ブログ「コピーライティング至上主義者の会」へようこそ。

 このブログはフリーのコピーライターとして活動している
 私、K.Uzakiが首謀するコピーライティング至上主義者のための
 ビジネス講座を中心としたブログコンテンツです。

 コピーライティングのスキルやテクニックなどを公開しています。

コピーライティングを学ぶ前に

 ・コピーライティングとは

 ・コピーライティングを学ぶとはどういう事なのか。

 ・お金を生み出せるコピーとは

 ・コピーの勉強に「写経」は有効か。

 ・コピーライティングは「誇大広告の為のスキル」では無い。

 ・コピーライティングにおけるリサーチの重要性とその方法。

 ・コピーライティングの最適なトレーニング方法。鍛錬方法とは。

 ・日常生活で出来るコピーライティングの基礎能力向上方法。

 ・文才と文章力の違い。コピーライティングに必要なのは・・・。

 ・コピーライティングを学ぶ事は成功への「近道」なのか。


文章基礎講座

 ・解り易い文章、読みやすい文章の書き方。

 ・読まれる文章における「主語」の原則。

 ・「主語」と「述語」の構成を意識して分かり易い文章を書く原則。

 ・読み易い文章を書く為の「助詞」の使い方と注意点。

 ・接続詞の正しい使い方と文章構成の原則。

 ・接続助詞の正しい使い方と注意点。

 ・接続詞、接続助詞、指示代名詞の有効な使い方。

 ・指示代名詞の使い方と注意点。

 ・同じ語尾が続く単調な文章に「メリハリ」を付けるテクニック。

 ・読みやすい文章における改行、句読点の使い方。

 ・文章内に「箇条書き」を用いる場合の注意点とポイント。

 ・だ・である調、です・ます調、それぞれの文体について。

 ・コピーライティング視点の「漢字」と「ひらがな」の使い分け。

 ・「文法」と「コピーライティング」の関係。 NEW


文章構成講座

 ・論理的な文章を書くテクニック

 ・説得力のある文章の書き方

 ・文章構成を事前に練り上げる必要性について

 ・疎かにしがちな文章作成における2つの原則

 ・断言を重ねる文章が必ずしも説得力を向上させるとは限らない理由

 ・「面白い文章の書き方」とその「定義」について。

 ・話の「脱線」を有効に活用する文章術と構成テクニック。

 ・反応を下げる4つの文章構成とその事例

 ・ウェブライティングにおける冒頭文、書き出しの原則

 ・ストーリーテリングの法則とコピーライティング。

 ・ブログ記事、メルマガにおける文章の書き方とポイント

 ・ツイッターライティング講座~140文字のコピーライティング~

 ・文章の語尾が単調になってしまう「ですます調」の文章でありがちな落とし穴。

 ・QUESTの法則、AIDMAの法則、PASONAの法則。

 ・文章が上手いだけのコピーライターでは一流になれない理由。


心理講座

 ・全ての人が「感覚的」に反応してしまうコピーとは。

 ・五感を刺激する強烈なコピーを作るテクニック。

 ・読み手を引き込む文章の書き方。

 ・信用を勝ち取れる文章の書き方。

 ・最後までしっかりと読まれる文章を書くための原則。

 ・コピーライティングにおける「興味」と「疑問」の境界線。

 ・注意を引く事と興味を引く事の違い。

 ・恐怖や不安を煽る「扇動」のポイント。

 ・童話「北風と太陽」に学ぶコピーライティングの神髄。

 ・アドルフ・ヒトラーの演説に学ぶ8つの洗脳のテクニック。

 ・宗教概念とコピーライティング NEW


コピーライティング講座

 ・コピーライティングに必要な3つの能力とは。

 ・主観でも客観でもなく「俯瞰」による視点でコピーを書く。

 ・読者目線で文章を書く事の真理。

 ・メリットとベネフィットの違いとは。

 ・即効性、緊急性、希少性によって反応を高めるライティング術。

 ・コピーにおける「具体的な数字」の有効な使い方。

 ・問いかける文章、コピーの有効性と効果的な作り方。

 ・効果的な「FAQ」「Q&A」(よくある質問)の作り方。

 ・「伏せ字」「抽象文」を用いたコピーで興味を引くためのポイント

 ・「キャッチコピー」と「文章」の違い~感覚と論理~

 ・「ヘッドコピー」と「ボディコピー」の違い

 ・「ヘッドコピー」ライティング講座~興味の壁、読まない壁の有無~

 ・「プレゼンテーションコピー」と「メッセージコピー」の違い

 ・フロント商品、バックエンド商品のコピーの違いと事例

 ・成約率(購入率)は何パーセントが合格点なのか。


セールスライティング講座

 ・売れるコピー、文章の書き方。

 ・商品のメリットに対してデメリットはどうアピールするべきか。

 ・損失回避の法則による「負」の人間心理で行動を促す文章術。

 ・私はお勧めしない「低レベルな情報弱者層にウケるコピー」の書き方

 ・縦長のオプトインページ、セールスレターはもう古いのか。

 ・漫画(マンガ)のセールスレター、ライティングは有効なのか。

 ・フロントエンドコピーとバックエンドコピーの違い


その他コピーライティング講座

 ・リアルビジネス・ネットビジネスにおける「コピーライティング」の違い

 ・インターネット動画時代におけるコピーライティングの可能性

 ・松本人志のお笑い七並べ論とコピーライティング将棋論

 ・リーガルハイ・古美門研介に学ぶコピーライターと弁護士の共通点

 ・小説の出だし、冒頭文の書き方に学ぶ文章を読ませるテクニック。

 ・川端康成の文章に学ぶ情景描写、比喩表現。

 ・村上春樹の文章に学ぶ比喩表現、隠喩表現。

 ・芥川龍之介「文章と言葉と」から読み解く「書く事」への拘り。

 ・架空請求メールの文面例とコピーライティング

 ・コピーライティングとカレーライス

 ・コピーライティングが「使えなくなる」可能性。

 ・スワイプファイルの意味、必要性について。

 ・テンプレートや他人のコピペ文章では「稼げない」理由。

 ・ピラミッドストラクチャーによる文章構成とその有効性。

 ・ペルソナマーケティングの有効性とコピーライティング。 NEW

 ・インプットが重要か、アウトプットが重要か。 NEW


ライティング講座総合(例文付き)

 ・SEOライティングの事例:記事のタイトルキーワードと本文(冒頭文)の構成


ダイレクトレスポンスマーケティング講座

 ・ダイレクトレスポンスマーケティング~リスト教育の真髄~

 ・ダイレクトレスポンスマーケティングに適した商品と適さない商品。

 ・実績ゼロからのブランディング構築とコピーライティング。

 ・ブランディングの「始まり」とは。

 ・メルマガにおけるリスト教育の理想的な流れについて。

 ・メルマガ教育・ブランディング段階で注意するべき事。

 ・メールマガジン、ステップメール講座の「終わり」について。

 ・ブログとメールマガジンの情報を重複させるメリットとデメリット

 ・ブログとメールマガジンを使い分ける理由とその違い。

 ・ブログ、メルマガのターゲットはどこまで明確にするべきか。

 ・ブログ、メルマガの「キャラクター設定」と「差別化」について。

 ・オプトインページ/ランディングページの作り方とポイント。

 ・オプトインページのメルマガ登録フォームはどのように貼るべきか。

 ・メールマガジンの長さ、文字数、文章量についての講義。

 ・メールマガジンが読まれる最適な配信頻度とは。

 ・商品は何通目のメールマガジンで売り込むべきか。

 ・メルマガの件名、タイトルの長さと文字数、開封率の関係について。

 ・メールマガジンの配信時間は何時が最も「読まれる」のか。

 ・メールマガジンの発行における特定電子メール法について。

 ・無料で発信する情報と、特典、有料で提供する情報の境目について。

 ・情報商材ビジネスは、あとどれくらい稼げるのか。


「稼げるブログの作り方」講座~ブログ構築~

 ・コピーライティングを駆使した稼げるブログの作り方講座の発足にあたって

 ・情報発信の入口として最適なメディアが「ブログ」である理由

 ・ブログのテーマ、ターゲット、コンセプトを決める際のポイントは

 ・ブログのテーマ、ターゲットは広げるべきか狭めるべきか。

 ・ブログにおける競合、ライバルの多さを考慮していく際のポイント

 ・ブログタイトルの付け方とそのポイントは

 ・アフィリエイトブログに適した商品の選び方。

 ・良質な情報商材の選び方、見極め方。

 ・ブログは実名でやるべきかハンドルネーム(匿名)でやるべきか

 ・ブログのトップページには何をカスタマイズして掲載するべきか。

 ・ブログカスタマイズ講座~ヘッダー、サイドバーメニューの有効活用~

 ・ブログのサイドバーに貼ってはいけないコンテンツ

 ・ブログにおけるアクセス解析のポイントと対策について。

 ・メルマガ登録フォームはいつブログに設置するべきか。


「稼げるブログの作り方」講座~記事の作成~

 ・ブログ記事のネタの探し方、ネタ切れを回避する方法

 ・ブログの最適な更新頻度とSEO対策。

 ・ブログ記事を書く際に必ず意識するべき3つのポイントとは

 ・価値のあるオリジナリティの高い情報を発信するポイントと方法

 ・ブログ記事の文字数、文章の長さとSEO対策、反応の関係

 ・ブログにおける文字、文章の強調、装飾について。

 ・ブログの記事に用いる言葉、用語の注意点。

 ・ブログの記事に画像や動画を貼るメリット。

 ・ブログ、メルマガにおける「追伸」の有効な活用テクニック

 ・ブログの記事に「目次」を貼ってはいけない理由。

 ・ブログの記事で「面白さ」を追及する必要は無い理由。

 ・ブログの記事を「リピーター」に向けて書いてはいけない理由。

 ・引用と著作権のルールについて。

 ・アフィリエイトブログのコンテンツは数と質、どちらを重視するべきか。

 ・グーグルアドセンスに適した文章、記事の書き方について。

 ・SEOを意識したライティング術~記事タイトルの付け方~

 ・SEOを意識したライティング術~文章の書き方と記事の構成について~

 ・SEOを意識したライティング術~滞在時間と巡回率を高めるテクニック~

 ・ブログ記事の書き方講座:冒頭で興味を引く文章の原則。

 ・ブログ記事の書き方講座:小見出しの有効な使い方と書き方。

 ・ブログ記事の書き方講座:自己紹介・プロフィール記事の書き方。

 ・ブログ記事の書き方講座:記事の書き方、書くコツについてのQ&A

 ・ブログ記事の書き方講座:情報商材レビュー記事の書き方~集客編~

 ・ブログ記事の書き方講座:情報商材レビュー記事の書き方~アフィリエイト編~


コピーライター講座

 ・コピーライターとしての仕事の取り方について。

 ・仕事依頼、制作依頼を受ける判断基準。

 ・コピーライターが受けた仕事、依頼内容を捉える視点について。


コピーライティング+マーケティング応用講座

 ・コピーライティングとアフィリエイト

 ・コピーライティングが先かアフィリエイトが先か。

 ・ステルスマーケティングとコピーライティング

 ・トレンドアフィリエイトとコピーライティング

 ・PPCアフィリエイトとコピーライティング

 ・動画マーケティングとコピーライティング

 ・動画で稼ぐか文章で稼ぐか。Youtubeアドセンスとグーグルアドセンス。

 ・PPCアフィリエイトとコピーライティング


その他応用講座

 ・トレンドブログ+アドセンス+コピーライティング

 ・トレンドブログ+物販アフィリエイト+コピーライティング

 ・プロモーションアフィリエイト+コピーライティング

 ・アダルトアフィリエイト+コピーライティング

 ・ツイッター+コピーライティング

 ・Youtube+コピーライティング

 ・SEO対策+コピーライティング

 ・キュレーションサイト+コピーライティング

 ・店舗ビジネス、リアルビジネス+ダイレクトレスポンスマーケティング

 ・コピーライティングを2つの視点、感覚で学ぶ


師匠関連(師匠のメルマガ転載記事)

