コピーの勉強に「写経」は有効か。
写経(しゃきょう)とは、
既存のコピーやセールスレターなんかを書き写したりする事。
コピーライティングの勉強法では、
これが最も重要でまずは写経を繰り返しましょうとか、
そういう事を書いている本や教材もたくさんあります。
そして実際にそれをけなげに頑張っている人も多い。
実際に私の書いたミリオンライティングのセールスレターを
頑張って写経してますっていう人もいるみたいです。
そんな事は教材の方でも勧めていないのに…
今回の記事はその必要性についてです。
コピーの勉強に写経(しゃきょう)は有効か。
まず率直な結論ですが写経は
“何もしないより”はした方がいいと思います。
現時点における自分のスキルによっては確かに効果もあります。
ただその「確かな効果」を期待できる写経は、
あくまでも現時点の自分が書けるコピーよりも、
遥かに反応が取れているコピーを書き写す場合に限ります。
見る人によっては・・・とか、
そこそこのレベルのコピーを書き写す事にはさほど意味が無い。
それも確固たるコピーライティングの原則を踏まえて、
反応を取るべくして取っているようなコピーを対象にしない限り、
まず写経は単なる無駄な労力で終わってしまう事になります。
で、実際にこの業界で公開されているような
あらゆる情報商材のセールスレターは大半それが出来ていません。
つまり写経には全く値しないコピーばかりだという事です。
勿論、これは爆発的に売れている商材に対しても同じ事が言えます。
売れている=反応を取れている
これはある意味で正しい図式ですが、
それがコピーの力によるものかどうかはまた別問題です。
とくに今は動画によるリスト教育など、
コピーとは別の方向で顧客を教育する方法も主流になってますので、
売れている情報のセールスレターやその文章が
必ずしも反応の取れるコピーで構成されているとは限らないわけです。
そういった動画マーティングの段階で
既に顧客の意識を購入に向ける事が出来ていたなら、
極端な話下手なコピーでもその情報は売れていきます。
あなたが総合的なマーケティング戦略を学びたいなら
そういった一連の流れを客観的に見ていくのはいいと思います。
ただ純粋に反応の取れるコピーを書く為の
コピーライティング力を培う事と目的とするならに、
そのマーケティング上の末端でしかないセールスレターだけを見て、
それを写経していくような行為は普通に無意味です。
少なくとも今インフォトップなどの売れ筋になっている情報は
大半がそういう戦略的な部分で
突発的な売れ行きを見せているものが大半ですから、
全くもって写経の対象にはならないわけです。
またセールスレターそのものに動画が入っていたり、
販売者の派手な私生活画像や実績の証拠画像など、
そういうものがレターの半分以上というものも少なくありません。
もはやそれはコピーの力で反応を取っている
ライティング力重視のセールスレターでは無いわけですから
そんなコピーを写経したところで意味が無いことは明白でしょう。
にも関わらずインフォトップなどの売上ランキングには
そういう傾向のものが入れ替わり上位に来る傾向にありますので
大半の人はそういうコピーを無駄に写経してしまっています。
だからいつまでたってもライティング力が向上しないわけですね。
まあ、こういう視点でセールスレターを見るようにすれば、
そのセールスレターがコピー重視のものなのか、
それ以外の資料や動画などを重視しているものなのか、
それくらいは普通に見分けられると思います。
あとはそれが本当にコピーの力で反応が取れているものなのか、
見えないマーケティング力で反応が取れているものなのか。
その見極めですが、1つの目安としては
ASP側で公表されている「購入率」を見る方法があります。
「購入率」から判断するコピーの反応
インフォトップでアフィリエイトをしている人はわかると思いますが
アフィリエイター管理画面の商品検索のところからは、
各商品の購入率(成約率)を見る事が出来るようになっています。
インフォトップは1週間、1カ月、3カ月、統計で、
その購入率を計測することが出来るようになっていて、
購入率が高い順に各商品を並べ変える事が出来ます。
ただ「統計」の計測は計測値がおかしい事になってるので、
基本的には「3カ月」の計測期間をめどにしてください。
出来る限り長い期間で見た方が正確な購入率を調べられます。
例えばこの記事を作成している段階で
私のミリオンライティングの購入率はこんな感じです。
※クリックすると拡大できます。
ご覧の通り購入率は「7.54%」という数字なので、
13~14アクセスに1本は成約するという購入率になります。
ちなみにこの業界で反応が取れているコピーと言われる
おおよその購入率の目安は1%から2%程度と言われています。
ですので私の7%は他のコピーライターから見ると、
どうせ身内からのアクセスから出ている数字だろうと、
そう思われるようなありえない数字だったります。
確かにこの購入率はアクセスに対しての数字ですので、
