ダウンタウン松本人志のお笑い七並べ論とコピーライティング将棋論。

宇崎です。

私はあまり仕事中に休憩というのを挟みません。

これは師匠もそうなのですがとにかくやる時は
ブッ通してで仕事をし続けます。

ただその仕事の最中で好きな音楽をかけたり、
2画面のモニターの片方でDVDを再生しておいたりと、
比較的、最新の映画やドラマもきっちりチェックしています。

仕事をしながら(笑)

要するに仕事と気分転換をほぼ同時にやっているわけです。

その中で見ていたYoutube動画の中に、
ダウンタウン松本人志の密着ドキュメントがあったのですが、
そこで松本人志が自身の話芸、お笑い論について
コピーライターとしても非常に興味深い話をしていました。

題してダウンタウン松本人志のお笑い論とコピーライティング。

今日はこのテーマでいってみたいと思います。

ダウンタウン松本人志のお笑い論とコピーライティング。


その動画はNHKの「プロフェッショナル~仕事の流儀~」という番組で、
他局の「すべらない話」の裏側を密着していた際に、
そこで松本人志が「話芸」というものについてを語っていました。

それは「トランプの七並べみたいなもの」だと。

話術で人を笑わせる話術には、
どんな順序で話を展開してカードを切っていくか。

どこまでその重要なカードを止めておくか。

そしてどこでその重要なカードを出すのか。

1つの話には様々な「カード」があり、
その「順番」と、意図して切り出さないカードと、
そのカードをどこで出すかのタイミングが重要だと、
松本人志は自身の話芸をそのように自己分析していました。

時にその戦略として、その重要なカードを
あえて最初に出してしまう事もあったり、
とんでもなく意外なタイミングで切り出す事もある。

そんな事も語っていました。

この松本人志のお笑い論はそっくりそのまま
コピーライティングにもあてはまるものだと思います。

セールスレターにせよメールマガジンにせよ、
人に「影響」を与え「反応」を引き出せる文章には
松本人志の言う「七並べ論」がそのまま適切に当てはまります。

それこそ私の師匠はセールスレターなどの
その1つ1つの文章を作っていく際の感覚は、
将棋の「将棋」のようなものだと言っていたのを思い出しました。

それはまさに松本人志のお笑い論に非常に近いもので、
お笑いの話芸もコピーライティングも、
言葉で人を反応させるという共通点がある以上、
そこにある「ロジック」のようなものも共通しているわけですね。


コピーライティング将棋理論


これは将棋のルールを知らない人には、
ちょっとピンと来ない話になってしまいますが、
人を最終的に「反応」させ「行動」させていくコピーは、
自分の話の流れに沿って常に「最善の一手」と言える、
適切なプレゼンテーションを行っていく必要があります。

それが何かの商品を売り込む為のコピーなら、
様々な商品特性や強みなどを、
どのような流れ、タイミングでどう話していくか。

その1つ1つのプレゼンテーションを文章という形で、
どのような順序で伝えていくかがコピーライティングであり、、
その文章の流れの中には常に「最善の一文」があります。

その最善の一文をいかに見つけ適切な文章にしていくか。

これがコピーライターの力量だと思うわけです。

そこで師匠がコピーライティングを「将棋」に例えたのは
そのコピーの目的が「商品を売り込む事」であっても、
初めからその目的だけに捉われて文章を作っていっても、
結果的にその目的を果たせない事が多いという所にあります。

将棋も敵の「王」を取る事が最終的な目的ですが、
陣形を組んだ最初の段階から馬鹿の1つ覚えに、
全ての駒を敵の王に向かわせていっても勝つ事は出来ません。

王を取る為には敵の陣系を崩し、
時には先に他の駒を取っていく必要があると思います。

これはコピーライティグも全く一緒です。

初めから王を取る(売り込む)事だけを目的として、
馬鹿の1つ覚えに「売り込む為の文章」だけを書いていっても、
やはり最終的に王を取る(売る)事は出来ないわけですね。

最終的に王を取るという目的があるからこそ、
その為に今指せる最善の一手があるように、
最終的に商品を売り込むと言う目的があるからこそ、
その為にまず与えなければいけない一文があるわけです。

その「最善の一文」を導き出し、文章にしていくスキル。

それがコピーライティングというものなんですね。

文章の流の中で読み手が知りたい事、興味を持っている事、
疑問に思っている事、不安に思っている事、
その段階、段階で常にそれを推察して、
その段階で一番適切ななコピー、言葉、話しをしていく。

セールスの為のコピーなどはまさにその積み重ねです。

何かを主張し、何かを提案すればその都度、人は
新たな興味、関心、不安、疑問を抱いていきます。

それを常に汲み取って言葉を繋いでいくわけです。

これは先日のこちらの講義にもそのまま繋がってくるところですね。

>コピーライティングに必要な3つの能力

ちなみに将棋ではピンと来ない人は「オセロ」で考えてもいいかもしれません。

オセロも勝負に勝つ為には抑えるべきポイントがありますよね?
(コーナー(4つ角)など。)

ただたくさんの「白」を「黒」に変えられる一手を探し、
配置していってもまず勝つ事は出来ないと思います。

これもある意味「コピーライティング将棋論」と同じ理屈ですね。


松本人志のお笑い七並べ論と師匠のコピーライティング将棋理論 総括


松本人志のお笑い七並べ論にも、
師匠のコピーライティング将棋論にも言える共通点は

・常に最適なポイントを押さえる話の順序
・その重要なポイントをいつ切り出すか


この2点かと思います。

お笑いは笑いを起こす為の「話術」であり
コピーライティングは行動させる為の「文章術」です。

その目的は違えど、対象が「人」である以上は、
その目的を果たす為のプロセスには共通点があるという事ですね。

松本人志好き、将棋好きの人には比較的、
しっくりと腑に落ちる理論だったのではないでしょうか。

それでは、また次回。

K.Uzaki

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2014年8月8日 | コメントは受け付けていません。 |

カテゴリー:文章講座

ストーリーテリングの手法とコピーライティング。その効果と有効性。

宇崎です。

文章を書くスキルの中には、
ストーリーテリングという「物語」を書くスキルがあります。

これはコピーライティングにも十分に使えるスキルで、
実際にこのスキルを活用しているセールスレターも多いです。

例えば私の「The Million Writing」のセールスレターも
少なからずストーリーテリングの要素を取り入れていますし、
それによって引き上げられている反応も間違いなくあると思います。

そんなわけで今日はこのストーリーテリングというものについて、
その有効性やこれを用いた洗脳法の効果などを踏まえて、
コピーライティングスキルの幅を広げるという観点で
その具体的なテクニックなどをお話ししていきたいと思います。

ストーリーテリングの手法とコピーライティング。

まずストーリーテリングは、伝えたい物事や主張を、
自身の体験談やその他のエピソード、物語等を通じて伝える事で、
会話ベースであればこれは意外と誰もが普段から行っている事と思います。