 ・宇崎の師匠が選ぶ「凄い」と思うキャッチコピー3選~師匠のメルマガより~

 ・コピーライティングにおけるネガティブ思考とポジティブ思考~師匠のメルマガより~

 ・ありとあらゆる分野に共通する成功法則~師匠のメルマガより~

 ・アメトーーク「勉強しまくった芸人」に学ぶ適切な勉強法<~師匠のメルマガより~

 ・ビジネスの神髄を描いた1枚の画像~師匠のメルマガより~

 ・私のライティングの師匠が「目標設定」を否定する理由

 ・文章は書けば上手くなるのか-コピーライティングの真実

 ・文章における「正」と「負」の二元論

 ・「聖書」「資本論」-世界を塗り替えた「文章」の共通点

 ・意識の流れ-ノーベル賞作家、川端康成も駆使した文章の技法


特別講座:ゼロから5億の不労所得を作った男(無料)

  私の師匠がいかにしてゼロから年収にして5億円という収入源を作り出したのか。

  その全てを公開している特別講座です。

  ・特別講座:ゼロから5億の不労所得を作った男


コピーライティング有料教材

  私、宇崎恵吾の著作教材です。

  コピーライティングを本格的に学びたい方は是非お読みください。

  ・The Million Writing


コピーライティング+アフィリエイト総合コンサルティング

  私と師匠、共作のアフィリエイト教材付きコンサルティングプログラムです。

  巷ではかなりのスパルタプログラムと言われていますので
  私達と共に本気でトップアフィリエイターを目指したい方のみ覚悟してご参加ください。

  ・Copyrighting Affiliate Program


宇崎恵吾監修ツイッターマーケティング+ツール教材

  私がマーケティングマニュアルやコピーライティングの分野で、
  監修、著作及びセールスレターの作成に関わった教材です。

  私からも豪華特典をお付けしていますので是非一度ご覧ください。

  ・the Twitter Brain+豪華特典


アフィリエイト講座:Copyrighting Affiliate the Union

  私企画するアフィリエイト講座です。

  参加にはある条件がございますがそこまでハードルが高いものではありません。

  是非一度企画の詳細をご覧頂ければと思います。

  ・Copyrighting Affiliate the Union


究極のコピーライティング講座

  私、宇崎恵吾の「師匠」とコピーを「共作」出来るという、
  私が知る限り「この世」で最上クラスのコピーライティング講座です。

  生半可な意識では読むだけ無駄なので、
  本当にコピーを極めたい人だけ読んでください。

  ・Copywriting Special teaching Plan

読まれる記事、読まれる文章の書き方。

宇崎です。

今回の講義は「読まれる文章、読まれる記事の書き方」をテーマに、

「読み手をグイグイと引き込める文章(記事)の書き方」

を言及していきたいと思います。

前回の講義では小説や文学作品の出だし(冒頭文)を題材に、

「読み手をグッと引き込める文章のテクニック」

を取り上げましたが、これはあくまでも「冒頭文」において、
いかに読み手を引き込むかを言及したものでした。

>小説の出だし、冒頭文の書き方に学ぶ文章を読ませるテクニック

そんな前回の講義に対して、今回の講義では冒頭文のみならず、
文章を最後まで読ませ続けるためのポイントを言及したいと思います。

それでは、早速いってみましょう。

読まれる記事、読まれる文章の書き方。


これは前回の講義でもお伝えしていますが
商品の広告(販売)などを担うコピー(文章)は、
読んでもらえる事が前提になるわけではありません。

大前提として、まずそれを読んでもらう必要があります。

故にコピー(文章)は「読まれない事」を前提とした上で、

「読ませる事(興味を引く事)」

を意識して1つ1つの文章を構成していく必要があるのです。

その上で、コピーライティングの界隈においては、

・興味の壁(Not Read):読まない
・信用の壁(Not Believe):信じない
・行動の壁(Not Act)・行動しない

これが消費者心理における3つの壁と言われていますが、
この中で最初に立ちはだかる事になる「興味の壁」は、
実は「1度それを超えれば良い」というわけではありません。

コピーのヘッダーや冒頭文で、まずそれを超える事は必須なのですが、
それはあくまでも「ひとまずの興味を引けただけ」の段階なんです。

その文章の冒頭部分で読み手側から引き出した「興味」が、
必ずしも、その文章の最後まで持続され続けるとは限りません。

それこそ、前回の講義で題材に挙げた「小説」にせよ、
普段、ネット上で目にしているようなブログの記事にせよ、
その文章を途中で読まなくなってしまう事はよくあると思います。

仮にその文章のヘッダーや冒頭文で「興味」を引き出せても、
大抵の場合、その時点における「興味」はあくまでも、

「まずはこの文章を読んでみよう(読み進めてみよう)」

といったレベルの興味であって、それ以上のものではないからです。

その興味が途中で薄れてしまったり、退屈さを感じてしまったなら、
当然ですが、その時点で文章が一気に読み飛ばされてしまったり、
最悪の場合、そのまま読まれなくなってしまいます。

故に、文章を読ませ続けていくには、相応の興味を持続させるか、
相応の興味を連鎖的に引き出し続けていく必要があるのです。


「興味の壁」は常に越え続けなければならない。


つまり「興味の壁」にあたるものは一度のみ、
その冒頭部分でそれを超えれば良いというものではなく、
それを継続的に「超え続けなければならないもの」と言えます。

ヘッダーの段階やその冒頭文などの段階で、

「この文章の一字一句、その一字さえも見落としたくない!」

というレベルの興味を引き出せるのであれば話は別ですが、
そこまでの興味を引き出す事はそうそう出来るものではありません。

そうであるからこそ文章(コピー)における基本原則は、
常に読み手の興味や好奇心を掻き立て続ける事を意識した上で、
常に読み手の興味や好奇心に繋がる話を重ねていく必要があります。

小説などであれば、読者が常に「面白い」と思えるように、
そして「退屈さ」を感じさせないようにストーリーを構成した上で、
その言葉運びや展開なども併せて意識していくものだと思ますが

・コピー(広告)を担う文章
・ブログの記事やメルマガの文章


などには、まず小説的な「面白さ」などは求められていません。

大抵の場合、そこに求められているものは、

・その商品が自分に役立つものかどうかの判断基準になる情報
・自分にとって得になる情報(役に立つ情報)
・自分が知りたい情報(求めている情報)

などであり、これらのような情報にこそ読み手は興味を抱きます。

故に、コピー(広告)やブログの記事を担うような文章は、
その全てが上記に結び付くものになっていなければならないのです。


ターゲットが「興味」を抱く事だけを言及し続ける。


ただ、これは読み手側自身がそれを自ら「認識」できるように、
全ての文章がその「認識」に繋がるようになっていなければなりません。

・それが自分に役立つものかどうかの判断基準になる情報である事
・自分にとって得になる情報(役に立つ情報)である事
・自分が知りたい情報(求めている情報)である事

これらを読み手側が自ら認識し、自覚する事が出来ない場合、
そのような文章は、やはり読み手側の視点においては、
何ら「興味」に結び付かない「退屈な話」になってしまうからです。

“読み手側が上記を自ら認識できる文章になっている事”

これこそが読まれる文章(コピー)における「鉄則」であり、
書き手側の視点において「ターゲットが求めている話」を
順を追ってしている「つもり」では駄目だという事です。

それがターゲットが求めている話である事、
そこに結びつく話である事を常に認識させていってこそ、
その文章や記事は「読まれる文章(記事)」になっていきます。

逆にその認識を与えられない文章を構成してしまうほど、
その文章や記事は読まれない文章(記事)になってしまうのです。

故に、実際に「文章」を綴っていく際においては、
その主張の1つ1つ、その一文一文の全てが

・ターゲットが求めている話である事
・そこに結びつく話である事


を認識できるように構成していく必要があります。

話の流れとして、それが自然に読み取れるものであれば、
それはその流れに沿って文章を構成して問題ありませんが、
いざ話を転換させる場合や、その関係性が分かり難い話をする際は、

「ここからの話は、何のために展開するものなのか」

といったような「前置き」を入れていく事によって、、
その話が読み手側が求めている話に結び付くものである事を
しっかりと「認識」させなければなりません。

文字通り、その文章を構成する「全ての主張」を、
読み手側の「興味」に結び付けていく必要があるという事です。


全ての主張をターゲットの「興味」へと結び付けていく。


基本的に文章の「反応」は、それを読み進めている側が、

『この人は何のために今、こんな話をしているのだろう』
『このような話を聞かされて、何か意味があるのだろうか』


といった印象を抱いてしまった時点で著しく下がってしまいます。

ただ、書き手側が読み手側の「興味」を無視して、
独りよがりな話を次から次へと展開してしまうほど、
その文章は、上記のような印象を与えてしまう事になるのです。

また、仮にその主張(その話)が根本として、
読み手側が求めている話に結び付く余地が無い場合は、

「話す必要のない話(退屈な印象を与えてしまうだけの話)」

をしようとしている可能性が高いと考えられるため、
そのような話も当然、差し控えるようにするべきだと思います。

つまり、読まれる文章、読まれる記事を構成していく上では、

・得になる情報(役に立つ情報)
・知りたい情報(求めている情報)


