行動心理学「ブーメラン効果」マーケティング活用。
ネットビジネス、リアルビジネス、日常生活を問わず、
人を自分の思った方向に向けようとすると、
思わぬ形で相手の強い抵抗や反発を招く事があります。
こういった自分の説得方向とは別の方向に相手が向いてしまう心理効果を
行動心理学用語で「ブーメラン効果」と呼んでいます。
ブーメラン効果の原理と行動心理学事例
これは基本として人は自分の行動を自分自身の意思のみで自由に決定出来ると認識している為、
その意思決定を他人によって制限されてしまう事に
生理現象的に抵抗を覚えてしまうというものです。
結果として受けては説得方向とは真逆の方向を向いてしまうわけですね。
これは例えもともとの考えがその説得方向と同じものだったとしても、
本来であればそこを後押しされるような説得であるにも関わらず、
その最終的な意思決定を他人にされてしまうかのような状況になると
その時点で真逆の立場を取ってしまう事もあるくらいです。
「そろそろ宿題でもやろうかな。」
と思っている矢先、「宿題やったの?早くやりなさい!」と言われ、
何かやる気がしなくなった経験などはありませんか?
これはまさにブーメラン効果によるものと言えます。
ブーメラン効果のマーケティング活用
本来、このブーメラン効果はマーケティングに「活用」するものでは無く、むしろその心理効果には「注意」を払う必要があります。
いかにブーメラン効果を起こさせない説得を試みるか。
これがポイントになるわけです。
その為に最も有効な方法はやはり答えを相手に出させ、
あくまでも相手側から意図する答えを引き出していくような
そんな自然な説得を行う事が出来れば、
少なくともこの心理効果に説得を阻まれる事は無くなります。
このブーメラン効果によって、
物事の伝え方、言い方1つで相手の心理は
180度変わってしまうという事です。
まさに「北風と太陽」理論ですね。
次なるアクションやその答えを押し付けるのでは無く、
その答えを相手の中から引き出していくような形を取っていくわけです。
これが自然に出来るようになると
相手を説得したり説き伏せられる可能性は飛躍的に高まるはずです。
是非心掛けてみてください。
K.Uzaki
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カテゴリー:行動心理学