またブログやメルマガをやっているような人であれば、
とくにストーリーテリングという事を意識せずとも、
何気なくそういった体験談やエピソードを交え、
情報発信しているような事もあるのではないでしょうか。

ちなみに「The Million Writing」のセールスレターで
私が意図的に用いたストーリーテリングの要素は、
私が師匠と出会った時のエピソード話やその時の会話など、
これを軸にコピーライティングの重要性等を語っているところです。

よろしければそこを意識して読んでみてください。

The Million Writingのセールスレター

仮にこの部分をただ漠然と

「私には物凄く稼いでいる師匠がいます。
 その師匠が稼いでいる秘密はコピーライティングです。」


と伝えているだけだったなら、
当然ですがこのセールスレターの反応は格段に低くなっていたはずです。

勿論、実際にストーリー性の無い書き方をするとすれば、
それはそれでもう少し内容を膨らませた書き方をしますが、
それでも反応が下がっていた可能性は否めません。

それだけストーリーを用いて物事を伝えるという手法には、
読み手を引き込み「反応させる力」があるという事です。

何故か。

それはそういったストーリー調で物事を説明されると、
人は感覚的にその話を「イメージ」してしまうからです。

ただ漠然とした物事、客観的な物事を耳にするよりも、
それをストーリー仕立てで聞かされた方が、
その話しには必然的に「具体性」が生まれます。

そんな頭の中で描かれた具体性は、
その物事を信じるか否かの判断において、
より具体的なイメージを描く事が出来た物事にほど、
人はその事を純粋に信じ込んでしまう傾向にあるわけです。


ストーリーテリングの手法と具体例。

コピーライティングにおけるストーリーテリングの手法は本来、
短い文章では説得力に欠けてしまうものなのですが、
ここであえて長々とした例を挙げても仕方がありません。

ですので、かなり分かり易過ぎる例を挙げますが、
そこは自分なりにイメージを膨らませて捉えてみてください。

例えば情報業界のセールスレターでよく見られる、

「私はアフィリエイトで○○円稼ぎました!」

という販売者が自ら語る成功話。

根本的にそれを信じるか信じないかという観点で、
2つの文章を読み比べてみてください。


「私はインターネットを利用して
 ASPと呼ばれるサイトから取得出来る広告をブログなどに貼る
 アフィリエイトというビジネスで月に30万円を稼いでいます。」



「私は高校卒業後3年サラリーマンを続け、
 21歳の頃にで出会ったアフィリエイトというビジネスで
 ようやく今は月に30万円くらいを稼ぐようになっています。」



前者は漠然とした方法論を語っているだけの文章で、
後者は多少なりと自分の体感等を交えている
ストーリーテリングの要素を含めた文章になっています。

かなりの短文ですのでピンと来ない人もいるかもしれませんが、
統計を取れば間違いなく後者の文章の方が、
その実績を「信じる」という人の数は多くなると思います。

どちらも文字数的にはさほど変わらず、
手法的な面では前者の文章の方が具体的な事を言っていますが
人がその物事をイメージしやすいのはやはり後者の文章なわけです。

・高卒で3年サラリーマンをやっていた。
・21歳でアフィリエイトに出会った。
・そして今、アフィリエイトで30万円を稼いでいる。


こういう事を少なからずイメージする事が、
この主張を「信じる」という事に繋がっていくわけです。

このストーリーがより詳細で具体的なものであればあるほど、
人はその物語をイメージしてその物事を信じ込んでいきます。

例えそれが嘘八百の作り話であったり、
その可能性があると分かって話を聞いていても、
極めて「具体的な話」には信憑性を感じてしまうものなのです。

それは具体的な話はイメージに繋がるからであり、
イメージ出来てしまう事を人は信じてしまう傾向にあります。

だからこそストーリーテリングという手法は有効であり、
その物語に引き込まれるほど人はその話を信用してしまいます。

ではどういうストーリーに人は引き込まれるのか。

反応が取れるストーリーテリングの法則という観点で、
その具体的なテクニック等を解説していきたいと思います。


読み手を引き込むストーリーテリングの法則。


まずコピーライティングという観点の上で、
ストーリーテリングの手法を有効に活用していく場合、
そのポイントとしては大きく分けて下記の2つが挙げられます。

・読み手がイメージしやすい内容にする事
・読み手が共感しやすい内容にする事


まずイメージのしやすさは必須事項で、
イメージしにくいストーリーはむしろ無い方が良いです。

ストーリーテリングの有効性=具体的なイメージが湧く事

という図式が前提であると考えれば、
読んでいてそのイメージが湧かないような物語は
ハッキ言って何の意味もありません。

むしろそのようなストーリーは反応を下げます。

イメージが出来ないという事は頭に入ってこないという事ですから、
そんな話を長々と聞かせるほど苦痛な事はありません。

よってイメージしやすい内容である事は必須です。

その上でそのストーリーを介して「反応」を得たいのであれば、
やはりその物語に「共感」を得る事が重要になります。

どんなにそのストーリーを具体的にイメージ出来ても、
それが「共感」出来るもので無ければ、
やはり良い反応を生み出せる可能性は薄くなります。

その「共感」というのはそのストーリーを介した
自分が主張したかった物事に同意や理解を得られるかですので、
私の「The Million Writing」のセールスレターで言えば、
私が師匠と出会った時の話からの

「だからコピーライティングが重要なんですよ。」

という主張に同意や理解を得られたかがポイントになります。

少なくとも、私の教材を購入してくれた人は、
このストーリーから展開された私の主張に同意してくれたわけです。

では具体的にどういうストーリーが共感を得やすいのか。

これは当然ターゲットによって異なってくるものでもありますが、
それを前提にその答えを明確にしておくなら、

ターゲットとなる人の多くが経験しているような物事や
認識している物事に沿った展開になっているか


がポイントになります。

アフィリエイトで稼げていない人達がターゲットであるなら、
そのストーリーがそういう人達の多くが経験している事、
認識している事に沿った展開になっていれば、
その物語は高い確率で共感を得られます。

そういうストーリーが「反応」を生み出せるわけです。


多くの人、ターゲットの経験や認識に沿ったストーリー。

現にこの法則は映画や漫画、楽曲などの、
その「ヒット作」と呼ばれるものにもそのまま当てはまります。

・努力は報われる
・苦労の後は幸せが待っている
・正直者は救われる
・悪は滅びる
・愛や友情は美しい
・世の中はお金じゃない


人間誰しも「そんな事は無い」と言いながら、
心のどこかではこういう認識を信じている節があります。

だからこそ、こういうベタな展開の映画や漫画、
こういう事を歌う曲などは大ヒットを記録するわけです。

ワンピースやドラゴンボールなどの少年ジャンプのヒットマンガや、
タイタニックやアルマゲドンなどのハリウッド映画、
ミスチルやサザンのヒット曲などはまさにその典型例ですね。