このような読み手側が「興味」を抱く話を常に構成し、
全ての話がこれらに結び付くものである事を
常に認識させていくようにしなければなりません。

そして、そこに結びつかないような話は基本的に差し控えるべきであり、
それを徹底してこそ「読まれる文章」を構成できるという事です。

・常にターゲットが興味を抱く話を展開していく
・全ての話がそこに結びつくものである事を認識させる

大きなポイントとしては、この2点ですが、
この2点を表面的に捉えるだけでは不十分かと思います。

それだけに今回の講義内容は、その「全て」を可能な限り、
しっかりとあなたの頭の中に叩き込んでいただき
文章構成の際には常に意識していくようにしてください。

正直、今回の講義は「コピーライティング」において
極めて「重要度の高い原則」をお話しさせて頂きましたので、
是非、モノにして頂ければ幸いです。

K.Uzaki

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小説の出だし、冒頭文の書き方に学ぶ文章を読ませるテクニック。

宇崎です。

今回は小説や文学作品の「出だし(冒頭文)」から、

「文章を読ませるテクニック」

にあたるものを言及してみたいと思います。

有名な小説や「名作」と言われる文学作品は、
やはりその出だしとなる冒頭文から光るものがあり、

「読者を即座に引き込むテクニック」

がさりげなく用いられている傾向にあるんです。

ただ、それは作者が「意図的」にそうしたのか、
意図しない文章が結果的にそういう文章になったのか、
それは作者以外、知る由もないところかと思います。

何せ、そういう小説や文学作品を世に残した人は、
いわゆる「天才」と言われる文豪達がほとんどですからね。

ですが、これから挙げていく有名な小説や文学作品などには、
その出だし(冒頭文)に共通するものがありますので、
今回の講義では、そのような天才達が手掛けた文章から、

「読者を引き込む文章のテクニック」

にあたるものを紐解いてみようと思います。

このブログで扱っているテーマはあくまでも、

「コピーライティング」

であり、文章によって読み手を反応させるスキルや、
それに準じたテクニックにあたるものです。

ただ、そのコピー(文章)で実際に反応を得るには、
大前提として、それをまず読んでもらう必要があります。

商品の広告(販売)などを担うコピー(文章)は、
読んでもらえる事が前提になるわけではないからです。

故にコピー(文章)は「読まれない事」を前提とした上で、

「読ませる事(興味を引く事)」

を意識して見出しや冒頭文を構成する必要があり、
これが最初に超えるべき「消費者心理の壁」にあたります。

コピーライティング界隈では、

・興味の壁(Not Read):読まない
・信用の壁(Not Believe):信じない
・行動の壁(Not Act)・行動しない


これが消費者心理における3つの壁と言われていますが、
今回の講義はこの3つの壁の中の「最初の壁」である、
興味の壁を超えるテクニックを言及するものだという事です。

それでは、早速、いってみましょう。


小説の出だし、冒頭文の書き方に学ぶ文章を読ませるテクニック


まず、結論的なところから言ってしまうと、
多くの有名な小説や名作と言われる文学作品の多くには、
その出だしの冒頭文に以下のような共通点があります。

・感覚(五感)に訴えている
・普遍的なテーマを意識させている


基本的には、この「どちらか」に当てはまる出だしから始まり、
読者を物語へと一気に引き込むような構成になっているわけです。

もちろん、全てがこのどちらに当てはまるわけではありませんが、
わりと、このどちらかのテクニックを使っているものが多く、
前者の「感覚(五感)に訴える構成」は以下のようなものです。

道がつづら折りになって、いよいよ天城峠に近づいたと思う頃、雨足が杉の密林を白く染めながら、すさまじい早さで麓から私を追ってきた。
―『伊豆の踊子』川端康成

国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。
夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
―『雪国』川端康成

「おい地獄さ行ぐんだで!」
二人はデッキの手すりに寄りかかって、蝸牛が背のびをしたように延びて、海を抱え込んでいる函館の街を見ていた。
―『蟹工船』小林多喜二

朝、食堂でスウプを一さじ、すっと吸ってお母さまが、
「あ」
と幽かな叫び声をおあげになった。
―『斜陽』太宰治

飛行機の音ではなかった。耳の後ろ側を飛んでいた虫の羽音だった。
―『限りなく透明に近いブルー』村上龍

いずれも有名小説や名作と呼ばれる文学作品の出だしの一文ですが、
これらは主に「視覚」か「聴覚」または、その「両方」の感覚に訴え、
そのイメージを頭の中で描けるような冒頭文になっている事が分かります。

川端康成などは、上記以外も「描写形」の冒頭文が多い作家なので、
もしかすると、意図的にこの手法を使っていたのかもしれません。

また、上記で挙げた『蟹工船』などに見られる、

「台詞」

から始まる冒頭文もわりと王道的なもので、
それ自体が、その台詞が耳に入るような感覚や、
その「会話」のイメージを広げ易い傾向にあるため、
台詞が出だしとなっている小説はわりと多い傾向にあります。

このような視覚、聴覚など感覚に繋がる文章は、
それらによって頭の中に「イメージ」が広がる事となり、
そのイメージによって読者は物語に引き込まれる事になるのです。


感覚(五感)に繋がる文章で読み手を引き込む。


対して、出だしの冒頭文で

「普遍的なテーマを意識させているもの」

としては、以下が該当すると思います。

永いあいだ、私は自分が生まれたときの光景を見たことがあると言い張っていた。
―『仮面の告白』三島由紀夫

死のうと思っていた。
―『葉』太宰治

山椒魚は悲しんだ。
―『山椒魚』井伏鱒二

三島由紀夫の『仮面の告白』は「生(誕生)」というテーマ、
太宰治の『葉』は「死」という普遍的なテーマを意識させています。

井伏鱒二の『山椒魚』は「悲しみ」という普遍的なテーマに、
山椒魚という本来は感情を持たない生き物を絡ませて、
ある種の「意外性」を持たせていますね。

ただ、いずれも「続き」が気になってしまう冒頭文ではないでしょうか。

やはり、このような普遍的なテーマにあたるものには、
誰もが少なからず「興味」や「関心」があるため、
それを意識させる冒頭文には引き込まれてしまうのだと思います。

ちなみに私は最初に例を示した感覚(イメージ)に繋がるものよりも、
後者の「普遍的テーマ」に繋がるものの方が引き込まれるのですが、
この「両方」を押さえている冒頭文が以下などです。

死者たちは、濃褐色の液に浸って、腕を絡みあい、頭を押しつけあって、ぎっしり浮かび、また半ば沈みかかっている。
―『死者の奢り』大江健三郎

「完璧な文章などといったものは存在しない。完璧な絶望が存在しないようにね。」
―『風の歌を聴け』村上春樹

さびしさは鳴る。耳が痛くなるほど高く澄んだ鈴の音で鳴り響いて、胸を締めつけるから、せめて周りには聞こえないように、私はプリントを指で千切る。
―『蹴りたい背中』綿矢りさ

大江健三郎の『死者の奢り』は「死後の世界」というテーマに、
視覚的なイメージが広がる描写を文章にしたもの。

村上春樹の『風の歌を聴け』は「絶望」というテーマに、
台詞を出だしの冒頭文に使うテクニックを重ねているもので、
綿矢りさの『蹴りたい背中』は「さびしさ」をテーマに、
聴覚と視覚のイメージに繋がる文章が構成されていると思います。

もちろん、ここで挙げたものは、ごく一部でしかありませんので、

・感覚(五感)に訴えてイメージを引き出す
・普遍的なテーマを意識させる


このいずれか、もしくは両方を押さえて、
その出だしの冒頭文を構成している小説や文学作品は、
本当に数えきれないほど、多くあるわけです。

そして、これらの要素を押さえた文章の有効性は、
コピーライティングの観点でも全く同じ事が言えます。

・鮮明なイメージが膨らむ文章
・普遍的なテーマを意識させる文章


これらに相当するコピーは読み手を一気に引き込み、
その続きを読ませる上でも極めて有効であるという事です。

少なくとも、これらのテクニックを用いた「事例」にあたるものは、
多くの有名な小説や名作と呼ばれる文学作品で確認できるはずですので、
今後は、そのような視点でそれらに目を通してみてください。

また、違った気付き、学びを得られるはずです。

K.Uzaki

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文才と文章力の違い。コピーライティングに必要なのは・・・

あなたは「文才」と「文章力」の違いをどう捉えますか?

これは決して言葉の正しい意味を問う質問では無く、
純粋にこの2つの違いをどう捉えるかという感覚の質問です。

一応それぞれの言葉を辞書で引くと、

 文才 :文章を巧みに書く才能。
 文章力:上手い文章を書く能力。

このようなニュアンスのものが出て来るのですが、
主な違いは「才能」と「能力」にあるものと読み取れます。

才能 = 物事を巧みに成し得る生まれつきの能力
能力 = 物事を成し得るために必要な力


この2つの言葉の違いは上記の通りなので、
平たく言えば「文才」は文章が書ける生まれつきの才能で、
対する「文章力」の方は努力で培う事も出来る文章を書く能力。

表面的な意味合いの違いは、これで概ね間違いはないはずです。

その上で、ここからが今回の講義の本題なのですが、
このブログのテーマである「コピーライティング」に、
この「文才」や「文章力」といったものが必要なのかどうか。

今回はその必要性、関連性について言及してみたいと思います。

それでは、早速、いってみましょう。

文才、文章力はコピーライティングに必要か。


まず、冒頭では「文才」と「文章力」を平たく解釈し、
いずれも上手い文章を書くための能力である事を前提とした上で、
それが天から授かった才能なのかどうかが主な違いであるとしました。

ですが、この「文才」と「文章力」の違いについては、
もう少し「深い視点」で言及できる余地があります。

と言うのも、生まれつき天から授けられるような、
いわゆる「センス(感覚)」で捉える文章を書く能力と、
後天的に「努力」によって培える文章を書く能力は、
少なくとも、私は全くもって「別モノ」だと思うんです。

文才(センス)を前提とする文章を書く能力は、
いわゆる「言葉選び」における特有の感覚というか、
表現力のような芸術的な感覚にあたるもの。

対して努力によって培える文章力にあたるものは、
あくまでも文章の構成力や論理的な説得力といったもの。

その中には「文才」で挙げたような言葉選びの感覚や、
表現力のようなものは「含まれない」ように思うわけです。

それこそ、そこはセンス(=才能)なのかな・・・と。

小説で言うなら、続きをグイグイと読ませられる、
秀逸なストーリー展開を構成できるかは文章力次第で、
1つ1つの文章の言葉選び、表現の良し悪しは文才次第。

これが私の捉える「文才」と「文章力」の違いにあたります。

そして、このような解釈の上でコピーライティングに、
この「文才」や「文章力」が必要なのかと言うと、、、

少なくとも、私のようなスタンスのコピーライターに関しては、
努力次第で培う事が出来る「文章力」は必要であるものの、
天から与えられる「文才」にあたるものに関しては、
そこまで必要なものでは無いというのが私の率直な見解です。