例えば私が私のブログやメルマガなどからのみアクセスを流して
他のアフィリエイターなどが一切アクセスを流さなければ
この数字が高いものになるのは当然の事です。
現にの他のセールスレターでも
かなりニッチなジャンルの情報商材などは、
ありえない数字の購入率が出ていたりもしています。
ただブログなどにも掲載していますが私の教材は
ネットビジネス部門などでランキング1位などにもなっています。
>「ミリオンライティング」がインフォトップランキング1位を取得
ですので少なくともこの教材については、
他のアフィリエイターが一切私の教材を紹介しない事は考えられません。
大半のアフィリエイターはランキング上位の情報を
普通に紹介していく流れになっているからです。
ましてこの手のビジネス系のジャンルは
最もアフィリエイターが多いジャンルでもありますので、
このジャンルのランキング上位商材は
嫌でもアフィリエイターがそれなりのアクセスを流してくれます。
つまり私の教材のようなランキング上位に入っている
ビジネス系ジャンルの情報商材であれば
ここに表示される購入率はわりとフラットなアクセスも含めて
純粋な購入率と見て問題ないわけです。
ちなみに3カ月間の集計期間で、
購入率の高い順に各情報商材を並べ替えた結果がこちら。
※クリックすると拡大できます。
一応、私の教材はインフォトップに登録されている
1万数千件の情報商材の中で6番目に高い購入率をマークしてるようです。
(あくまでもこの時から3カ月間の統計ですが)
ただ見ての通り1位になっているのは
ベースボールバイブルという野球関連の教材なので、
言うまでも無くこれはかなりニッチジャンルな情報商材。
購入率も20%という数字なので
おそらくアクセス数自体が少ない中で1本売れたとか
そういう購入率の数字だと思います。
なので実質的には上位5つ以内には入っているという事になります。
ただ他の上位商材はランキングなどでもほとんど見かけませんので、
それなりのアクセスがあっての上位は私の教材のみの模様。
一応、私が自分のスキルを駆使して描いたセールスレターが
こうして結果を出せている事はお分かり頂けたのではないかと思います。
写経の有効性、その結論。
ちょっと話が逸れてしまいましたが
あなたが写経によってライティングスキルの向上を図りたいなら、
こうしたコピーの力で反応が取れているものを見つけて、
それを対象にしていかなければダメだという事です。
少なくともコピーの力で1%、2%という成約率を取れている
そんなレベルのセールスレターもこの業界ではほぼ皆無です。
それだけコピーライティングという分野のスキルにおいては
この業界の水準レベルは低下している状況にありますので、
そういった観点で私はあまり写経をお勧めしていません。
そもそも写経に値するコピーが無いわけですから。
まあ、師匠が書いたコピーや
私を含めた師匠のクライアントが書いたものなら、
4%とか5%とかそういう数字が出ているものも多いです。
やるならそういうコピーを見つけてやってほしいですね。
逆に師匠とは無関係なところで、
まともにそれ以上の成約率をコピーの力で出せている人は
本当にほぼいないに等しいと思います。
私が知っている限りでもそういう
コピーを書ける人は1人とか2人とか本当にそれくらいでしょうか。
で、そういう方が書いているコピーもやはり師匠達同様
自分達だけのテリトリーで
ビジネスを完結させている場合がほとんどという状況の為、
やはりそのコピーはほとんど露出されていない傾向にあります。
結局ある程度のライティングスキルを持ってしまうと
もうそういうやり方でも十分に稼げてしまうようになるので、
そのコピーなども含めてほとんと表には出てこないんです。
本当に稼いでいる人は表に出てこないっていうところは
そういったところにも関係していると思います。
こうして私が公開していっている師匠のライティングスキルが
いかに希少で真剣に学んでいく価値があるものかも
この写経についてのお話でお分かり頂けたのではないでしょうか。
写経の有効性、その結論。
以下、今回のまとめです。
・写経はコピーライティングの原理原則に則った
本当に反応の取れるものに対して行わなければ意味が無い
・マーケティング力や資料や動画などを中心とするものは
それが売れ筋のものでも写経の対象にするべきでは無い
・それなりのアクセスがあってしかるべき情報商材であれば、
長期的な購入率をその反応の目安にする事が出来る
“まずはとにかく売れている商品のコピーを写経しましょう!”
こんな言葉を鵜呑みにして無駄な事をやらされていたようなら、
今日からでもその方針は変更してみてください。
また次回の講義をお楽しみに。
関連講座
>コピーライティングにおける写経の意味と効果について
>コピーライティングの最適なトレーニング方法。鍛錬方法とは
>日常生活で出来るコピーライティングの基礎能力向上方法
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カテゴリー:コピー勉強法