いずれもベタベタな展開や歌詞ですが、
やはりそういうものに多くの人は共感するわけです。

ただそれとは逆行するものでもヒット作は存在します。

それはこれとはまた逆の認識や経験をしている人も多くいるからです。

・努力なんて報われない
・苦労だけで終わる人生もある
・正直者は馬鹿を見る
・悪は無くならない
・愛でも友情でも無く世の中はお金


先程とは全て真逆の物事ですが、
これもまた真実と認識している人はたくさんいます。

結局、人の心には理想と現実が同居していますので、
このような両極端な物事でもどちらでも共感は得られます。

共感を得られるストーリーとしてはどちらも成立するわけです。

結局のところ重要なのはどういう人達(ターゲット)に対し、
どういう方向性の共感を得る事が自分の伝えたい物事の理解や、
その先の望む行動などに繋げていけるか、です。

「努力をすれば報われます。だから頑張りましょう!」

という事を伝えてその先にあるものを提案したいのか。

「努力なんて報われません。だからこの方法で近道しましょう!」

という事を伝えてその方法論などを提案したいのか。

自分の伝えたい主張、物事に見合った展開で、
ストーリーテリングを活用していくべきという事ですね。

ただ先ほどもお伝えしたように、
そのイメージが湧いてこないストーリーは無い方がマシです。

そこは大前提ですので、ストーリーテリングを活用する際は、
一度作った文章をフラットな目線で読み返してみてください。

または誰かに読んでもらうというのも1つの手です。

そこだけは細心の注意を払って活用するようにしてください。

K.Uzaki

>コピーライティングにおけるストーリーテリング講座その2

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2014年6月22日 | コメントは受け付けていません。 |

カテゴリー:文章講座

解り易い文章、読みやすい文章の書き方。

宇崎です。

今日はわかりやすく、読みやすい文章の書き方について。

そもそも「解りにくい文章」とはどういうものなのか。

これをもう1つの言葉で表すなら
「読み手にストレスを与えてしまう文章」と言い換える事が出来ます。

読み手がその文章を読んでいく中で、
その「解りにくさ」にストレスを感じてしまうと、
その文章で反応(成約)を引き出していく事は、
おのずとそのストレスの量に比例して難しくなっていきます。

だからこそ、より多くの人からの反応を取る事を目的とするなら、
その文章は極力ストレスを感じさせない
「解り易い文章」にしていく必要があるのです。

「解り易さ」という事で言えば中学生、
強いては小学生レベルの一般教養があれば十分に理解できる
それくらい文章が好ましいと言えるかもしれません。

逆に言うと小学生、中学生以上の知識や学力が無ければ
その内容が解りにくい文章という時点で、
その文章は既に解り易い文章とは言えないわけです。

少なくとも母国語(多くの人にとっての日本語)の語学力は、
中学生になる段階でその基盤は大半は固っていると言われています。

つまり誰もが容易に理解できる文章というものは、
中学生や小学生が読んでも理解できる文章でなければならないのです

解りにくい文章の構成要素。


読み手に対し「ストレスを感じさせてしまうような解りにくい文章」には、
ほぼ共通して下記のような3つの構成要素のいずれかが含まれています。

1、文法そのものが根本的に崩れてしまっている
2、使われている言葉そのものが難しい
3、内容が回りくどい


まず、この「文法」についてはコピーライティング以前の問題かと思います。

少なくとも今は小学校の低学年層で
既にある程度の文法教育が終わると言われています。

つまり小学校3、4年生くらいであれば、
既に正しい文法に沿った文章を書けて当たり前という事です。

ただ文章を書き慣れていない人がいざコピーを書き始めると、
意外にもこの「文法が崩れてしまう」という事が少なからず生じてきます。

文法がおかしな文章は、その文章が解りにくいどころか
全く意味不明な文章になってしまう事もあります。

また文法が崩れているところまではいかなくても、
重要な部分で主語などが抜けている文章を作ってしまい、
結果として解りにくい文章を作ってしまっています。

例えば句読点の使い方などです。


句読点を正しく使う。


句読点は句点「。」と読点「、」の事。

文章を「理解」してもらう上で、
正しく文章を読み取ってもらう事はその大前提となります。

またその文章を読んでいく中で、
文法が整っていない事によって生じる読み手の疑問は、
それそのものが、そのまま文章の反応を下げる事に繋がってしまいます。

例えば下記の文章を読んでみてください。


父は悲しそうに本を読む娘を見ている。


この文章では「悲しそうに」しているのが父なのか娘なのかがわかりません。

読み手はそこに疑問を抱くか、勝手な解釈をする事になります。

疑問は反応を下げ、勝手な解釈は誤解を生みます。

もしこの時「悲しそうに」しているのがどちらであるかが、
この後の話において重要なポイントになるのであれば、
この誤解もまた、その後の話に大きな影響を及ぼしてしまいます。

このような疑問や誤解を取り除けるものが「読点」です。


父は、悲しそうに本を読む娘を見ている。

父は悲しそうに、本を読む娘を見ている。


前者は娘が悲しそうにしている文章。

後者は父が悲しそうにしている文章です。


難しい言葉を使わない。


また、ターゲットや集客層がそこまで特定されていないという場合、
誰もが理解できる言葉で物事を説明していく文章が最も適切です。

これはただ当たり前の事を言っているようですが、
意外にもこうした「難しい言葉」が、
さほど意味も無く多用されているコピーを私は様々なところで多く見かけます。

そんな言葉を多用している書き手の気持ちはこうでしょう。

「その言葉以外に適切な言葉が見つからなかった」
「コピーの印象をかっこよくしたかった」
「書き手の人物像を賢く見せたかった」


こんな局面はいざあなたがコピーを書き始めていくようになっても、
必ず差し当たる場面ではないかと思います。

例えば四文字熟語などは、その言葉だけでも響きがいいものや、
その言葉を使っているだけで賢く見えるものがたくさんあります。

ただ、ターゲットのうち100人中100人が「知っている」と
そう確信を持てるものでなければ、それ以外の言葉を使う事は
単純にコピーの反応を落とすだけだと認識しておくべきです。

辞書を引かなければ意味がわからないような人が一人でもいるような言葉なら、
その言葉は広告の中では決して使うべきではないという事です。

そのような言葉が出てきた段階で、
読み手はその文章の意味が理解できずに
「ストレス」を感じてしまう可能性が高まるからです。

例えばこれはある哲学書を訳したものの一文ですが、
まさに理解しがたい「難しい言葉」のオンパレードではないでしょうか。

伝統的人間学において重要な根源、つまりギリシア的定義と神学的手引きとが暗示するのは人間という存在者の本質規定に気を奪われ、この存在者の存在への問いが忘却されたままになっており、むしろこの存在は「自明な」ものとして、その他の創造された諸事物が事物的に存在しているのと同じ意味において把握されているということ、この事である。
(ハイデガー筆「存在と時間」より抜粋)