もちろん、どちらも「ある」に越した事はありませんが、
私のようにウェブ(ネット)を中心に活動しているライターは、

・集客を図って興味を引く
・共感を引き出して教育を図る
・信頼関係を築いて商品を売る


といった確固たる目的や役割が伴う文章を1つ1つ、
しっかりと順を追って構成していかなければなりません。

そこに言葉選びの秀逸さ(面白さ)はそこまで求められないため
やはり論理的な文章構成などを担う文章力こそが、モノを言います。

文章を論理的に構成するための文章力は必要であるものの
言葉選びのセンスなどは、そこまで重要では無いという事です。


感覚と論理。求められているものはどちらなのか。


仮にテレビCMなどの「キャッチフレーズ」を作るというなら、
それこそ言葉選びのセンス(=文才)がそこに求められると思います。

まさに短い文章(コピー)で見る人の関心を引くような場合や、
どこか頭に残ってしまう印象的なフレーズを作る場合など、
言葉選びのセンスの方が重要になるケースも無いわけではありません。

ですが、そういった企業向けのイメージコピーを作って
実際に生計を立てられるようなコピーライターは
それこそ、ほんの一握りの中の一握りです。

そして、そういったコピーを作っているコピーライターは、
コピーの知名度やコピーライターとしての知名度はそれなりでも、
稼ぎという点で言えば、正直、そこまででも無いのが実状です。

世間的な知名度はともかくとして、収入的な面で言えば、
私のような、ウェブ専門のライターの方が遥かに稼いでいます。

ですので、少なくとも、私のようにウェブを中心として、
セールスやアフィリエイトなどを行っていく上での
コピーライティングのスキルに関して言えば、
そこに必要なのは「文章力」であって「文才」ではありません。

つまり、先天的に生まれ持った感覚(センス)よりも、
後天的に培っていく事が出来る論理や構成力が重要であり、
それは誰もが努力次第で身に付ける事が出来るということです。

仮にあなたが一流企業のキャッチコピーを書くようなライターや
芥川賞のような文学賞を目指したいというのであれば、
それこそ「文才」が何よりもモノを言うような、
秀逸な言葉選び、表現力で文章を書く必要があると思います。

ですが、それこそ私は「才能」の分野だと思いますので、
ある程度は努力でも磨ける余地はあるのかもしれませんが、
現実として、一生、芽が出ない可能性もある世界です。

それと比較するなら、私が主戦場にしているライティングの世界は、
本当に努力次第でどうにでもなるのが実状だと思いますので、

「自分には文章の才能(文才)が無いから・・・」

と悲観的にならずに、是非、努力を重ねてみてください。

ここでお伝えしたように、そこに求められるのは、
少なくとも「文才(センス)」ではないと思いますので。

そうで無ければ、このブログの存在意義も薄れてしまいますからね。

少なくとも私は文才など無い人間なので、そう確信して努力しています。

是非、一緒に頑張りましょう。

K.Uzaki

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同じ語尾が続く単調な文章に「メリハリ」を付けるテクニック。

宇崎です。

文章には「緩急」や「メリハリ」が必要であり、
これらが欠けてしまっているような文章は、

「つまらない文章(面白みのない文章)」

という印象を与えてしまいます。

ただ、この「緩急」や「メリハリ」にあたるものは、
その文章の内容そのものによって演出できるものであると同時に、
文章の「語尾」によっても印象付けられるものなんです。

言い方を変えれば、文章の緩急やメリハリといったものは、
文章の語尾がどうなっているかで変わってくるものでもあり、

・単調な印象を与えてしまう文章
・メリハリのある印象を与えられる文章


この「印象」を文章の語尾が左右すると言っても過言ではありません。

では、どのような語尾の文章が単調な印象を与えてしまい、
どのような語尾の文章がそうではない印象を与えられるのか。

今日は、その辺りのポイントを講義してみたいと思います。

同じ語尾が続く単調な文章に「メリハリ」を付けるテクニック。


まず、ここで言う文章の「語尾」というのは、

「。(句点)」

を1つの文章の「終わり」と定義した上での、
1つ1つの文章の終わりを構成する最後の部分を指します。

この記事の冒頭文で言えば、以下の赤字の部分ですね。

文章には「緩急」や「メリハリ」が必要であり、
これらが欠けてしまっているような文章は、

「つまらない文章(面白みのない文章)」

という印象を与えてしまいます。

ただ、この「緩急」や「メリハリ」にあたるものは、
その文章の内容そのものによって演出できるものであると同時に、
文章の「語尾」によっても印象付けられるものなんです。

言い方を変えれば、文章の緩急やメリハリといったものは、
文章の語尾がどうなっているかで変わってくるものでもあり、

・単調な印象を与えてしまう文章
・メリハリのある印象を与えられる文章


この印象を文章の語尾が左右すると言っても過言ではありません。

上記の『ます』『です』『ません』などが、
ここで言う文章の「語尾」にあたるわけですが、
基本的に、この「語尾」に同じものが続く文章は、

「メリハリの無い単調な文章」

という印象を与えてしまう傾向にあります。

文章の内容を問わず、同じ語尾の文章が続いているだけで、
その文章は、どこか単調で稚拙な印象を与えてしまうのです。

例えば以下のような文章。

私は山に登ります。

そして、キノコを採ります。

山菜も採ります。

ただ、日によっては登るだけで何も採らずに帰ってくる事もあります。

そもそも私は健康を考えて、散歩のために山に足を運んでいます。

全ての語尾が「ます」になっているため、
やはり、どこか単調な印象を覚えてしまうはずです。

あえて例文として顕著なものを示していますが
実際にこのような同じ語尾が一辺倒に続く文章は、
ネット上のブログなどを見ても決して少なくはありません。

少なくとも、上記に挙げたような文章であれば、
以下のように構成するだけで文章の印象は大きく変わります。

私は山に登ってキノコや山菜を採る事もありますが、日によっては登るだけで何も採らずに帰ってくる事もあります。

何故なら、私が山に足を運ぶ目的は健康を考えての「散歩」だからです。

この文章で伝えている(伝えたい)事は、

・自分(私)は山登りをしているという事
・その際にキノコや山菜を採っている事
・ただ、何も採らずに帰ってくる時もあるという事
・山登りの目的は健康を考えての散歩である事


この4点ですので、どちらの文章例においても、
この4点はしっかりと伝える事が出来ているはずです。

構成としては、

・自分(私)は山登りをしているという事
・その際にキノコや山菜を採っている事
・ただ、何も採らずに帰ってくる時もあるという事


この3点を、

私は山に登ってキノコや山菜を採る事もありますが、日によっては登るだけで何も採らずに帰ってくる事もあります。

接続助詞(~ますが)などを用いて1つの文章に構成し、

『何も採らずに帰ってくる事もある』

という主張に対しての「理由付け」として、

何故なら、私が山に足を運ぶ目的は健康を考えての「散歩」だからです。

という文章を構成する事で、結果的に語尾に変化が生まれ、
文章そのものにも緩急、メリハリが付いたわけです。

ただ、ここで重要なのは、

『その文章で最も強調して伝えたい事は何なのか』

という事であり、その「強調するべきポイント」によって、
然るべき文章の構成は少なからず変わってきます。

少なくとも、この例文においては、

・自分(私)は山登りをしているという事
・その際にキノコや山菜を採っている事
・ただ、何も採らずに帰ってくる時もあるという事


この3点は言わば「前フリ(前置き)」に近いものであり、
主張における実質的な「結論」にあたるものは、

『山登りの目的は健康を考えての散歩である』

という、この「山登りの理由」にあたる情報です。

故に、この事を伝える文章を構成する上では、

・自分(私)は山登りをしているという事
・その際にキノコや山菜を採っている事
・ただ、何も採らずに帰ってくる時もあるという事


この3つの情報は1つに「情報」としてまとめても問題はなく、
むしろ、これらの情報を「フリ」として構成するのが適切と言えます。

その「フリ」に対して『山登りの理由』を示す構成にする事で、
結果的に文章に緩急が付いて、メリハリが生まれるという事です。


その一文の結論(何を伝えたいのか)を前提に緩急を付ける。


もう1つ例文を挙げて見ます。

今日は娘が晩ごはんを作ると言いました。

そして、私が大好きなカレーライスを作りました。

予想以上のおいしさに私は驚きました。

見ての通り、語尾が全て「ました」であるため、
やはり、文章にメリハリが無く単調な印象を覚えます。

ただ、実際にこのような「出来事」を延べるような文章では、
このような同じ語尾が続く文章が非常に多い傾向にあるんです。

対して、以下がこの例文に対しての改善例になります。

今日は娘が晩ごはんを作ると言って、
私が大好きなカレーライスを作ってくれました。

その予想以上のおいしさに私は驚いてしまったのです。

この例文で伝えている(伝えたい)ポイントは、

・娘が晩ごはんを作ると言った事
・私の好きなカレーライスを作ってくれた事
・そのおいしさが予想以上で驚いた事


この3点ですが、やはり結論として伝えたい事は、

『娘の作ったカレーが予想以上においしくて驚いた』

という事だと思います。

少なくとも、それが趣旨(目的)の文章を構成するのであれば、

・娘が晩ごはんを作ると言った事
・私の好きなカレーライスを作ってくれた事


この2点はあくまでも前置き(フリ)として構成するべきであるため、

今日は娘が晩ごはんを作ると言って、
私が大好きなカレーライスを作ってくれました。

という構成で、その出来事を1つの文章で伝えれば十分だと思います。

その上で、この文章でしっかりと伝えたいポイントである、

『そのカレーが予想以上においしくて驚いた』

という情報を、

その予想以上のおいしさに私は驚いてしまったのです。

という構成で結論(結果)として示せば、
前フリとなる情報と、その結果を表す情報が鮮明になり、
文章そのものにも「緩急」と「メリハリ」が付くわけです。


同じ語尾が続く単調な文章にメリハリを付ける方法。まとめ


上記に示した2つの例文からも分かるように、
同じ語尾が続いてしまう単調でメリハリの無い文章は

「その文章で最終的に伝えたい事(結論)」

が曖昧であり、どの情報が「前フリ」にあたるもので、
どの情報がその「結論(伝えたい事)」にあたるものかが、
文章からは読み取れないような構成になっている傾向にあります。

つまり、文章を書く側がそこを意識できていないため、
全ての情報をただ淡々と伝えてしまっている事から、
結果として、同じような語尾の文章が単調に続いてしまうのです。

よって、実際に文章を構成していく際においては、

・その文章で最終的に伝えたい事は何なのか
・それを伝えるための前フリとなる情報は何なのか


これをまずはしっかりと線引きするべきであり、
その上で、その前フリ、結論に見合う文章を
それぞれ意識的に構成するようにする事をお勧めします。

単純に同じ語尾が続かないように文章を構成するのアリですが、
語尾だけを変に意識して文章を構成していくよりも、
上記を意識して在るべき形に文章を構成していくようにした方が、
結果として緩急の付いた文章を自然に書けるはずだからです。

