点
・客観的視点:読み手側の視点
・俯瞰的視点:読み手側の多角的な視点

このような意味合いになります。

よって、これらの定義の上で「客観的視点」における、

「自分以外の第3者による物事の見方、捉え方」

にあたる「第3者」を、特定の誰かの視点や捉え方に凝り固めず、
これを多角的な視点でありとあらゆる第3者の視点や捉え方を想定するのが、
ここで言う「俯瞰(俯瞰的)」という視点にあたるわけです。

その上で、ブログやメールマガジンなどの文章を手掛けるウェブライティングや、
見込み客の反応を追及していくようなコピーライティングの視点においては、

「読み手側の心理や心情」

を、特定した第3者のみの客観的な視点で捉えるのではなく、
そこを広い視野を持って、まさに「俯瞰」で捉えていく必要があります。

書き手目線の独りよがりな文章を書くべきではない事は当然として、
それが読み手目線のつもりでも、その想定が特定の第3者になってしまうと、
それは結局のところ「主観的な第3者目線」に偏ってしまいます。

客観的という言葉は日常的にもよく使われるものだと思いますが、

「その物事を自分の主観ではなく客観的な視点で捉えたつもり」

でも、結局のところ、それは主観の上で捉えた第3者目線でしかありません。

もちろん、それでも「客観的な物事の捉え方」として十分な場合も多いはずですが、
ウェブライティングやコピーライティングの観点では「不十分」なため、
主観的な第3者目線ではなく、まさに「俯瞰」で文章を捉えていく必要があるわけです。


コピーや文章の解釈、捉え方を「多角的な視点と心情」で捉える。


よって、ブログやメールマガジンなどの文章を書いていく際や、
セールスレターのコピーなどを実際に手掛けていく際には、

「その文章を読むであろう読み手側のあらゆる心理・心情」

を想定し、それらを捉えた上で文章を書き上げていく必要があります。

-その文章を読む「全ての人」に伝えたい事を伝えられるように。
-その「全ての人」が自分の話を理解し、納得してくれるように。
-その「全ての人」が抱く疑問や不安の全てを解消できるように。

これらを可能な限り追及できるような文章を書き上げる事ができれば、
おのずと、その文章は訪問者や見込み客の「反応」に繋がっていきます。

その上で、これらを徹底できる文章を実際に書き上げていくには、
あらゆる読み手側の心理や心情を俯瞰で捉える視点が不可欠になるわけです。

ただ、これは決して「世の中の全ての人を対象にする」という事ではなく、
あくまでも「そのコピーや文章で反応して欲しい人のみ」が対象となるため
いわゆる「ターゲット」や「見込み客」の想定やリサーチが重要となります。

ブログやメルマガを介して情報を提供するような場合においても、
セールスコピーで商品を売り込むような場合においても、
その対象にならないような人達の反応を追及する必要はありません。

つまり、ここで言う「俯瞰」で捉えるべき読み手側の心理、心情というのは、
あくまでもターゲットとなる人達のそれらに他ならないという事です。

では、そのようなターゲットとなるような人達の心理や心情を
可能な限り「俯瞰」で捉えて文章を書き上げていくには
どのようなイメージで、どのように文章を書いていけば良いのか。

その具体的な考え方や視野の広げ方については別途、以下の記事で、
そのポイントなどを言及していますので、併せて参考にしてください。

>読者心理を「俯瞰」で捉えながら文章を書き上げる方法

ここでは「俯瞰」による視点で文章を書く重要性について解説させて頂きました。

是非、参考にして頂ければと思います。

K.Uzaki

>コピーライティング至上主義者の会、コンテンツ一覧へ

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カテゴリー:コピーライティング

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