この文章に何のストレスを感じないような人は、
おそらく皆無ではないかと思います。

もともとの内容が難解なものとは言え、こ
れではよほどの哲学の知識を持っている人でなければ、
文章の意味そのものさえ理解することが出来ません。

“神学的手引き”“存在者の本質規定”“事物的に存在している”など、
1つ1つの言葉においても、その意味が余りにも不透明過ぎると思います。

勿論、このような哲学書というものは、
既にそれなりの知識を持っている人が読む事を前提にしているものです。

とは言え多くの人に解り易く物事を主張していく文章としては
余りにも難しい言葉を使い過ぎています。

ちなみにこれは師匠から借り受けた本ですが私も3時間程で音を上げました(苦笑)

しかし、ただ1つ確実に言える事は
このような理解し難い難解な文章で人に影響を与え、
行動を起こさせる事はまず出来ないだろうという事です。

文章の前後と漢字のニュアンスなどで
「まず理解出来るだろう。」というレベルの
多少難しい言葉を使う程度なら場合によっては問題も無いと思います。

ただ、そのレベルであっても読み手の反応を下げる可能性がある事は否めません。

それでもその言葉以外にうまい表現が見つからないという状況でなければ、
出来る限り解り易い言葉で同じ物事を説明するようにしていくべきだという事です。

それが読み手にストレスを与えない文章を書いていくポイントになっていきます。

とは言え、この「難しい言葉を使わない」という事を徹底し過ぎる事で、
もう1つの「解りにくい文章の構成要素」を作ってしまう事があります。

それが文章の内容が余りにも回りくどくなってしまい、
解りにくくなってしまうというケースです。

難しい言葉を使わず、正しい文法で文章を書いていっても、
やはり読み手にストレスを感じさせてしまう事があります。

それは文章の結論がなかなか見えず、
文章自体が余りにも回りくどい内容になってしまった場合などです。

文法が正しく、言葉1つ1つは理解できるものでも、
その話の根本的な趣旨や結論が全く見えてこないような文章には、
やはり人は「ストレス」を感じます。

そんな文章を長々と読まされる事は、
ただただ退屈で眠たい話を長々と聞かされるようなものだからです。

そこで自分が作成していくコピーをそのような文章にしない方法としては
最初に結論を出してしまう事です。


結論を先に述べ、文章の書き出しを短文にする。


これは文法というよりは1つのテクニックに近いもので
文章の書き出しをあえて短文にするという事だけで、
その文章が非常に解り易いものになります。

例えばこのような文章があったとします。


私は酒とタバコと暴力を好む悪魔ような父親に捨てられました。


とくにこれでも問題はありません。

ただ文章の書き出しを短文にするだけで
この文章はより読み手を惹きつけられる文章に変わります。


私は捨てられました。酒とタバコと暴力を好む、悪魔ような父親に。


文章を置き換える事で「読点」を自然に入れる事も可能になり、
よりわかりやすい、読みやすい文章になったかと思います。

冒頭で結論を出してしまうという方法は
読み手を退屈させない最も簡単なテクニックの1つと言えます。

成約の取れるコピーは常に「飽きさせない事」と
「退屈させない事」が前提になるからです。

飽きさせず、退屈させずに文章をグイグイと読み進めさせていくには、
読み手の心理の中に常に「何故(why)」を彷彿とさせる
興味や関心を抱かせ続けなければなりません。

そしてその「何故(why)」には
下記2つの「興味・関心を作り出す構成要素」があります。

1、結論を知りたい事への興味・関心
2.何故その結論に至ったのかの興味・関心


“過程を聞かされた上での結果”と“結果を聞いた上での過程”。

どちらに強い興味を抱くかと言えば、
人間心理の原則で言えば確実に後者の“結果を聞いた上での過程”です。

事例を挙げてみようと思います。

下記2つの文章でより強く興味・関心が湧き上がるのは
どちらかをあなたの感覚で考えてみてください。

私は月収100万円を目標として、
コピーライティングのスキルを極めるために「ある事」を徹底しました。
そしてその3カ月後、私の収入は・・・

私は月収100万円を目標として、
コピーライティングのスキルを極めるために「ある事」を徹底しました。
そしてその3カ月後、私は見事に目標の月収100万円を達成したのです。
さて、そのスキルを身に付ける為に私が行ってきた事とは・・・

例文1は「月収100万円を達成した」という“結果”を伏せたコピー。

例文2はその結果を開示した上で次の興味・関心を引いているコピーになります。

1は「結果への関心を引くコピー」である事に対し、
2は「結論からその過程に関心を引くコピー」となっています。

まず結論として、情報商材などのヘッドコピーとして
読み手に興味や関心を強く抱かせる事が出来るコピーは
人間心理の原則としては「2」の方になります。

その心理原則を解説していきます。

例文1はあくまでも私がどうなったかという事に
興味を集めようとしているコピーである事に対して、
例文2は私が行ってきた事に対して興味を集めようとしているコピーです。

この2つのコピーの大きな違いは
読み手に関係する事柄はどちらかという点です。

コピー上の“「私」の収入”と“「私」が行ってきた事”、
読み手に関係する事柄は当然“「私」が行ってきた事”の方になります。

何故なら1のコピーは「私」の収入をクエスションにしているだけですが、
2のコピーは「その為に行ってきた事」をクエスションにしているからです。

読み手にしてみれば「収入が幾らになったか」は所詮他人事でしかありません。

そのクエスションが解けたところで、読み手にはとくにメリットは無いからです。

対して「何をして収入がアップしたのか」を知れる事は、
読み手のメリットに直結する可能性があります。

その方法を知る事で、自分の収入もアップ出来る可能性があるからです。

つまりコピーを書いていく際、
大抵のケースで読み手に強い興味を植え付ける事が出来るのは
結論を棚上げするような“どうなったか”というコピーでは無く、
その結論を先に持ってくる“そうなったのは何故か”という

「何故その結論に至ったのかの興味・関心を刺激していくコピーである」

という事です。


まとめ


以下、今回の「解り易い文章、読みやすい文章の書き方」まとめです。

<解り易い文章、読みやすい文章の書き方>
・解りにくい文章は読み手にストレスを与えてしまう文章。
・句読点を正しく使う。
・小学生、中学生でも理解できる文章にする。
・結論を先に述べ、文章の書き出しを短文にする。
・何故その結論に至ったのかの興味・関心を刺激していく


また次回の講義をお楽しみに。

K.Uzaki

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2014年3月7日 | コメントは受け付けていません。 |