是非、参考にしてみてください。

K.Uzaki

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接続助詞の正しい使い方と注意点。

宇崎です。

ここ数回のブログ講座では、

・助詞の講座:https://copyrighting-supremeprinciple.net/?p=1492
・接続詞の講座:https://copyrighting-supremeprinciple.net/?p=1567

それぞれの使い方と注意点などを講義しましたので、
今日は、その「接続詞」とも「助詞」とも異なる、

「接続助詞」

の使い方について、その注意点などを併せて講義していきます。

正直、あまり聞きなれない品詞かもしれませんが、
実際に文章で使用されている「頻度」は低いものではなく、
その使い方で損をしている人(文章)も決して少なくありません。

ですので、その注意点をしっかりと押さえて頂くようにするだけで、
文章そのものの「向上」に少なからず繋がるんじゃないかと思います。


接続助詞の正しい使い方と注意点。


そもそも接続助詞って何?という人もいるかもしれませんが、
この記事の冒頭文と、この一文でも普通に使われている、
以下が、この「接続助詞」にあたるものです。

それぞれの使い方と注意点などを講義しましたので
今日は「接続詞」とも「助詞」とも異なる・・・

そもそも接続助詞って何?という人もいるかもしれません
この記事の冒頭文と、この一文でも普通に使われている・・・

上記のような「ので」「が」が接続助詞にあたり、

「文と文の意味関係を表して接続するもの」

というのが文章的な定義(意味)となっています。

主語などの「単語」に対して用いる事が一般的な助詞に対して、
接続助詞は「1つの文章」に対して用いるのが特徴です。

「○○ので」「○○なのに」「○○ですが」「○○ですから」

などなど、接続助詞は、特定の「単語」に対して用いるのではなく、
それ以前の「文章そのもの」に対して用いられる形となるため、
文と文を接続していく役割を担う形になるわけです。

そして、この接続助詞は、おそらく多くの人が日常会話の中や、
自分自身の文章で普通に使っているのではないかと思います。

改めて「接続助詞」と言われるとピンと来ないかもしれませんが、
強いて、それを意識せずに使っている人が非常に多いという事です。

ただ、それだけに、この「接続助詞」が原因で、
文章が分かり難いものになっている事も少なくありません。

そんな接続助詞の使用で主に注意するべきは以下の3つです。

・順接、逆接を正しく用いる
・1節の文章内での多用を避ける
・敬語、丁寧語の文章は一貫させる

それぞれについて、補足していきます。


順接、逆接を正しく用いる。


これは実際は大多数の人が問題なくクリアできていますので、
強いて、ここで言及する必要もないような当たり前のポイントです。

ただ、あくまでも「正しく用いる事」は大前提なので、
一応は、1つの目の注意点として挙げさせてもらいました。

とくに接続助詞を正しく用いるポイントになるのは、

・順接
・逆接


で、先立つ文章に対して順接的な関係にある文章が続く時と、
先立つ文章に対して逆説的な関係にある文章が続く時で、
実際に用いていくべき接続助詞は変わってきます。

雨が降ったので、傘をさした
雨が降ったから、傘をさした

これは順接関係にある文章なので、接続助詞も、

『ので』『から』

という順接関係にある文章を接続する際のものを用いています。

ですが、仮にこの文章が、

雨が降ったのに、傘をさした
雨が降ったが、傘をさした

これだと、明らかに違和感があると思います。

これは文中に用いた『のに』『が』という接続助詞が、
逆接にあたる文章に用いていくべきものだからです。

よって、ここで『のに』『が』という接続助詞を用いるなら、

雨が降ったのに、傘をささなかった
雨が降ったが、傘をささなかった

このような文章が適切になるわけです。

要するに接続助詞は、読み手側の予測や解釈を前提に、
追って順当な文章(予測通りの文章)を示していくのか、
その予測とは逆の文章を示していくのかで、

・順接
・逆接


それぞれに適したものを用いる必要があるという事です。

ただ、これは普通に日本語を母国語にしている人なら、
とくに意識せずともクリアできているようなポイントなので、
実際に注意が必要していくべきは次以降のポイントだと思います。


1節の文章内での多用を避ける。


これは意外に多くの人がやってしまっている傾向にあるもので、
接続助詞は、1つの文章(主張)と次の文章(主張)を、
文字取り「接続」できてしまう助詞であるため、

「○○ですが、○○なので、○○なのですが、○○ですけど・・・」

と、余りに多くの文章を接続し過ぎてしまう事があるんです。

ただ、当然このような文章は「1節の文章」が異常に長くなり、
それだけで文章そのものが分かりにくいものになってしまいます。

とくに順接と逆説が入り混じって接続されてしまうと、

「順接の順接の逆説の順接の逆説の・・・」

と、読み手側の頭の中はごちゃごちゃになってしまい、
結局、何を言いたい文章かがわからなくなってしまうわけです。

よって、接続助詞は「句点(。)」で区切る1節の文章において、
基本的には、2回以上は使用しないようにしてください。

1つの文章(主張)にもう1つの文章(主張)を前後で接続し、
それ以上の文章を接続していく事は避けた方が良いということです。

少なくとも、接続助詞を入れている接続部分というのは、
接続助詞を入れなければ文章を区切る事が出来るところなので、
実際は、接続助詞を用いずとも、文章は普通に成立します。

例えば、先ほどの文章を例に挙げても、

雨が降ったから、傘をさした
→ 雨が降った。(だから)傘をさした

雨が降ったのに、傘をささなかった
→ 雨が降った。(しかし)傘をささなかった

このように接続助詞を用いて文章を接続している部分は、
実際は、文章をそのまま区切って構成する事ができるため、

「接続助詞を使わなければ成立しない文章」

というのは基本的には無いわけです。

文章を区切った場合は、後の文章の頭に「接続詞」を付ければ、
大抵、文章そのものも、ある程度は自然な形で構成できます。

言い方を変えれば、接続助詞を使い過ぎている文章は、
文章を分けて構成した方が良いような部分を
接続助詞で無理に接続している可能性がありますので、
そのような文章は、分けて構成した方が良いという事です。

どちらにしても、順接、逆説が2転3転する文章は、
単純に「分かり難くなる」というのが率直なところですので、
その点でも接続助詞は1節の文章で1度の使用のみに留め、
2度以上は使わないようにしてください。

もし、自分の文章を読み返してみて、
1節の文章で接続助詞が2度3度と使われているようなら、
すぐにでも文章を分けて構成し直す事をお勧めします。


敬語、丁寧語の文章は一貫させる。


この3つの目のポイントはケースバイケースでもあるのですが、
もし、その文章が固めの敬語、丁寧語で構成しているような場合は、
接続助詞を使用する部分で口調が崩れないように注意を払ってください。

例えば全般的にかなり固い敬語、丁寧語で構成されている文章で、
以下のような文章が出て来るのは、若干の違和感に繋がってしまいます。

私は、あなたが希望を捨てずにいてくださると信じております。

あなたの未来には輝かしい成功が待っているので、
その希望の光だけは、絶対に見失ってはなりません。

この一文の中の「待っているので」の部分は常用語に近く、
前後の敬語、丁寧語口調に対して違和感を与えてしまいかねません。

この文章のみであれば、そこまでの違和感は覚えないかもしれませんが
文章全体がかなり固めの敬語、丁寧語で構成され続けていれば、
上記のような「常用語」は違和感に繋がってしまう傾向にあるため、

私は、あなたが希望を捨てずにいてくださると信じております。

あなたの未来には輝かしい成功が待っていますので
その希望の光だけは、絶対に見失ってはなりません。

このように接続助詞にあたる部分においても、
しっかりと敬語、丁寧語で構成するべきだと思います。

もちろん、これは文章全体がフランクな敬語口調である場合など、
その前後の文章によっては、とくにそこまで気にする必要はありません。

ですが、かなりお堅い印象を与えている文章の中で、
このような接続助詞を用いる部分で急に常用語が出て来る文章が
ネット上のブログなどでは、少なからず見受けられる傾向にあるんです。

よって、ご自身のブログやメールマガジンなどが
全般的に「お堅い文章」で構成されている場合などは、
少なからず、この部分にも注意を払うようにした方が良いと思います。


接続助詞の正しい使い方と注意点。まとめ


以上、今回は「接続助詞の正しい使い方と注意点」として、

・順接、逆接を正しく用いる
・1節の文章内での多用を避ける
・敬語、丁寧語の文章は一貫させる

この3つの注意点とそのポイントを講義させて頂きました。

1つ目のポイントはさほど意識する必要はないと思いますし、
3つ目のポイントも基本的にはケースバイケースなので、
人によっては、そこまで意識しなくても良いものだと思います。

ただ、2つ目の注意点として挙げた、

「接続助詞が多用され過ぎている文章」

というのは、わりと多くのブログで目にしますので、
これは意識的に注意していくようにした方が良いかもしれません。

それだけで「分かり難い文章」がグッと分かり易くなるはずです。

是非、参考にしてみてください。

K.Uzaki

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「伏せ字」「抽象文」を用いたコピーで興味を引くためのポイント

宇崎です。

今日はこのブログでは珍しくかなり「テクニカルな話」をします。

このブログは、コピーライティングをテーマとしているわりに、
あまり細かな「テクニック」にあたるものは紹介してません(笑)

そういった「ライティングテクニック」に分類されるものは、
書店に並んでいるコピーライティング関連の書籍や、
他のライティング系のブログでも得る事ができますからね。

ただ、そういったものにも取り上げられていないようなテクニックも、
実際はたくさんありますので今日はその1つを講義していきたいと思います。

「伏せ字」「抽象文」を用いたコピーで興味を引くためのポイント


ここで言う「伏せ字」というのはセールスレターなどで見かける、

私がダイエットを成功させた秘密の○○○○とは

といったような「○○」という形で情報を伏せているコピーの事です。

対して「抽象文」というのは

「あるもの」「ある方法」

といった感じのコピーを用いる以下のようなコピーですね。

私がダイエットを成功させた「あるもの」とは
私がダイエットを成功させた「ある方法」とは

このような「伏せ字」「抽象文」を用いるコピーは、
その「伏せ字」の部分や「抽象化」しているポイントに対し、
いわゆる「興味」を引くために構成するものであると言えます。

『その○○って何だろう?』
『その「あるもの」が気になる!』
『その「ある方法」って何なの!?』


と、このような心理を実際に引き出す事が出来れば、
一応、その「伏せ字」や「抽象文」を用いたコピーは、
コピーとしての「役割」を全うできたと言えるわけです。

ですが、この「伏せ字」や「抽象文」を用いるコピーは、
その伏せたポイント、抽象化したポイントに対して、
実際に「十分な興味」を引く事が出来なければ、
それはコピーとしては、むしろマイナスの効果しか生みません。

基本的にこのような「伏せ字」や「抽象文」といったものは、
そのコピーで提案している情報自体をボンヤリさせてしまうからです。

結局、肝心なポイントをボカす形になるわけですから、
そのコピーで言わんとしている事がイメージしにくくなり、
基本的にイメージしにくいコピーは、それだけで反応を落とします。

コピーというものは、そこに前向きな「イメージ」が生まれてこそ、
そのイメージを実現、再現させたい気持ちが「興味」に繋がるわけです。

それだけに「伏せ字」や「抽象文」を用いるコピーは、
その伏せ字をあてたポイントや抽象化したポイントに対して

『その○○って何だろう?』
『その「あるもの」が気になる!』
『その「ある方法」って何なの!?』


といった確固たる「興味」を引き出す事ができないことには、
ただイメージしにくいだけのマイナスコピーになってしまうんです。


「伏せ字」「抽象文」はそこへ『興味』を集める。


故に、コピーに対して「伏せ字」や「抽象文」を用いる場合は、
そこに興味が「集まる」ようにコピーを構成しなければなりません。

例えば、以下のコピーをそれぞれ見比べてみてください。

朝の○○をツヤツヤにするアロマスチームとは?

