読者目線とその心理を「俯瞰」で捉えたブログ、文章の書き方

ブログの記事やセールスコピーなどの文章を書いていく場合には、

「読者目線で文章を書いた方が良い」

と言われていますが、この「読者目線」というのは、
読者となる第3者の視点を客観的に捉える、という事ではなく、

「読者となる方々の目線を多角的に捉える俯瞰的な視点」

が重要となります。

その上で、どのように読者となる方々の視点を多角的に捉え、
俯瞰的な視点で文章を書き上げていけば良いのか。

ここでは、そのイメージやポイントなどを解説していきたいと思います。

主観に対する客観、客観に対しての俯瞰にあたる視点などについては、
以下の記事で別途、詳しく解説していますので併せて参考にしてください。

>主観的でも客観的でもなく「俯瞰」による視点で文章を書く方法

読者心理を「俯瞰」で捉えながら文章を書き上げる方法。


ブログの記事やセールスコピーの文章は、

「一人の訪問者やお客さんをイメージして書いていくのが望ましい」

と言われていますが、これは半分は正解ですが、半分は間違いです。

確かに、ブログの記事やセールスコピーの文章を、

「皆さんは○○ではないですか?」
「あなた達に○○を提供します。」

といったような「大勢の人に向けた文章」で書くのは不適切であり、

「あなたは○○ではないですか?」
「あなたに○○を提供します。」

といったように「一人の読者」に対して文章を書いていくのが基本です。

読者に対して、その文章が他でもない「あなた」に対してのメッセージであり、
他でもない「あなた」に対して伝えたい事を伝えている、という印象を与える事で、

「その文章を書いた人が自分に語りかけてくれているような感覚」

に至れば、それが文章を読み進める集中力や反応に結び付いていくからです。

ですから、そのような視点において言えば「一人に向けて書く」は正しいわけです。

ですが、実際のところブログの記事やセールスコピーの文章は、
様々な悩みや疑問を抱える人達が目にしていく事になります。

書き手側が提供したい情報や提案したい商品に対しても、
その分野の知識をそれなりに有している人もいれば、
決して、そうではないような人もいるはずです。

にも関わらず、ブログなどの文章の「内容」や「順序構成」などを、
特定した一人の読者(訪問者・見込み客)に向けたイメージで書いてしまうと

「イメージの中で特定した人の知識レベルや解釈のみを想定する事」

になってしまいます。

実際には多用な知識レベルの人がその文章を読んではずであり、
また、そこには多用な解釈や捉え方が生じていく事になるものの、
そこをイメージの中で特定した人の解釈に凝り固めて文章を書いてしまうわけです。

当然、そのような文章は、イメージに近い人の反応は取れるかもしれませんが、
そうではない人の理解度や反応は、間違いなく下げてしまう事になります。

つまり、このような視点においては、特定された一人の読者をイメージし、
そこを凝り固めてしまう文章の書き方は「適切とは言えない」という事です。


一人に向けた文章を書く ⇒ 一人に向けた文体で書く

よって、ブログの記事やセールスコピーにおける文章で一般的に言われる、

「一人に向けた文章を書く」

という視点は「文体」や文章上の「口調」の範疇で捉えるべきであり、
文章の内容や構成そのものを特定した一人を想定して書くという事ではありません。

むしろ、そこはあらゆる訪問者やあらゆる見込み客を想定する必要があり、
また、多角的な視点で読者の視点や解釈を「俯瞰」で捉えていく必要があります。

具体的なイメージで言えば、自分が特定の目的やニーズを持った、
たくさんの人の前で、その目的やニーズに沿ったスピーチをする。

または、その目的やニーズを満たせる商品のプレゼンテーションをする。

そんなシュチエーションで、より多くの人に自分の話を理解してもらう事や、
その商品をそのまま買ってもらう事を意識して発していく言葉の1つ1つが、
まさに、ブログの記事やセールスコピーの「文章」に近いものになると思います。

当然、そのような状況であれば、その場にいる多くの人が自分の話を理解できるように、

・人によっては理解できないような話は避ける
・人によっては難しく感じるかもしれない話は出来るだけ簡潔に
・人によっては疑問や不安を抱く話には、それらを解消できる話をする

といった配慮を可能な限り、加えていくはずです。

つまり、ブログの記事やセールスコピーの文章もそのイメージは同じであり、
そこに訪問してくる人達の大半が文章の内容を理解できるように構成し、
上記で挙げたような配慮を加えながら文章を作成していく必要があります。

書き手側のイメージの中では多用な訪問者の視点を多角的に想定し、
あらゆる解釈や心情を捉えながら文章を書き進めていく必要があるという事です。

ただ、それを実際に「文章」にしていく場合においては、

「大勢に向けた文章ではなく一人に向けた文章(文体・言い回し)」

を意識する事で、読み手側は「自分に向けて書かれた文章」という印象となり、
それがそれが文章を読み進める「集中力」や「反応」に結び付いていきます。

頭の中では多用な訪問者、見込み客の解釈や心理を俯瞰で捉えながら、
実際に書き上げていく文章は「一人」に向けていけば良いという事です。

ブログの記事やセールスコピーの文章などを書き上げていく際は、
この「イメージ」と「書き方」を意識するようにしてみてください。

それだけで、文章(コピー)の良し悪しや反応は大きく変わってくるはずですから。

是非、参考にして頂ければと思います。

K.Uzaki

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カテゴリー:コピーライティング

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