カテゴリー:文章講座

信用を勝ち取れる文章の書き方。

どうすれば文章で読み手からの信用を勝ち取っていけるのか。

その術としては主に下記の3つが挙げられます。

・共感させる
・納得させる
・価値のある情報を与える


信用や信頼の獲得は、
まさにこれらの延長線上にあるわけです。

こちらのメッセージに共感させ、納得させる。

もしくは価値のある情報を与えていく。

これらの積み重ねが揺るぎない信用と信頼を作り上げていくわけです。

ただ、これらを実現していく為には
共感できるメッセージ、納得できるメッセージ、
そして価値のある情報を伝えるメッセージを与えていかなければなりません。

その内容こそが最も重要になってくることは言うまでもないと思います。

だからこそコピーを作っていく際は
その事前段階に行いリサーチや、
ターゲッティングというものが重要になるわけです。

ただそれらのポイントはまた別の機会にお伝えするとして、
今日はある程度ターゲットなどが明確になっている、
その前提で講義を進めていきたいと思います。

共感させる


これは先ほど挙げた「共感」「納得」「価値のある情報」の中でも、
最も読み手に与えやすいものになります。

ターゲットが明確になっていれば尚の事、これは与えやすい。

何故なら、これは読み手が既に思っている事を引き出し、
そこに同意を求めていけばいいものだからです。

悩み、望んでいる事、知りたい事。

そういったものに対して。

「こういう悩みを持っていませんか?」
「こういう事に困っていませんか?」
「こういう事を望んでいませんか?」
「こういう事が知りたいんじゃないですか?」


と、同意させていく。

その解決策などを提供出来れば尚いいのですが、
それは後程お伝えする「価値のある情報」の分野です。

極端な話をすればその解決策を打ち出せなくても、
同じ悩み、望み、願望を持っているというだけで、
読み手はその語り手であるあなたに仲間意識をもってくれます。

その仲間意識こそが共感を生み、信用を生み出すわけです。

ターゲットを明確にしたなら、
まずは“彼等”の心の中にある葛藤を書き出してみてください。

そしてそれを自分の言葉で伝えていくんです。

そうする事であなたはよき「理解者」となっていく事になります。

人の心理には必ず「理解されたい」という願望がある。

そしてその理解者には共感を抱いてくれるものです。

こちらからの主張を押し付ける前に、まずはそんな共感を得ていく。

これが信用・信頼を得る為の第一歩なわけです。


納得させる


これは言わば「説得」の事。

先ほどの「共感」とは異なり、
こちらの主張やメッセージを相手に受け入れてもらう事を意味します。

言うまでも無くただ共感を得る事よりは遥かに難しい。

ただ共感だけでは読み手の“新たな試み”は引き出せません。

最終的にこちらが提供する情報や、
紹介する情報にお金を出して欲しいなら、
この「説得」という要素は避けては通れない道です。

いずれにせよ新たな新境地へ読み手を導かなければならない。

その為にはこちらの主張に納得してもらわなければならないわけです。

そこで必要になるものが「説得力」というもの。

こちらの主張を信じてもらい「納得」してもらう。

これが出来れば商品の成約はほぼ勝ち取れたも同然です。

では、どうすればそんな説得力のある文章を書いていけるのか。

その内容が重要である事はあえて言うまでありません。

ただ同じ事を伝えていく上でも、
その文章の構成によって説得力というものは大きく変わってきます。

「アイツが話すと妙に説得力がある。」
「アイツの話には説得力が無い。」


こんな会話は誰もが日常的に耳にする事と思います。

その人の話し方や話の構成によって、
その主張の説得力が大きく変わってくる事を意味しているわけです。

そしてそれは文章においても同じ事が言えます。

自分の主張をいかに説得力のある文章で伝えていくか。

そのテクニックとしては下記のような3つの方法が挙げられます。

・発言と主張には必ずその理由を添えていく。
・繰り返し伝える。
・文体から自信を感じさせる。


尚、それぞれのポイントについては、
下記の記事で具体的なポイントなどを解説しています。

>説得力のある文章の書き方


価値のある情報を与える


ある意味ではこれが最も効果のある、
信用・信頼を勝ち取れるものになります。

価値のある情報を与えてくれた人を信用する。

これは必然的な人間心理の原則だからです。

何より人には「返報性の原理」という心理原則がある。

他人から何か施しを受けると、
それを返さなければならないという感情が生まれ、
実際にその感情によって行動してしまうというものです。

このような心理作用があるからこそ、
読み手にとって価値のある情報を与えていく事は
信用や信頼を得ていく事が出来るだけでは無く、
そのお返しをしようという感情まで生み出せてしまうわけです。

言うなれば行動への動機にも繋がっていくわけですね。

まさに一石二鳥の効果があるという事です。

要するに相手に「メリット」を与えていくという事。

その「価値のある情報」というものの定義を明確にしておくなら、
下記のような2点が挙げられると思います。

・読み手の抱える悩みを解決できる情報
・読み手が知りたいと思っている情報


これがまさに読み手にとっての「価値のある情報」なわけです。

少なくともターゲットが明確になっていれば、
これらのポイントはそれなりに見えてくるはずです。

まさにそのポイントを押さえた情報提供を行っていくわけですね。

自分自身の知識の中にそういうものがあるなら、
それを引き出して提供していけばいい。

無いならそれを勉強しながら与えていくしかありません。

そして信用と信頼を積み上げていくわけです。

ターゲットの事を理解し、
彼等に有益な情報を与えられる知識を身につける。

情報提供を主体とするネットビジネスにおいては、
これが大前提になってくるという事ですね。

以上、こうしてお伝えしてきた3点が、
文章によって信用を勝ち取っていく為のポイントになります。


まとめ


今回のまとめです。

・文章によって信用を勝ち取っていく為の3つポイント。
 1:共感させる
 2:納得させる
 3:価値のある情報を与える
・説得力のある文章を書く3つのポイント
 1:発言と主張には必ずその理由を添えていく。
 2:繰り返し伝える。
 3:文体から自信を感じさせる。
・読み手の悩み。知りたい事、願望などを書き出し理解者となる。
・価値のある情報を与えていく事が最も信用と信頼を生み出す
・人には施しを受けるとそれを返したくなる返報性の原理がある
・情報提供を主体とするネットビジネスにおいては
 ターゲットに対しての価値のある情報提供は必要不可欠である。


それではまた次回の講義をお楽しみに。

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2013年7月8日 | コメントは受け付けていません。 |

カテゴリー:文章講座

説得力のある文章の書き方

読み手に対し、商品の購入やサービスへの申込みなど、
新たな試みに対してのアクションを起こさせていくには
文章によって読み手を説得できなければなりません。

その説得によって読み手を納得させなければならない。

商品の成約などにおいて、
これは決して避けては通れない道です。

そこで必要になるものが文章における「説得力」というもの。

では、どうすればそんな説得力のある文章を書いていけるのか。

メッセージそのものの「内容」が重要である事は、
あえて言うまでも無い事かもしれません。

ただ同じ事を伝えていく上でも、
その文章の構成によって説得力というものは大きく変わってきます。

「アイツが話すと妙に説得力がある。」
「アイツの話には説得力が無い。」


こんな会話は誰もが日常的に耳にする事と思います。

その人の話し方や話の構成によって、
その主張の説得力が大きく変わってくる事を意味しているわけです。

そしてそれは文章においても同じ事が言えます。

自分の主張をいかに説得力のある文章で伝えていくか。

そのテクニックとしては下記のような3つの方法が挙げられます。

・発言と主張には必ずその理由を添えていく。
・繰り返し伝える。
・文体から自信を感じさせる。


その1つ1つを解説していきます。

発言と主張には必ずその理由を添えていく。


これは説得力のある文章を作る上で、
まさに基本中の基本と言えるポイントになります。

主張に対しての理由。

これを添えるだけで文章の説得力が増す事は、
行動心理学の実験などでも実証されているんです。

これについては下記の記事でも、
その心理学実験の事例と共により具体的な内容を解説しています。

>論理的な文章を書くテクニック


繰り返し伝える


これも人間心理の原則に沿ったテクニックの1つです。

“一貫した同じ事柄を繰り返し強調されると人はその事柄に対し同意しやすくなる。”