朝のお肌を○○にするアロマスチームとは?

朝のお肌をツヤツヤにする○○とは?

あえて3つのコピーで「伏せ字」にするポイントを変えてますが、
全てのコピーを見比べれば「伏せ字」にしているポイントが
それぞれ、どういうフレーズを伏せ字にしているかは一目瞭然です。

ただ、この3つのコピーの中で「伏せ字」の部分に対して、
実際に「興味を引き出せる余地」があるのは1つだけで、

「それを知りたい」
「その〇〇って何だろう?」
「その〇〇を知りたい!」


といった興味を引き出せる「可能性」があるのは3つ目の

朝のお肌をツヤツヤにする○○とは?

このコピーのみだと思います。

つまり、それ以外のコピーはおそらく興味を引き出せません。

その「○○」にあたるものを、あえて「知る」ことで、
読み手側の「メリット」を認識できるようになっているコピーは
3つ目に挙げたコピーのみとなっているからです。

このコピーで言うところの「メリット」にあたるものは、

「(朝の)お肌をツヤツヤにする」

という部分ですね。

少なくとも、このような「伏せ字」を用いたコピーは、
それを「知る事」による読み手側の「メリット」にあたるものが
そのまま読み手側に認識できるようになっている必要があります。

つまり、そのメリットをもたらす要因となる部分を伏せ字にしてこそ、

「その○○を知りたい!」

といった興味を引き出せる「可能性」を作り出せるわけです。

そのような視点で先ほどのコピーを捉えるなら、

朝の○○をツヤツヤにするアロマスチームとは?

朝のお肌を○○にするアロマスチームとは?

この2つのコピーは、むしろ明確に「認識」させる必要がある、

「メリット(お肌をツヤツヤにする)」

が伏せられているコピーになってしまっているため、
その○○を、あえて「知りたい」と思える余地もありません。

そしてこれは「あるもの」「ある方法」などの、
抽象文を用いたコピーでも全く同じ事が言えます。

要するに「伏せ字」や「抽象文」を用いるコピーは、
それを知る「メリット」にあたる部分を読み手側に認識させ、
その要因となるものを「抽象化」「伏せ字」にする事によって、

『その○○を知りたい』
『その「あるもの」が何なのか知りたい』
『その「ある方法」がどういう方法なのかを知りたい』


といった興味を引き出せるコピーにする必要があるという事です。

ここで挙げたような「伏せ字」や「抽象文」を用いたコピーは、
情報商材のセールスレターやブログ記事のタイトルなど、
わりと色々なところで見かける事があるのですが、
ズレたポイントを伏せ字、抽象文にしているものも少なくありません。

どこを伏せ字にするか、どこを抽象化するかで、
その「反応」も大きく変わってきますから、
実際に「伏せ字」や「抽象文」をコピーに用いていく場合は、
ここで挙げたポイントをしっかりと押さえていくようにしてください。

例文の方も併せて、そのまま参考にして頂ければ幸いです。

K.Uzaki

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「プレゼンテーションコピー」と「メッセージコピー」の違い。

宇崎です。

コピーライティングは「コピー(広告)」を書くスキルですが、
ここで言う「コピー(広告)」は幾つかに細分化する事が出来ます。

ただ、この「分け方」にも幾つかの考え方があり、
世間的にコピーライターと呼ばれるような人の多くは、

「イメージコピー」「セールスコピー」

この2つにコピーを分けるかもしれません。

イメージコピー:イメージ戦略を目的とする企業広告のキャッチコピーなど
セールスコピー:販売を目的とするセールスレターのコピーなど

それこそ、このブログで主に扱っているものは、
後者の「セールスコピー」の分野に該当するものですが、
この2つの違いは、あえて言及する必要も無いものだと思います。

そもそも前者に挙げた「イメージコピー」などは、
その分野で、よほど「著名」なコピーライターになるか、
企業の方から、そういったコピーを作る立場を与えられない限り
そうそう「書く」という機会さえ無いものですからね。

ですので、今回のコピーライティング講座では、
ここで挙げたものとは少し違った視点でコピーを細分化し、
その上での「違い」をそれぞれのコピーを書く視点で言及してみます。

それでは、早速いってみましょう。


「プレゼンテーションコピー」と「メッセージコピー」の違い。


こうして「見出し」の方でも掲げた通り、
私が今回のライティング講座で言及したいのは、

「プレゼンテーションコピー」「メッセージコピー」

この2つのコピーと、それぞれの「違い」になります。

ただ、いずれの名称も私の「造語」に近いものなので、
それぞれのコピーが意味するところは、それぞれ以下の通りです。

プレゼンテーションコピー:あくまでもコピーとして提示するもの
メッセージコピー:自らの言葉(メッセージ)として語りかけていくもの

少し分かり難いかもしれませんが、具体例を挙げると、
セールスレターなどの頭に提示する「ヘッドコピー」などは

「あくまでもコピーとして提示するもの」

であるため「プレゼンテーションコピー」に該当します。

対して、ヘッドコピー以降の「ボディコピー」などは、

「自らの言葉(メッセージ)として語りかけていくもの」

であるため、これは「メッセージコピー」に該当するわけです。

要するに「はじめまして・・・」といったところから、
自分の言葉で語りかけていく「説明の文章」がメッセージコピー。

そのような「語りかけ」や、前後の文章を踏まえた「説明」よりも
そのコピー単体で「情報」や「インパクト」を与える事を目的とする、

・ヘッドコピー(大見出し)
・サブヘッドコピー(小見出し)
・ブレッド(見出しコピーの羅列)


これらが全般的にプレゼンテーションコピーにあたると捉えてください。

そして、ここでそれぞれのコピーの事をお伝えしてきた通り、
それぞれのコピーには「ニュアンス」という点で大きな違いがあります。

プレゼンテーションコピー:呼びかけに近い「提示」のニュアンス
メッセージコピー:語りかけに近い「説明」のニュアンス

これが、それぞれのコピーにおけるニュアンスの違いであり、
ここで挙げた2つの「ニュアンスの違い」は、
それぞれのコピーを実際に目にしていく際において、
読み手側がそれを潜在的に意識していくものでもあるんです。


あなたはそれぞれのコピーをどういうニュアンスで捉えますか?


これは実際に「あなた自身」がそれぞれのコピーを目にする際、
それぞれのコピーをどういうニュアンスで捉えるか思い返してみてください。

少なくとも、

・ヘッドコピー(大見出し)
・サブヘッドコピー(小見出し)
・ブレッド(見出しコピーの羅列)


これらのようなプレゼンテーションコピーに該当するものと、
今現在、目にされているような、この「ブログの記事(文章)」や、
セールスレターの「ボディコピー(説明文)」などを
全く同じニュアンスでは捉えないはずです。

やはり、このような「ブログの記事(文章)」や、
ボディコピー内で構成されている「説明文」などは少なからず、

「書き手側が説明をしている(自分に語りかけている)」

といったニュアンスで言葉の1つ1つを捉えていくものだと思います。

ですが、ヘッドコピーやサブヘッドコピーなどの「見出し」を、
それと全く同じようなニュアンスでは捉えないはずです。

それらは、あくまでも「見出し」として捉えた上で、

「情報として提示されているもの」

といったニュアンスで捉えるものではないでしょうか。

つまり、ここで挙げた

・プレゼンテーションコピー(ヘッドコピー、サブヘッドコピーなどの見出し)
・メッセージコピー(ブログやメルマガ、ボディコピーなどの説明文)


この2つは「根本的に異なる読まれ方をされる」という事です。

故に、それぞれのコピーを作成していく場合においては、
その「読まれ方」を前提に捉えていく必要があり、
そのニュアンスに適したコピーを作成していく必要があります。

プレゼンテーションコピーにはプレゼンテーションコピーに、
メッセージコピーにはメッセージコピーに適した作り方があり、
それがコピーライティングにおける「原則」や「エッセンス」に
既に数多く「内在」している部分でもあるわけです。

「ヘッドコピー、サブヘッドコピーはこのように作るべき」
「ボディコピー、ブログ、メルマガの文章はこう書くべき」


このようにコピーライティングの観点で提唱されている事の1つ1つには、
それぞれのコピーにおける読み手側の「捉え方」が前提として存在し、
その前提において有効なポイントやテクニックが提唱されているんです。

ただ、そこにはここでお伝えしたような前提や背景がありますので、
そこを理解した上で、それらを学び、実践していくようにすると、
一層、その本質が見えてくる部分も多くなると思います。

そしてそれは、その理解度や実用時の有効性にも繋がってきますので、
今後、コピーライティングを学び、また、それらを実用していく際には、

・プレゼンテーションコピー(ヘッドコピー、サブヘッドコピーなどの見出し)
・メッセージコピー(ブログやメルマガ、ボディコピーなどの説明文)


この2つのコピーにおける「読まれ方の違い」をそれぞれ意識し、
そのニュアンスの違いも併せて捉えていくようにしてみてください。

少なくとも、そこに明確な「一線」を引けるようになるだけで、
コピーの質はどちらも大きく向上するはずです。

K.Uzaki

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接続詞の正しい使い方と文章構成の原則。

宇崎です。

文章において読み手を「反応」させるには、
読み易く、分かり易い文書を書く事が必要不可欠です。

そして、その為には当然、読み手がスムーズに読める文章、
スムーズにその内容を理解できる文章を書き上げる必要があり、
そこで重要な役割を担うのが「接続詞」と呼ばれるものです。

「だから」「ゆえに」「したがって」「よって」「しかし」「また」
「つまり」「なぜなら」「そして」「ところで」「要するに」「ただし」

これらのような文と文を繋ぐ役割を果たすものが「接続詞」であり、
基本的には文章の頭に付けるものを「接続詞」として扱い、
この「接続詞」を使って読み易く、分かり易い文章を作るポイント、
そのための原則などをここで講義していきたいと思います。

接続詞の正しい使い方と文章構成の原則。


基本的に「接続詞」は、その接続詞のみを捉えるだけで、
読み手側は、それ以降に構成される文章が

「どういう視点で展開されるものか」

を率直に「認識」できるようになるため、
より文章そのものが「理解」しやすくなります。

その文章が前の文章に対しての理由付けや補足を示すものなのか、
もしくは、結論を示すものなのか、対立的な主張を示すものなのか。

その文章の頭に付いている「接続詞」を目にするだけでも、
その一文が前文に対して、どのような関係性を前提に展開されるのかが
少なからず「読み取る事が出来るようになる」ということです。

例えば、

「よって」「したがって」

などの接続詞が頭についている文章においては、
前文までの主張を結論付けるものである事が認識できるはずですし、

「しかし」「ところが」「ですが」

などの接続詞が頭についている文章においては、、
対立的な主張を展開していくものである事が認識できるはずです。

このような率直な「認識」が文章の理解度を、
全体的に高められる事に繋がるというわけですね。

故に、この「接続詞」にあたるものは、
その接続詞そのものが読み手側に然るべき「解釈」を与え、

「その後に続く文章がどういった視点で展開されるものか」
(前文に対して、どのような関係性を前提に展開されるのか)


を「認識」させる事に繋がるものであることから、
そこで誤った認識を与えてしまう事は「違和感」の原因になります。

だからこそ「接続詞」は、その文章の流れ、内容に沿った形で、
その流れ、内容に沿ったものを正しく用いていく必要があるのです。


接続詞は文章の流れ、内容に沿った適切なものを用いる。


そんな「接続詞」を正しく用いていく上でのポイントとしては、
接続詞における主な「役割」を押さえておく必要があります。

それが以下のような接続詞における「5つの主な役割」です。

・順接(因果):前文に対して、結果、結論を示す文章に用いる
・逆説(相反):前文に対して、対立した主張を示す文章に用いる
・並列(付加):前文に対して、同列の主張を挙げる、加える
・説明(補足):前文に対して、補足、説明を加える文章に用いる
・選択(対比):前文に対して、選択、対比を担う文章に用いる


以下、それぞれの役割に応じた接続詞とその具体例です。

順接(因果):前文に対して、結果、結論を示す文章に用いる
「だから」「それで」「ゆえに」「したがって」「よって」など

私は「文章を書くスキル」の重要性に気付いた。
だから(ゆえに)、コピーライティングを勉強する事にした。

逆説(相反):前文に対して、対立した主張を示す文章に用いる
「しかし」「ですが」「ところが」「とはいえ」「それでも」など

私は「文章を書くスキル」の重要性に気付いた。
それでも、コピーライティングに重きを置く事は避け続けた。

並列(付加):前文に対して、同列の主張を挙げる、加える
「そして」「また」「その上」「さらに」「加えて」など

私は「文章を書くスキル」の重要性に気付いた。
また(そして)、それはコピーライティングの重要性に気付くきっかけにもなった。

説明(補足):前文に対して、補足、説明を加える文章に用いる
「つまり」「なぜなら」「ただし」「要するに」「いわば」など

私は「文章を書くスキル」の重要性に気付いた。
つまり、コピーライティングこそが重要性なスキルであるという事に気付いたのだ。

選択(対比):前文に対して、選択、対比を担う文章に用いる
「または」「あるいは」「それとも」「むしろ」「もしくは」など

アフィリエイトで稼ぎたいなら、コピーライティングを学ぶべきである。
もしくは(あるいは)、文章力を必要としないビジネスにシフトチェンジするべきだ。

細かく書き出すと、接続詞の「役割」と言えるものは、
上記に挙げたもの以外のものが無いわけではありません。

ですが主にはここで挙げた5つの役割を押さえておいた上で、
然るべき接続詞を用いるようにしていけば、
普通に文章を構成していく上で困る事は無いはずです。

つまり、接続詞を正しく用いてポイントとしては、
上記に挙げたような「役割」を踏まえた上で、
その文章の流れ、内容に応じた然るべき「接続詞」を
しっかりと正しく用いていくようにすれば良いという事です。


接続詞は文章の流れ、内容に沿った適切なものを用いる。


また、ここで解説させて頂いた、

「然るべき接続詞を正しく用いていく」

という事を大原則とした上で「接続詞」においては、
以下の2つのポイントも併せて押さえていくようにしてください。

・同じ接続詞を連続して用いないようにする
・構成的に使わなくても良い接続詞は示さないようにする

まず、接続詞を用いて文章を構成していく場合に、

「そして・・・」「そして・・・」「そして・・・」

といったように同じ接続詞を連続して多少してしまうと、
文章自体がメリハリのない違和感があるものになってしまい、
これも単純に文章の反応を下げてしまう要因となります。

何より、このような同じ接続詞が多用される文章は、
一方的な主張を単勝に繰り返すものになってしまっているため、
文章の内容そのものもメリハリの無いものになっているはずです。

そして、もう1つ挙げたポイントについては、

「構成的に使うべき接続詞以外は使う必要が無い」

という事であり、この接続詞を示すべきかどうかの判断が
全般的に上手く出来ていない文章が非常に多い傾向にあります。

・用いるべきところに接続詞を示す事が出来て用いていない文章
・とくに用いる必要のない接続詞を用いてしまっている文章


こういった文章が非常に多い傾向にあるという事です。

ただ、この部分の基本的な考え方としては、

並列:前文に対して、同列の主張を示す文章に用いる
説明:前文に対して、補足、説明を加える文章に用いる


これに該当する接続詞は、示さずとも問題が無い傾向にあり、
現に先ほどの例文で接続詞を省略しても違和感はないと思います。

私は「文章を書くスキル」の重要性に気付いた。
また(そして)、それはコピーライティングの重要性に気付くきっかけにもなった。



私は「文章を書くスキル」の重要性に気付いた。
それはコピーライティングの重要性に気付くきっかけにもなった。

私は「文章を書くスキル」の重要性に気付いた。
つまり、コピーライティングこそが重要性なスキルであるという事に気付いたのだ。



私は「文章を書くスキル」の重要性に気付いた。
コピーライティングこそが重要性なスキルであるという事に気付いたのだ。

このように、とくにその接続詞を示さずとも、
文章の構成的に支障が生じない場合においては、
接続詞を用いない方が文章がスッキリする場合もあります。

もちろん「並列」「説明」を担う接続詞であっても、
それを示す方が論理構成が明確になる場合もありますので、
これは、どちらが分かり易く、読み易いかで判断するようにしてください。

とくに「並列」や「説明」を強調して示したい文章などにおいては、
やはり、この「接続詞」は有効な役割を担えるものになります。

対して上記に挙げた「順列」「逆接」「選択」の役割を担う接続詞は、
基本的には省略するべき接続詞ではないものと言えますので、
これらは意識的に用いていくようにしてください。

以上、文章における「接続詞」の原則とその役割、
また実際に接続詞を用いていくポイントについてでした。

是非、参考にしてください。

K.Uzaki

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読み易い文章を書く為の「助詞」の使い方と注意点。

宇崎です。

私が考える限り、読み易く分かり易い文章を書いていく上で、
その主な要因となるのは、やはり主語と述語の構成だと思います。

ただ、その主語と述語の構成を左右していく要素でもあり、
文章全体にも大きく影響するのが「助詞」の使い方です。

助詞を正しく用いるというのは当然の原則ですが、
文法上の使い方は正しくても、使い方が「下手」な場合、
その文章は結果的に伝わりにくいものになってしまうんです。

今日はそんな「助詞」の上手な使い方について講義してみます。

読み易い文章を書く為の「助詞」の使い方と注意点。


一応、補足していくと「助詞」というは、

「が」「は」「の」「を」「や」「へ」「と」「で」「に」

などなど、文章内の単語と単語の間に用いていくものです。

普通に日本の義務教育を終えているような人であれば、
助詞を正しく使う事自体は出来ているんじゃないでしょうか。

あえて頭で考えなくても、自然に助詞を使って話を組み立て、
また、文章を書くような事も出来ていると思います。

ですが、少なくとも「文章」において言うなら、
助詞は「正しく使えていれば良い」というものではないんです。

もちろん「正しく使う」という事は文章の大原則であり、
そこがままならない文章は、それ以前のレベルで話になりません。

ですが文章は「助詞を正しく使えている」というだけでは、
読み易く、分かり易い文章にはならない傾向にあります。

要するに助詞は「正しく使う事」を前提とする上で、
更にその「使い方」にも然るべきポイントがあるという事です。

それが以下に挙げる2つのポイントになります。

・主語が分かり易くなるように構成する
・メリハリを意識して構成する

また、この2つのポイントに対しての「注意点」を挙げるなら、

・主語を分かり難くしないようにする事
・1つの文章内で同じ助詞を多用しない事


この2つが同様に注意を払うべきポイントにあたりますので、
それぞれはそのまま逆説的なポイントであると捉えて問題ありません。

主語を分かり易くする事 = 主語を分かり難くしない事
メリハリを付ける事 = 同じ助詞を多用しない事


このような図式がほぼそのまま成り立つという事です。

少なくとも、私や師匠はこれらを意識して文章を書いていますので、
それぞれのポイントを、具体例を挙げて詳しく言及していきます。


助詞は主語が分かり易くなるように構成する。


まず、助詞における「は」「が」などは、

「私は」「私が」「あなたが」「その犬は」

といった「主語」に用いる事が多いものであるため、
その使い方によって主語がわかりにくい文章になってしまいます。

以下、主語が分かり難くなってしまっている例文です。

会議室静まり、まず私勉強しているコピーライティングというスキルこそネットビジネスで成果を上げる為に必要不可欠だと主張した、決してそれだけ全てではないという意見出てきたため、引き続き次に重要なスキル何かを議論する事にした。