あまりいい例ではありませんが、
冤罪事件の犯人に仕立て上げられてしまったような人は、
まさにこの心理効果によって自白を強要されてしまうケースです。

「○月○日、お前は○○で○○をやったんだ!」

こういう話を毎日毎日、取り調べの中で聞かされ続けると、
人間心理として、本来はやっていないような事まで、
自分がやったのかもしれないと思ってしまうわけです。

まあ、こういうケースには過酷な取り調べから逃れたいとか、
認めれば楽になるとか、あからさまに自白を強要されたとか、
そのような側面も多々ある事例かと思います。

ただ自分の人生を左右してしまうような事件。

まして殺人や窃盗などをやったかやっていないかなど、
他人からの言動で錯覚してしまう事などはそう考えられません。

しかし少なからずそんな気にさえなってしまう・・・。

それだけ同じ事柄を繰り替えされるという事には、
それなりの心理効果があるわけです。

それがさほど固まっていない物事の考え方や、
自分自身の考えに自信を持てない事柄なら、
尚の事、この心理効果は大きなものになっていきます。

それこそがまさに「説得力」に繋がっていくわけです。

ただ文章でこの作用を利用する場合の注意点は、
読み手はいつでもその文章を読む事を辞められるという点です。

刑事の取り調べなどと違い、
こちらの主張を強制的に何度も聞かせられるわけではありません。

だからこそ“自然に”それを行う必要があるんですね。

あからさまに同じような事を連続して主張していくのではなく、
1つのメッセージ、もしくは複数のメールマガジンなどで、
その視点や見方を変えて一貫した主張を伝えていくわけです。

少なくともその主張を目にする度、
読み手は幾度に渡ってその主張を頭の中に描いていく事になります。

1度、2度、3度とその主張を描いていく事で
1度目より2度目、2度目より3度目と、
その主張への理解度はどんどん増していく事になります。

そしてその主張への共感度もおのずと高くなり、
その度、説得の可能性は高まっていくわけですね。

重要な事は繰り返し伝える。

これは教育の場でも言われている事です。

但し、あくまでも自然に、ですね。

実際に活用していく際は最低限、
そこに注意を払ってください。


文体から自信を感じさせる。


これは細かな補足を入れなくても何となくわかるポイントだと思います。

曖昧な言い方をするより断定した言い方をした方が説得力がある。

当たり前の事ですよね。

営業成績のいいセールスマンや支持を集めている政治家。

彼等の口調はまさに自信に満ち溢れているはずです。

そんな主張にこそ、人は納得し、説得されてしまう傾向にあり、
それは文章においても同じ事が言えます。

ただ根拠も無く、確実性も無い事を断定し、
逆に信用を失っていっては何の意味もありません。

だからこそ断定出来るように物事を学んでいく必要があるんです。

正しい知識こそが自信を生み出すという事ですね。

無責任に根拠のない自信だけを振りかざすような人は、
最初は支持を集められても確実にボロが出来ます。

詐欺師などにありがちなパターンですね。

しかしそれでは何の意味もありません。

自分なりの裏付けがあってこそ、
確固たる自信を持った主張が出来るわけです。

そしてそこには先ほどお話しした、
主張に対しての「理由付け」という点も深く関係してきます

断定した言い方をしたなら、その理由も添えていく。

自信に対する裏付けもきちんと主張していくわけです。

それが説得力を生み出していくという事ですね。

無根拠な主張を無責任に断定していくという事ではないわけです。


まとめ


今回のまとめです。

・説得力のある文章を書く3つのポイント
 1:発言と主張には必ずその理由を添えていく。
 2:繰り返し伝える。
 3:文体から自信を感じさせる。
・自らの主、発言には必ずその根拠や理由を添えなければならない。
・同じ物事を伝えていく際は視点や見方を変えあくまでも自然に行う
・無根拠で無責任な物事の断定は結果として信用を失ってしまう。
・裏付けと根拠があってこそ自信に満ちたメッセージを打ち出せる。