あえて過剰に顕著な例文を示させて頂きましたが、
上記は決して助詞の使い方が間違っているわけではありません。

ですが、あまりに「が」という助詞が何度も出て来るために、
文節内ごとの主語が非常に分かり難い文章になってしまっています。

ただ、この文章も実際は助詞の使い方や文章の構成を少し見直す事で、
格段に分かり易く、読み易い文章にする事が出来るんです。

会議室は静まり、まず私が皆の重要視しているコピーライティングというスキルこそ、ネットビジネスで成果を上げる為に必要不可欠だと主張した。

しかし、決してそれだけが全てではないという意見も出てきたため、引き続き会議室にいるメンバーは次に重要なスキルについて議論する事にした。

修正したポイントは主語に対しての助詞の一部を「は」に差し替え、
主語以外の助詞を「が」ではないものに差し替えたところと、
助詞を使わずに文章を構成できる部分は句読点で文章を区切りました。

こうして同じ意味合いの文章でも助詞の使い方を変えるだけで、
文章の主体となる「主語」が分かり易くも分かり難くもなるため、
その使い方次第で「文章の分かり易さ」も大きく変わってくるわけです。

そして、この「主語を分かり易くする事」と併せて意識するべきが、
もう1つのポイントとして挙げた「文章のメリハリ」です。


助詞はメリハリを意識して構成する。


これは先ほどの例文にも共通して言える点ですが、
あまりに同じ助詞が多用されてしまっている文章は、
文書そのもののメリハリがなくなり締まりが悪くなります。

例えば以下の文章。

文章向上を図るため勉強会へ足を運ぶ。

ご覧の通り「の」という助詞が同じ文章内で3度出て来るため、
やはり、どこかメリハリの無い締まりの悪い文章になっています。

ただ、このような文章を改善する事は決して難しくありません。

文章の質を向上できる勉強会へ足を運ぶ。

このように「同じ助詞の多用」を避けて構成するだけでも、
文章はメリハリが付いて、スッキリとしたものへ変わります。

これは上記のような「の」という助詞に限らず、
あらゆる助詞の使用においても同じ事が言えますので、
助詞は出来るだけ同じものを多用しないように意識してください。


読み易い文章の書く為の「助詞」の使い方と注意点。


以上、読み易い文章の書く為の「助詞」の使い方として、

・主語が分かり易くなるように構成する
・メリハリを意識して構成する

このような2つのポイントを挙げた上で、
各注意点も併せて逆説的に補足させて頂きました。

主語を分かり易くする事 = 主語を分かり難くしない事
メリハリを付ける事 = 同じ助詞を多用しない事


それぞれのポイント、注意点を意識していくようにした上で、
主語が分かり易いメリハリのある文章を意識してみてください。

とくに「主語の分かり易さ」は述語の分かり易さにも繋がりますので、
文章の印象を大きく左右する要素であると言っても過言ではありません。

こちらの主語、述語の講義も併せて参考にして頂ければと思います。

>主語と述語の構成を意識して分かり易い文章を書く原則。

K.Uzaki

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主語と述語の構成を意識して分かり易い文章を書く原則。

宇崎です。

今日のライティング講座は文章における基本中の基本。

「主語」「述語」

について講義してみたいと思います。

この「主語」と「述語」の構成を意識するだけでも、
文章は格段に分かり易く、読み易い文章になりますので、

「自分の文章が主語、述語を適切に構成できているか」

の確認も含め、是非、最後まで読み進めてみてください。
(意外にこれが出来ていない人が多いのが現実なので。)

主語と述語の構成を意識して分かり易い文章を書く原則。


まず、主語、述語のそれぞれの意味、定義としては、

主語:述語に対して、それが表す動作、作用を持つものを表した語
述語:主語の表すものの動作・作用・性質などを述べた語

堅苦しく説明すると、こういうものが情報として出てきますが、
これらを見て1つ言える事はこの「主語」と「述語」は、
それぞれが一体となっているものであるという事です。

主語の意味を説明するには述語という概念を持ち出す必要があり、
述語の意味を説明するには主語という概念を持ち出す必要がある。

要するに、これらは分けて捉えるものではなく、
あくまでも一体となったものと捉えるべきなんです。

ただ、これは実際の文章を見て捉えた方が分かり易く、

私は学校に行く
花が綺麗に咲いた

この文章で言えば「私は」「花が」が主語にあたり、
それに対する述語は「行く」「咲いた」にあたりますが、
これは実際に多くの人が当たり前に認識できるものだと思います。

その上で、分かり易く、読み易い文章を作成していく上で
可能な限り意識していくべき主語、述語のポイントは

・主語が分かり易い文章にする事
・主語に対しての述語が分かり易い文章にする事


主にはこの2つに集約されると言っても過言ではありません。

追って各ポイントをそれぞれ言及していきます。


主語が分かり易い文章にする。


これは書いてそのままの意味なのですが、
基本的に文章における「主語」は頭にくるべきものであり、

「誰が」「何が」(私は、あなたが、その犬は)

などは、やはり文の冒頭に持ってくるようにした方が、
文章そのものが分かり易いものになります。

主語を後付けするような文章を構成してしまうほど、
その主張、文章の主体が分かり難いものになってしまうため、
文章そのものが分かり難くなってしまうからです。

また、一般的に主語は文章の流れによっては省略する傾向にあり、
その意味が通じるなら省略しても良いものなのですが
ブログやメルマガなどの文章において言えば、

「主語の省略は基本的にはしないようにする」

というのも1つの鉄則として押さえておいた方がいいと思います。

そもそもの「主語の省略」が適切に成立するのは、

・前後の文章の内容をしっかりを理解されている事
・前後の文章がしっかりと読まれている事


が大前提となりますので、ブログやメルマガなどの文章は、
まずそこまでの意識では読まれない可能性を想定するべきだからです。

100人中100人というようなレベルで
そこまでの高い意識で文章を読ませていくというのは、
まず、ブログ、メルマガなどでは不可能に近い事ですので、
ブログ、メルマガなどの文章を構成していく際は、

・前後の文章の内容をしっかりを理解されていない可能性
・前後の文章がしっかりと読まれていない可能性


などを考慮し、原則として主語は省略しない方が良いという事です。

この「主語を省略しない文章を書く」という点については、
別途、言及しているブログ講座がありますので併せて参考にしてください。

>ブログ、メルマガを構成する文章は主語を省略してはならない

主語に対しての述語が分かり易い文章にする。


また、主語が分かり易い文章にする事を大前提として、
その主語に対しての述語も分かり易く構成する必要があります。

・主語として示したものが何をしたのか、何なのか。
・誰が何をしたのか、それが何なのか。
(その「主語」に対しての「述語」がどれなのか)


これらが明快で分かり易い文章を構成していく必要があり、
それを率直に認識できる文章にしていく必要があるという事です。

仮に主語が明確でも、それに対しての述語が分かり難い文章は、
やはり何を言いたいのかが分かり難い文章になってしまうからです。

とは言え、文章を書いていく際に主語を省略してしまう事はあっても、
述語の方を省略してしまうような事は、基本的には無いと思います。

いざ書き進めていく文章における主な「趣旨」にあたるものは、
大抵の場合、この「述語」の方にあるはずだからです。

よって、主語に対しての述語を構成する上で注意するべき点は、

「主語と述語を離し過ぎない事(可能な限り近づける事)」

であり、これを徹底できるだけでも文章は格段に分かり易くなります。

その「分かり易さ」のポイントはあくまでも主語に対しての述語、
その関係をいかに分かり易く認識させるかにありますので、
実際に「主語」と「述語」が1つの文章上で離れてしまうほど、
その文章は回りくどい印象を与えてしまい、分かり難くなってしまうんです。

故に、文章上における主語と述語は「可能な限り」近づけてください。

ただ、これはあくまでも「自然な範囲」において、
可能な限り離さないようにする、近づけるという事であって、
とにかく主語と述語を近づければ良いという事ではありません。

例えば以下の文章。

A君は文章だけで商品を成約できてしまう、アフィリエイトなどのビジネスには欠かせないコピーライティングというスキルを、3日間、不眠不休で努力して身に付けました。

この文章の主語は『A君は』であり、
その主語に対しての述語は『身に付けました』ですが、
その間に多くの情報が詰め込まれているため、
主語に対しての述語が文章中で離れてしまっています。

そのため、最後の『身に付けた』の一文を目にするまで、
この文章で言わんとする事の意味が分かり難い、
やや「回りくどい文章」になってしまっているのです。

かと言って、主語と述語を強引に近づけてしまうと・・・

A君は身に付けました。

文章だけで商品を成約できてしまう、アフィリエイトなどのビジネスには欠かせないコピーライティングというスキルをたった3日で、、、。

ただ、その3日間は不眠不休で努力しました。

これはこれでアリの文章のようにも見えますが、
やはり、最初の一文は趣旨そのものが分かり難く、

「何を身に付けたの?」

という漠然とした疑問が生まれてしまう文章になっています。

仮にこのような文章を構成するのであれば、
その漠然とした疑問を「興味」へ結び付けられるように、

A君はたった3日でとんでもないスキルを身に付けました。

それは「コピーライティング」という文章だけで商品を成約してしまうアフィリエイトなどのビジネスには欠かせないスキルであり、彼はそのスキルを3日間、不眠不休で努力し、手に入れたのです。

このような構成にすれば、先立つ一文が「興味付け」になり、
続く文章を読み進める「意欲」へ結び付けられるようになります。

ただ、この文章で強調して伝えたいポイントよっては、

A君はたった3日でコピーライティングというスキルを身に付けました。

文章だけで商品を成約できてしまう、アフィリエイトなどのビジネスには欠かせないスキル。

それこそが、彼が3日間、不眠不休で努力して身に付けたコピーライティングというスキルなのです。

A君は文章だけで商品を成約できてしまうコピーライティングというスキルを身に付けました。

それは、アフィリエイトなどのビジネスには欠かせないスキルと言っても過言ではありません。

そんなスキルを、3日間、不眠不休で努力し、身に付けたのです。

このような構成でも、主語と述語を近づける事が出来ます。

前者は3日間という期間を強調する構成であり、
後者はスキルそのものの価値をまず強調する構成ですが
いずれも先立つ1文構成の回りくどい例文の方と比較すれば、
遥かに読み易く、分かり易い文章になっているはずです。

先立って示した「興味付け」を前提とする例文も含めて、
主語と述語は「とにかく近づける」というのではなく、

・疑問を生んでしまう場合は興味付けを併せて意識する
・強調して伝えたい事は述語と共に構成する


このようなポイントを意識した上で、
主語に対しての述語が分かり易い文章を作るようにしてください。


主語と述語の構成原則。まとめ


以上、今回のライティング講座は「主語」「述語」の講義として、

・主語が分かり易い文章にする事
 ⇒ 主語を文章の冒頭で構成し、省略しない

・主語に対しての述語が分かり易い文章にする事
 ⇒ 主語と述語を自然な範囲で近づける

この2つのポイントを例文などと併せて言及させて頂きました。

実際にこの「主語」と「述語」の構成を意識するだけでも、
文章は格段に分かり易く、読み易い文章になるはずです。

是非、参考にしてみてください。

K.Uzaki

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