それではまた次回の講義をお楽しみに。

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カテゴリー:文章講座

読み手を引き込む文章の書き方。

読み手を引き込む事が出来る文章。

とくに興味も関心も持っていない人が
フラットな感覚でその文章を目にした際、
その続きが読みたくて読みたくて仕方が無くなくなる。

今回はそんなコピーの書き方についてです。

セールスレターで言えばページを開いて最初に飛び込んでくる
ヘッドコピーと呼ばれるもの。

メールマガジンやブログで言えば件名やその冒頭部分など、
そこでは“読み手を引き込む”という要素が必要不可欠になります。

いかにそこで興味を引き、関心を抱かせる事が出来るか。

その第一歩が全ての始まりである事は明白ではないかと思います。

仮にその冒頭部分で興味を引く事が出来なければ、
例えどんなにそのメッセージが素晴らしいものであっても
その言葉を届ける事自体が出来ない事になってしまいます。

だからこそ“読み手の興味・関心を引き出す”という事は、
全てのコピーに課せられている“最初の課題”なわけです。

当然ですが興味・関心を引き出していく事と、
商品を成約していく事は決してイコールではありません。

しかし興味や関心を引けないコピーから
商品が売れていく事もありえないわけです。

つまりこれは“コピーを読ませる為のスキル”という事。

その重要性は言うまでもありません。

では、とくに興味も関心も抱いていない
そんなフラットな感覚で文章を目にしている読み手が、
どうすればそのコピーに興味や関心を抱いてくれるのか。

その為の原則、そしてテクニックをお話ししていきたいと思います。

読み手の興味・関心を引く原則とテクニック


ただ、ここで勘違いして欲しくない点が1つ。

この「興味・関心を引く」という事は、
決して“目を引く”“注意を引く”という事ではありません。

あくまでもメッセージそのものに、
読み手の関心を集められなければ何の意味も無い。

インパクトのあるイラストを掲載するとか、
そういった方法で注意を引く事が出来ても、
それは全く興味や関心を引き付けた事にはなりません。

確かにひとまず目を引くというのも
広告においては重要なポイントです。

しかしそれで終わってしまっては何の意味も無いのです。

問題はそこでどんなコピーを見せつけ、
読み手の興味と関心を引き出していくか、です。

そしてその明確な要素として言えるポイントは2つ。

下記のようなものになります。

1、“何故”を与える
2、“イメージ”を与える


それぞれのポイントを解説してきましょう。


“何故”を与える


コピーの文頭で読み手に対して与えるべきもの。

それこそが今回お話ししている「興味」と「関心」です。

では、どうすればそのメッセージに「興味」と「関心」を抱くのか、

それは読み手に「何故?」(Why?)を植え付ける事です。

“何故”という感情こそが、その続きを読み進めさせるわけです。

そしてその“何故”の感情が強いほど、興味や関心も大きくなる。

では、どうすれば強い“何故”を読み手に植え付けられるのか。

その最も簡単で効果的な手法としては「結論」を先に与え、
その「結論」への過程に興味を集めるという方法が挙げられます。

これは意外だと思われるかもしれません。

ただ少なくとも商品の売り込みなどを目的とするコピーにおいては
人の興味は「結論」よりも「その結論に至った経緯」に集まります。

1、結論を知りたい事への興味・関心
2.何故その結論に至ったのかの興味・関心


これらを比較した場合、確実に後者への興味の方が大きいわけです。

これが映画や小説などになると、
人それぞれ意見はわかれるところかもしれません。

ただ私などは結末を聞いてからの方が映画などを楽しめる方です。

「これからどうなっていくか。」の興味より、
「何故そういう結末になるのか。」の興味を抱きつつ、
その過程を楽しんでいくような見方をする方が、
その物語やストーリーを楽しめるわけです。

意図的にそういう作り方をしている映画やドラマなどもありますね。

私はそういう映画の方がわりと好きだったりします。

ここ最近のもので言えばドラマだと「白夜行」とか、
映画だと「クローズゼロ」とか(さほど最近でもありませんね)。

ジブリ映画の「蛍の墓」なんかも、
ある意味で言えば結論が先だた物語の1つだと思います。

なので映画の結末やネタバレなどを「言わないで~!」という人が
ちょっと“ウザい”と思ってしまうタイプ(笑)

まあ、これは本当に人それぞれだと思います。

ちょっと脱線してしまったので話を戻しましょう。

今お話ししたような映画の結末云々とは異なり、
商品などの売り込みを目的とするコピーに関して言えば、
確実に結論は先に出してしまった方が、
興味を引き出すという点の「反応」は確実に高くなります。

是非ここで考えてみてください。

例えば「美容液」に対してのこんなコピー。

“この美容液を3週間使ったらどうなったと思いますか。”

・・・いや、そんな話どうせもいいんですけど…。

というような反応になってしまわないでしょうか。

対して、

“たった3週間でこんなに肌ツヤが良くなった理由とは。”

“何故、この美容液を3週間だけでこんなに肌がツヤツヤになったのか。”

これなら、その先を知りたくなる人もいるのではないか。

そう思いませんでしょうか。

最初の例文は「肌がツヤツヤになった」という結果を伏せ、
そこに興味や関心を集めようというコピー。

次にお見せしたものはその結果をお伝えした上で、
そこに行き着いた過程や経緯の方に、
読み手の興味や関心を集めようというコピー。

何故、後者の方に興味が湧き、
前者はどうでもいいと思ってしまうのか。

それは前者が読み手のとっての関係性の無い内容である事に対し、
後者は読み手にとっても関係性のある内容になっている点にあります。

どういう事かを説明していきます。

まず、前者のクエスションは

「その美容液を使った人がどうなったか。」

という点にスポットを当てていますので、
あくまでも“その人がどうなったのか”というだけの内容になっています。

対して後者の方は

「肌がツヤツヤになる為に行ってきた事」

にスポットが当たっています。

つまりそれぞれの「結果」として知る事が出来る物事を考慮したなら、
前者は“その人がどうなったか”という他人事を知るだけなのに対し、
後者は“その方法や理由”を知る事が出来るわけです。

読み手にとっての関係性を考えるなら、
確実に「その方法を知る事が出来る」という方がメリットがあります。

何故なら“その方法を自分でも活用できるかもしれないから”です。

勿論、これらの文章を読み比べた時に、
そこまで深いことは考えていなかったと思うかもしれません。

ただ後者の方が明らかに読み手の興味を引けるのではないかと、
そう考えられる理屈はまさにこういうものなわけです。

そんな心理作用の違いがまさに読み手の反応、
すなわち興味と関心の引き出し具合を大きく左右するという事です。

その結論を提示してその過程や経緯に興味や関心を引く。

この手法こそが何かの商品を売り込む為のコピーにおいては、
極めて効果的な心理作用を生み出していくというわけです。

ヘッドコピーやブログやメールマガジンの文頭などには、
このテクニックが極めて有効となりますので、
今後文章を書いていく際は是非活用してみてください。

続いてもう1つのポイントにいきましょう。


“イメージ”を与える


人が感覚的に反応してしまう。

そんなコピーにはある明確な共通点が幾つかあります。

その1つが「イメージを引き出す事が出来るコピー」です。

これは全ての広告コピーに共通して言える事というだけでは無く、
テキストベースの解説書、
更には小説や物語などにも当てはまるポイントでもあるのです。

例えば、恋愛もの、推理もの、SFなどの小説で、
ベストセラーとなっているものや
あなたが読んで面白いと思ったものなどは、
全てがその内容をイメージしやすいものになっていたはずです。

その物語の中に自分が入り込んでしまったかのような感覚を覚える。

そんな鮮明なイメージを浮かべられる文章ほど、
人は感情を動かされ、時に喜怒哀楽の感覚さえ覚えていくわけです。

逆に何のイメージもわかないような文章ほど、
つまらないものは無いありません。

つまり読み手を引き込んでいく文章においては、
その“イメージ”というものは必要不可欠な要素であり、
それが鮮明であるほど読み手はその文章に「反応」を示していきます。

そして人間の「イメージ」とは読み手自身の記憶を呼び起こすものであり、
その記憶は全て五感によって集積されたものに他ならないわけです。

その1つ1つの感覚を呼び起こしていく事で、
読み手は1つの文章から様々な物事をイメージしていきます。

そのイメージにより読み手は時に不快感を覚え、
また時に幸福感を覚える事もある。

更に言えば、期待感を覚える事もあれば、
そこに恐怖感を覚える事もあるわけです。

そんな感覚をいかに興味や関心を引く方向へと向けていくか。

「知りたい。」
「気になる。」


そう思わせるような強烈で鮮明なイメージを与える事。

それが読み手を引き込む文章に要求されるポイントだという事です。

このような感覚を刺激するコピーについては、
こちらの記事でもそのポイントを解説していますので、
是非、こちらも参考にしてください。

>五感を刺激する強烈なコピーを作るテクニック。


まとめ


今回の内容を箇条書きでまとめておきます。

・読み手を引き込む文章の書き方
 1:“何故”を与える
 2:“イメージ”を与える
・結論に興味を持たせるのではなく、
 結論を与え上でその課程や経緯に興味を集めていく
・イメージしやすい文章にこそ人は反応する


是非、あなたのビジネスに役立てていってください。

それではまた次回の講義をお楽しみに。

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カテゴリー:文章講座

論理的な文章を書くテクニック

今日は「論理的な文章を書く」というテーマでお話ししていきたいと思います。

文章で人を説得し、納得させていく上で「論理的な文章」というのは必要不可欠です。

論理が破綻しているような文章に人は反応しないからです。

論理的な文章とは筋道がしっかりしている文章の事。

どのように文章を構成していけばそれが論理的な文章になるのか、
今回はその辺のテクニックをお伝えしていきます。

ポイントを意識して文章を書く癖をつけていけば
すぐにでもある程度は論理的な文章が書けるようになりますので
是非今回の内容もしっかりと身に付けていって頂ければと思います。

それではそのポイントごとに講義を進めていきたいと思います。

ポイント1:物事を提示する際は必ず理由を合わせて提示する


文章を構成していく上で、何かの物事を断定的に提示していく場合、
そこには必ずその理由も提示していくようにしてください。

むしろ物事の提案には全て理由を付け加えた方がいいくらいです。

「これは非常に優れた商品です。」→ 何故そう思うのか
「この商品には返金保証をお付けします。」→ 何故保証を付けるのか
「90日間はいつでも返金に応じます。」→ 何故90日間なのか

極端に言えば“くどい”というくらい物事に対して理由を添えてください。

その書き方がある程度自然であればその理由を明確にしておくほど
あなたが提示する文章の説得力は飛躍的に上がります。

この効果については「影響力の武器」という書籍に
それを立証している下記のような事例が記されています。


◆コピー機でコピーを取っている人に下記のようなお願いをした◆

「5枚なんですけど先にコピーを取らせてください。」
 コピー機を譲ってもらえた確率:約60%


 次にお願いの内容を下記に変更

「5枚なんですけど急いでいるので先にコピーを取らせてください。」
 コピー機を譲ってもらえた確率:約94%


 更にお願いの内容を下記に変更

「5枚なんですけどコピーを取らなければならないので先に取らせてください。」
 コピー機を譲ってもらえた確率:約93%



これは国外の心理学者が行った実験らしいので、
それを日本語に訳したものが上記の実験結果となっています。

この事例が示している事実は“急いでいるので”という理由を
そのお願いに付け加えただけで飛躍的にその成功率が上がっているという点です。

ただ更に行った次の実験では“コピーを取らなければならないので”という、
実質、何の理由にもなっていないような理由付けでも、
その成功率は理由付けをしない場合に比べ飛躍的に高くなっている事がわかります。

つまりそれが例え最もらしい理由にさえなっていなくても、
人は理由付けをされただけでそれに納得してしまう事が立証されているわけです。

下手な文章であっても物事の提案に理由を付け加えていく事が
どれだけその文章の説得力を引き上げられるかは容易に想像できますね。

勿論その理由付けが最もなもので且つ自然に付け加えられていれば
更にその説得力が上がることは言うまでもありません。

是非ご活用ください。


ポイント2:主語、動詞、述語をしっかりと構成する

そんな事は当たり前だと思われるかもしれません。

ただ多くのアフィリエイターのブログやメルマガをよくよく読んでいくと
意外にこれが出来ていない文章をよくよく目にします。

とくに抜けている事が多いのは最も重要であるはずの「主語」。

当然そんな文章は読みにくく、理解しづらいわけですから、
説得力以前に反応を下げてしまいます。

何故、多くの人がそんな文章を作ってしまっているのかと言えば
文章を構成している段階で頭の中に思い浮かべている物事が先行するあまり、
自分だけが納得できる文章を作ってしまっているのだと思います。

書き手は当然どんな話をしているかを理解していますし、
その結論も頭に浮かべた状況で文章を書いていきます。

しかし読み手はその文章を読みながら理解を深め、
その文章の進行と共に最終的な結論へと行き着くわけです。

例えばこちらの文章をご覧になってみてください。

 私は友人2人と共に会社を興した。
 資金は3人で出し合って新宿の一等地にオフィスを構えた。
 その際にこう言った。
 「絶対この会社を大きくしようぜ!」
 2人は大きく頷いた。


これはシンプルな文章なのでそこまでの違和感は感じないかもしれません。

ただ読み手のとっては明らかに不親切な文章になっています。

ポイントはここです。

 その際にこう言った。
 「絶対この会社を大きくしようぜ!」
 2人は大きく頷いた。
←この段階でその台詞を言ったのが「私」だとわかる。

この部分に主語が入っていなかったという事です。

 その際に“私は”こう言った。
 「絶対この会社を大きくしようぜ!」
 2人は大きく頷いた。


この程度の文章であれば大きな支障はありませんが
わりと複雑な物事を説明している文章にこういった事が続くと、
読み手は誰が何をしてどういう話になっているのかがわからなくなってきます。

「その際にこう言った。」の一文を読んだ段階で、
友人の一人がそういった場面を即座にイメージする人もいるかもしれないのです。

その後の文章でそれを言ったのが「私」だと気付き、
その人は自分のイメージを頭の中で切り替えなければならなくなります。

その段階で文章を読んでいる事自体の集中力は下がってしまい、
文章そのものの反応自体が薄くなってしまうわけです。

読み手にストレスを与えないわかりやすい文章を書く。

これは基本中の基本です。

最初のうちは文章を作り上げた段階で
一度客観的な視点でその文章を読み返していく事をお勧めします。

とくに文章の軸なる「主語」などは
一切省略することなくしっかりと入れていくようにしてください。


ポイント3:2つのポイントを押さえて「話し言葉」で文章を構成する


ただ、論理的な文章を意識しすぎると、
どうしても文章が堅苦しいものになってしまう傾向にあります。

固い文章がダメだというわけではありませんがそれも時と場合によります。

いずれにしても硬すぎる文章は読みにくい印象を与えますので、
論理的でありながら固過ぎない文章を構成していく必要があるわけです。

そこで私がクライアントにアドバイスしている方法は
まずはその説明を目の前の友人にしているかのようなイメージで
その話し言葉をそのまま書き出していくという方法です。

そのイメージをしながら文章を書くのが難しいという場合は
いっその事、その話し言葉をそのまま録音してしまってもかまいません。

そしてその内容をそのまま書き起こしていくわけです。

その上で先立ってお伝えした2つのポイントを押さえていく。

これを徹底してくだけでも論理的な文章を柔軟に書いていく事が出来るはずです。

是非やってみてください。


まとめ


今回の内容のまとめです。

・文章で人を説得し、納得させていく上で論理的な文章は必要不可欠
・物事を提示する際は必ず理由を合わせて提示する
・例えその理由が的確ではなくても説得力が向上する統計が出ている
・主語、動詞、述語をしっかりと構成する
・読み手にストレスを与えない文章構成を心掛ける
・出来上がった文章を客観的な視点で読み返すようにする
・文章が固くなってしまう場合は話し言葉を元に構成していく方法がある


また次回の講義をお楽しみに。

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